【iPhone 3GS使用レポート7】 Webの閲覧用コマンドのまとめ
当Blogでは、これまでにも不定期にiPhone 3GS使用レポートとして、iOS上の読み上げ機能、VoiceOverを用いてiPhone 3GSを使用した感想などをお伝えしてきました。本エントリーでは、iOS4の登場以降もさらに進化を続けているWebコンテンツの読み上げに便利なコマンドをご紹介します。
iPhoneのVoiceOverで使用できるWeb閲覧のためのジャンプコマンド
iPhoneに標準で組み込まれているブラウザのSafariには、VoiceOverの利用者がWebコンテンツ内の他の部分をスキップして、直接見出しやリンクといった要素に移動するためのコマンドがあります。当エントリーでは、これをジャンプコマンドと呼ぶことにします。VoiceOverの利用者は、このジャンプコマンドを、画面上でつまみを回すようなジェスチャー(ローターコントロール)で切り替えながら使用します。
VoiceOver利用時に有効なジャンプコマンドの一部は、これまでと同じようにSafariを起動すると使用できるようになっていますが、さらにiOS4では利用できるジャンプコマンドの種類が増えており、「設定」内の「一般設定」にある「VoiceOver」の中の「Webローター」から有効化して使用できるようになっています。
以下は、iOS 4.21のSafariで使用できるジャンプコマンドです。
- 文字
- 単語
- 行
- 見出し
- リンク
- フォームコントロール
- 表
- リスト
- ランドマーク
- 訪問済みリンク
- 未訪問リンク
- ボタン
- テキストフィールド
- イメージ
- 静的テキスト
- 拡大/縮小
- ページ内リンク
上記のようなコマンドを使用することで、VoiceOverの利用者はより効率よくWeb上から情報を得ることができます。またこれらのコマンドは、コンテンツのアクセシビリティ対応状況を簡単にチェックするときにも有効ではないかと思います。
私はこのように、アクセシブルなコンテンツとそれをアクセシブルな状態で利用できる環境が充実していくことはとても素晴らしいことだと考えています。上記のようなジャンプコマンドは、コンテンツ制作者にとっても、コンテンツの利用者にとっても便利な機能ではないでしょうか?
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