CSUN2011関連情報
3月14日から19日まで、カリフォルニア州サンディエゴでThe 26th Annual International Technology & Persons with Disabilities Conference (CSUN)が開催されました。すでに、過去のコラムなどでもご紹介している通り、CSUNは毎年開催されているアクセシビリティに関する世界最大規模の国際会議で、主催のカリフォルニア州立大学ノースリッジ校の頭文字をとって通称CSUNと呼ばれています。
私は、2007年からこのCSUNに参加し、現地で入手した様々な情報を皆様と共有してまいりましたが、今年は出発直前に発生した東北地方太平洋沖地震(被災された方々に心よりお見舞い申し上げます)の影響を考慮して、参加を断念いたしました。
そこで本エントリーでは、現在私が入手できている今年のCSUN関連情報をお伝えしたいと思います。
CSUN関連情報
CSUN 2011の公式サイトによりますと、今回のCSUNは様々なBlogやPodcast、ラジオ番組やテレビ放送などで取り上げられたそうです。ここでは、その一部をご紹介します。
- Technology & Persons with Disabilities Conference | Xconomy
- 開催されたセッションの数や出展企業の数などを紹介したBlogエントリー
- Ability Magazine
- カンファレンスのハイライトなどを紹介した記事
- Web Axe Podcast #89: CSUN 2011 Preview
- 3月7日に公開された、今年のCSUNに向けた対談、音声とともにTranscript of podcast 89も公開
また今年のCSUN期間中も、TwitterやFacebook、LinkedInなどの様々なソーシャルメディアを用いて、参加者間の交流が行われました。特に、Twitterのハッシュタグ#CSUN11では、タイムリーなカンファレンスの様子を読むことができました。
私が注目した参加レポートなど
CSUN開催期間中から、発表スライドや展示ブースでのインタビューの内容など、興味深い情報が多数公開されました。その中で、私が注目したものをいくつかご紹介したいと思います。
- Curb Cut ? CSUN Keynote Panel on International Accessibility and Information and Communication Technology
- 3月15日に行われたキーノートスピーチの概要
- The Tink Tank ? CSUN 2011 Web highlightse
- Webアクセシビリティに関連するセッションをまとめて紹介した記事
- SeroTalk
- Serotek社による展示ブースでのインタビュー音声
- Blind Bargains
- Blind Bargainsによる展示ブースでのインタビュー音声
終わりに
今年は、現地で実際にCSUNに参加することはできませんでしたが、上記のインタビュー音声を聞いたり、CSUN Tweetupの中継音声を聞いたりすることで、カンファレンスの熱気を感じることができました。特に印象に残ったのは、アクセシビリティPodcastにもご出演いただいているインフォアクシアの植木さんがCSUN Tweetupのスピーチの中で述べられていた、「Twitterはパワフルだが、アクセシビリティなくしてTwitterはパワフルにはなりえない」という趣旨の言葉でした。今回の東北地方太平洋沖地震では、Twitterが安否情報の確認や情報伝達手段としてパワフルに活躍しましたが、それはWebアクセシビリティを 向上していくことの重要性を改めて認識させる出来事でした。その様子を見ながら、植木さんのスピーチの中継を拝見して、Webアクセシビリティを向上していくことの重要性を改めて認識しました。
来年のCSUNは、2月27日から3月3日まで、今年と同じSan DiegoのManchester Grand Hyatt Hotelで開催される予定だとのことです。私はまた、機会があればこの世界最大級のアクセシビリティに関する国際会議に現地に赴いて参加したいと思います。
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