「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第39回後編
アクセシビリティPodcast 第39回後編をお届けいたします。今回は、前回に引き続き過去にお届けしたPodcastの中から辻ちゃん・ウエちゃん、ヒロちゃん、キー坊が印象に残った話題と、その現状について簡単にご紹介してまいります。どうぞお楽しみください。
概要
第39回後編では以下の内容についてお送りいたします。
- 12回コンテンツより、組織図などの複雑な画像の代替テキストについて
- 15回コンテンツより、アクセシビリティPodcast、衣替えについて
- 25回コンテンツより、NVDA導入編
なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。
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それでは、どうぞお楽しみください!
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「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第39回後編 テキスト
- 二人:
- 辻ちゃん、ウエちゃんのアクセシビリティPodcast!2010!
- 辻:
- 拡大版でお送りしておりますアクセシビリティPodcast、それでは、引き続き後編をお楽しみください。それでは次に、ヒロちゃんにも過去のコンテンツで気になるものを紹介していただきたいと思います。
- ヒロ:
- はい、わたしの方で印象に残っているのがですね、12回の後編で、地図や組織図などの、ちょっと難しいALTのつけ方について取り上げたコンテンツがとても印象に残っています。
- 辻:
- これ、Listener's Voiceでしたよね。
- ヒロ:
- あ、そうですね。
- ウ:
- なるほど。
- 辻:
- はい。
- ヒロ:
- 質問をいただいて、そのなかで、ウエちゃんがつけ方の案などを紹介している回になっていまして...
- ウ:
- はい。
- 辻:
- このときまだ、ヒロちゃんコンテンツに出てきてないですよね。
- ヒロ:
- そうなんです。ただ、丁度この頃にわたし、ミツエーリンクスに入社させていただいて。実は始めて参加させていただいた、裏方で参加させていただいた回で、
- ウ:
- おー。記念すべき。
- ヒロ:
- そうなんです。
- ウ:
- 初、収録立ち会い。
- ヒロ:
- そういう意味でも印象に残ってる回ですね。
- ウ:
- なるほど。
- 辻:
- はい。ちょっと聞いてみましょうか。
- ウ:
- はい。
12回コンテンツより、組織図などの複雑な画像の代替テキストについて
- 二人:
- Listener's Voice
- 辻:
- リスナーの方からいただいた質問に、辻ちゃん、ウエちゃんがお答えするListener's Voiceのコーナーです。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- 図ですからね。
- ウ:
- なので、これよく、昔から言われているアドバイスなんだけれども、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- その図を、電話越しに、
- 辻:
- うん。
- ウ:
- 電話で、その図を見ていない人にですね、電話でこう、どういう図かを説明する時のことを考えてみてください、
- 辻:
- ははあ、なるほど。
- ウ:
- ていうですね、そういう代替テキストを考えるときに困ったら、電話でその図を説明する時にどう説明するかってのを考えると、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- いい代替テキストがかけますよ、っていうね、アドバイスがあるんですけど、
- 辻:
- なるほど。
- ウ:
- たぶん、組織図なんかもそれかな、と。
- 辻:
- なるほど。すごい、なんかなつかしいですね。
- ウ:
- 初々しいですな。
- 辻:
- Listener's Voiceの「V」がね。
- ウ:
- ええ。
- 辻:
- Vの発音なんかこだわってたんだよね。
- ウ:
- いちおう下唇かんでね。
- 辻:
- そうそうそう(笑)
- ウ:
- そこだけこだわったんですけどね。
- 辻:
- そうそうそう(笑)
- ウ:
- はい。
- 辻:
- なつかしいですね。
- ヒロ:
- この回って、制作、コーディングとか、ALTを作成するかたでも、やっぱり、たびたび悩まれることがいっぱい紹介されているので、ぜひ何度も聞き返していただきたい回だなと思って。
- 辻:
- ああ、確かにそうですね。
- ウ:
- そこまでおっしゃっていただけると、身内ながら恐縮です。代替テキストを考える、ひとつのアプローチだとは思うんですけども、まあやっぱり、ほんとに代替テキストって、画像で表現されてる情報が複雑になればなるほど頭悩ませるところなので、こればっかりは場数を踏むしかないかなと。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 思ったりもするんですけれども、ただ、押さえておいてほしいのは、その画像でしか伝えていない情報があると、ダメですよということなので。画像で伝えてる情報は、代替テキストか、そのほかのページの本文のテキストのどこかで必ず紹介されているということであればOKだと思うんで、そこは押さえてもらうのが重要かなと思いますね。
- 辻:
- はい。ありがとうございます。じゃあ次、キー坊にもですね、過去のコンテンツで気になるものを紹介してもらおうと思うんですけれども。キー坊、どんなコンテンツが印象に残ってますか?
- キ:
- はい、えーと、自分は実は過去は1回しか出ていなかったりするはず...
- 辻:
- 確かにそうですね。
- ウ:
- あ、そうだっけ。
- キ:
- なので、その回なんですけれど、どのへんが出てくるんでしょうね。ちょっと聞いてみてもらってもいいでしょうか。
- 辻:
- はい。
15回コンテンツより、アクセシビリティPodcast、衣替えについて
- キ:
- アクセシビリティPodcast、Flashプレイヤーの方で展開していると思うんですけれども、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- はい。
- キ:
- そちらのプレイヤーが、まぁ、そこまでアクセシブルでは無かったということで、ちょっともう少しアクセシブルにしてみたいというのが前からありまして、
- 辻:
- はい。
- キ:
- そちらの方をまぁ、アクセシブルにして、ちょっと見た目も変わりましたというところで、すでに聞いていただいている方は見ている可能性の方が高いわけなんですけれども、
- 辻:
- はいはいはいはい、これスクリーン・リーダーで使いやすくもなっているんですよね。で、特にアクセシビリティ対応とかしていないバージョンのFlashプレイヤーがどんな風にスクリーン・リーダーで読まれるのかっていうのをですね、JAWSで上手に読んでみようかと思うんですが、
- ウ:
- 拾わないよ。
- 辻:
- (笑)あの、今も昔も変わりなく照れながらしゃべってますね。
- 四人:
- (笑)
- ウ:
- それどういう...上から目線的な?
- 辻:
- いやいやいや。上司ですから。あの、たてないと。
- ウ:
- なるほど。はい。
- キ:
- Podcast衣替えということでですね、実はこの15回より前の段階までっていうのは、今Flash Player見ていただいてるかたも多いと思うんですけれども、かなり小さなFlash Playerを使っていまして、あまりアクセシブルではないものだったんですけれども、ちょっとこの回からFlashをちゃんとしたものですね、Flash Playerをアクセシブルなものにしようということで、それなりにアクセシブルなものをこのときから出したということで、Flashのアクセシビリティっていうのがこのぐらいのときからですね、それなりにちゃんとやれるようになってきたなっていうところで、今まあこれが2000...これも8年ですね、
- 辻:
- 2008年、はい。
- キ:
- 2008年5月なんですけれど、ようやくWCAG2.0のほうでもFlashのアクセシビリティまわりのテクニックができてるんですよね、ウエちゃん。
- ウ:
- そうですね。はい。
- キ:
- なので、2011年になって、ようやくドキュメントをちゃんと見ながらアクセシブルなFlashっていうのを作れる状況ができあがってきてるんだなあと思って、なつかしくこれを選んでみました。
- ウ:
- このときは、キー坊が我流というか、
- キ:
- そうですね。
- ウ:
- 試行錯誤しながら作ってたんですね。
- キ:
- 若干の出てる情報をもとにっていうところでしたけれども、いまでしたらこれでやれるぐらいのことっていうのは基本的な部分だと思うので、アクセシビリティ、WCAGのテクニックのほうで十分カバーしてるんじゃないかなと思います。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- 確かこの次の年の3月だったと思うんですけれども、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- ぼくとキダちゃんが、FlashのアクセシビリティについてCSUNで講演をしたときにもこのFlash Player持っていったんですよね。
- ウ:
- おお、そうだ。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- あのときは英語版作ったんだっけ。
- 辻:
- 英語版のコンテンツも作りましたね。
- ウ:
- こっぱずかしい、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- Hallow Los Angelesなんて言っちゃって、
- 辻:
- 今、San DiegoにCSUNかわりましたけどね(笑)
- ウ:
- あのときはね、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 外国人ばっかりの会場が一気に冷え込みましたからね。
- 辻:
- いやでもすごいなんかこうあれで、
- ウ:
- あったまった?
- 辻:
- 笑いとれましたよ。
- ウ:
- あ、そう。よしよしよし。じゃあいいや。
- 辻:
- ほんとにその節はお世話になりました。
- ウ:
- いいえ、とんでもございません。はい。
- 辻:
- はい。ではもうひとつキー坊のほうからコンテンツを。
- キ:
- はい、すみません、じゃあもう1個だけっていうところでこれはいろいろと、Podcastのなか、それからほかでも紹介してきたNVDAまわりということでですねNVDAもこのPodcastのなかでどんどん成長してきてる様っていうのを聞いていただいてたと思うんですけれども、
- 辻:
- 確かにそうですね。
- ウ:
- うん。
- キ:
- 最初のころはどんなだったのかなーというのをちょっと思い出して、25回、
- 辻:
- はい。
- キ:
- のものを選んでみました。
- 辻:
- じゃあこちらも音源をきいていただきましょうか。
25回コンテンツより、NVDA導入編
- 効果音:
- 教えて!辻ちゃん!!
- 辻:
- はい、ということで本日は「教えて!辻ちゃん!!」、NVDAについてお話ししていきたいと思います。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- NVDAはNonVisual Desktop Accessっていう無料でオープンソースのスクリーン・リーダーです。
- ウ:
- うん。
- 辻:
- で、2006年からオーストラリアのMichael Curranさんをはじめとしたプロジェクトで開発が進められておりまして、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- 現在20カ国以上の国で使用できるように、
- ウ:
- すごいよね。
- 辻:
- 翻訳されています、はい。
- ウ:
- オープンソースなんだよね?
- 辻:
- オープンソースですね。
- ウ:
- はい
- 辻:
- はい、で、もちろん日本語化プロジェクトというのがありまして、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- ウエちゃんも私もそのプロジェクトに参加しているというわけなんですが、
- ウ:
- ま、実質的には辻ちゃんがプロジェクトリーダーみたいな感じだよね。
- 辻:
- そうですね。はい。なつかしいですね。
- ウ:
- BGMにクラシックが入るだけでなんか、とてもこう...
- 辻:
- ワイン飲みたくなりますね。
- ウ:
- 高級なPodcastに聞こえてきますね。
- 辻:
- (笑)はい。
- ウ:
- すばらしい。
- キ:
- で、この回なんですけれども、この後で実際、最初の導入部分というのを辻ちゃんが解説してくれるんですけれど、もうちょっと先に進んでいくと、インストールの部分とかが紹介されるんですが、そこのなかで、この当時っていうのは、実は日本語をまだインストーラーがしゃべってくれないとかですね
- 辻:
- あ、そうでしたね。
- キ:
- そういうような状態だったなあと思っていて、
- 辻:
- はい。
- キ:
- 今はもう、なんでも、なんでもっていうのも変ですけれどほとんどのこと日本語でしゃべれるようになってますからね。
- 辻:
- はい。確かに成長しましたね。
- キ:
- 2009年の3月ってことで、2年...2年まではまだたってないぐらいですかね。
- 辻:
- はい。
- キ:
- ほんとに一気に日本語版は使えるものになったなあと。
- 辻:
- これも、プロジェクトのみなさんの努力の成果ですよね。
- ウ:
- ぼくね、USBメモリで持ち運べるポータブルバージョン、大好きなんですよね。
- 辻:
- 確かに。
- ウ:
- これWAI-ARIAじゃないですけど、ありゃーいいね。
- 辻:
- あー。確かにそうですね。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- NVDAといえば、ヒロちゃんと一緒にぼく、セミナーやったことあるんですよね。
- ヒロ:
- あ、そうなんですよね。
- 辻:
- 制作者のかたに、NVDAをもっと使ってもらおうというセミナーをやったことあって、
- ウ:
- うん。
- ヒロ:
- NVDAだと、PDFなんかもね、読み上げがすることができるので、本当、あの、制作者のかたが、Flashもそうですけど、PDFなんかも検証するのに、参考にするのにすごくいいツールになってきているなと、私も感じていますね。
- ウ:
- そうですね。無料ですからね、なんっつてもね。
- 辻:
- そうですね。
- ウ:
- 大きいですね。はい。
- 辻:
- はい。ありがとうございました。ということで、アクセシビリティPodcast、今回は、過去のコンテンツをつかってアクセシビリティのこれまでについて紹介してきたわけなんですけれども、みなさんいかがでしたでしょうか。けっこう懐かしい音がでてきてですね、僕たちも聞いてて思わず吹き出しそうになったりとかしながら収録してきたわけなんですけれども、ウエちゃんどうでした?
- ウ:
- そうですね。まあ、今思うと「ウエちゃんが教えてあげる」賛否両論、センセーショナルだったなと。
- 辻:
- (笑)
- ウ:
- 思い出している、今日このごろです。
- 辻:
- いや、あれはすばらしい音源ですよね。ぼくのバックで「うふふ」って笑い声の入ってる「辻ちゃんも教えてあげる」っていうのも大好きなんですけれども。ヒロちゃんはどうでしたか?
- ヒロ:
- そうですね。わたしはあまり回数としてはそんなに参加することができなかったんですけれども、これを聞きながらわたしもアクセシビリティのいろんな情報とか、勉強とかをさせていただいたので、本当に楽しくて、勉強になるコンテンツだったなと、社内の人間ながら思っています。
- 辻:
- ありがとうございます。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- はい。キー坊はどうですか?
- キ:
- そうですね。自分は基本裏方なので、1回目からずっと聞いてきてはいますけれども、やっぱりこうやって聞き直してみると、もう古くなっちゃってる情報っていうのももちろんあるんですけど、ヒロちゃんが紹介してくれた、ウエちゃんが組織図のところの説明をしてるやつとかっていうのは、きっと将来的にもずっと使える内容だと思いますし、ときどき過去のものを聞いていただいたり、もしくは途中でトランスクリプトの話も出てきましたけど、検索すればひっかかるものもあると思うんで、
- 辻:
- そうですね。
- キ:
- ひっかかったときにぜひ、聞いていただければなあと思いながら、聞いてました。
- 辻:
- はい。ありがとうございます。ぼくは音についてけっこう気になってて、音のうつりかわりというかですね、最初はこのコンテンツ、モノラル音源だったんですよ。
- ウ:
- おおお。
- 辻:
- 片方のスピーカーで鳴ってる内容が、なんていうんですかね、ステレオとモノラルってあるじゃないですか。
- ウ:
- うんうん
- 辻:
- モノラル音源だったのが、第3シーズンあたりからステレオコンテンツになり、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- BGMが入り、みたいな、なんていうんですかね、コンテンツとしてどんどんどんどん、リッチなコンテンツになってきたなあというのが、改めて感じました。
- ウ:
- ミツエーリンクスのスタジオ、さまさまですね。
- 辻:
- (笑)
- ウ:
- グッジョブです!
- 辻:
- ほんとにありがとうございました。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- ほんとに名残惜しいんですけれども、今回はこのへんでおひらきにしたいと思います。もう一回、第40回ありますから、
- ウ:
- 次回最終回!
- 辻:
- ええ、最終回も聞いてください。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- それでは最後にみなさんで、元気に。
- ウ:
- いつもの。
- 辻:
- いつものご挨拶をしましょう。それでは
- 四人:
- アディオス・アミーゴス!
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