「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第14回 後編
アクセシビリティPodcast、第14回 後編はListener's Voiceをお届けしてまいります。
概要
第14回 後編では、先日いただきましたBlogのコメントへの回答ということで、アクセシビリティのユーザーテストに関する話題を扱っています。
なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。
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なお、ご意見、ご感想などございましたら、当エントリーのコメント入力フォームよりお寄せください。たくさんのご意見をお待ちいたしております。
それでは、どうぞお楽しみください!
「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第14回 後編MP3ファイルのダウンロード
「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第14回 後編 テキスト
- 植木、辻(以下、二人):
- 辻ちゃん、ウエちゃんのアクセシビリティPodcast、シーズンスリー、いぇ~い!(拍手)
- 辻:
- 拡大版でお送りしておりますアクセシビリティPodcast、それでは引き続き後編のListener's Voiceをお楽しみ下さい。
Listener's Voice
- 辻:
- はい、えー、今回もListener's Voiceをお届けしてまいりたいと思います。えっと、先日のアクセシビリティPodcast第12回に、えー、ご質問をいただきましたハナマリさんからまたメッセージをいただいてまして、
- 植木(以下、ウ):
- はい。
- 辻:
- メッセージ全体につきましてはアクセシビリティPodcastのエントリーでご確認頂きたいと思うんですけど、
- ウ:
- はい。
- 辻:
- ウエちゃん、一部ご紹介していただけますか。
- ウ:
- はい。「えー、辻さま、植木さま、ご回答大変ありがとうございました。」
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 「ハナマリです。こうして取り上げていただき本当に感謝してます。」
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 「ご回答とても参考になりました。」
- 辻:
- はい。
- ウ:
- こちらこそありがとうございました。
- 辻:
- ありがとうございました。
- ウ:
- で、ですね、今回ユーザーテストについてちょっとハナマリさんからコメントいただきまして、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- そこ読みますね、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 「最近ユーザーテストに関するセミナーで音声ブラウザを利用されている方の操作を拝見することができました。」
- 辻:
- はい。
- ウ:
- えー、「アクセシビリティに優れているとある雑誌で高く評価された自治体のサイトが対象でしたが、その方は全く目的を達成できず、サイトの中を右往左往していて衝撃を受けました。」
- 辻:
- なるほど。
- ウ:
- 「改めてアクセシビリティの必要性と難しさを実感した次第です。またその自治体は、高評価されたことで、アクセシビリティに優れていると勘違いすることも怖いなと思います。」
- 辻:
- うーん。
- ウ:
- えー、「アクセシビリティを評価する機関も、責任を持ってやっていただきたいと強く思いました。」
- 辻:
- はい。
- ウ:
- ということでですね。
- 辻:
- これに対して、ちょっと私コメントさせていただいたんですけど、
- ウ:
- はい。
- 辻:
- えー、ご紹介いただいたユーザーテストにつきましては、さまざまなケースがあると考えられますということでちょっとコメントさせていただきました。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- まずは、えー、サイトにアクセシビリティ上の問題があるケース。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- そして、サイトにユーザビリティ上の問題があるケース。
- ウ:
- うん。
- 辻:
- 次に、テストを行ってる方の音声ブラウザやスクリーン・リーダーの成熟度に問題があるケース。で、もちろんそれらが重複して問題が発生するケースっていうのがあるんじゃないかなぁ、っていうコメントをさせていただいたんですけど、何かウエちゃんコメントありますか?
- ウ:
- はい、えーっとね、実際ユーザーテスト、その、音声ブラウザとかスクリーン・リーダー扱っているユーザーさんで、ユーザーテストやる場合なんですけど、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- もう一個ね、あの、スクリーン・リーダーとか音声ブラウザの機能が欠けているっていうことがまぁ、原因になることもあるんじゃないかなぁ、と、
- 辻:
- あ、これは大事ですね。
- ウ:
- ということで、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- まぁ、例えば、そうですね、見出しのマークアップ一つをとってもですね、今全部のスクリーン・リーダーで見出しのナビゲーションが出来るわけではなくて、例えばPC-Talkerとか、たくさんユーザー使ってますけども、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- 現時点ではまぁ、そういう、見出しのマークアップをこう、拾い読みする機能ってのは無いですし、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- それからそうですね、えー、データーテーブルのマークアップなんかをとっても、えっとホームページ・リーダーなんかだとちゃんとテーブル読み上げモードがありますけれども、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- PC-Talkerとか、他のスクリーン・リーダーでは無かったりしますので、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- そういう場合にそもそも、まぁ、コンテンツでもなく、また、ユーザーのスキルとか、
- 辻:
- うん。
- ウ:
- えー、成熟度とかでもなく、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- スクリーン・リーダーそのものに、えー、問題があるっていうケースもあるんで、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- この辺、その何か問題が見つかったときにですね、どこに原因があるかっていうのを、
- 辻:
- うーん。
- ウ:
- きちんと冷静に見分ける必要があるのかなぁ、と。
- 辻:
- さすがユーザーテストの専門家。
- ウ:
- うーん、まぁね!(笑)
- 辻:
- (笑)
- ウ:
- まぁね!
- 辻:
- はい、
- ウ:
- なので、まぁ、ユーザーテストなかなかね、あのー、よくセミナーなんかで手を上げてもらってもユーザーテストを見学したことある人、なんて言っても、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- なかなか手が上がらないんですけど、
- 辻:
- あ、はい。
- ウ:
- やっぱりあのユーザーが実際に操作しているところを観察してるとですね、僕でも未だに目からうろこが1枚、2枚と落ちることがありますので、
- 辻:
- なるほど。
- ウ:
- ぜひですね、えー、ユーザーテスト、そういう機会を作ってガイドラインに基づいてコンテンツを作るだけじゃなくてですね、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- プラス、ユーザーさんにとって使いやすいか、わかりやすいか、ちゃんと操作できるかというのをですね、えー、確認する、そういう機会をぜひ作ってって欲しいなぁ、と、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 思うわけですねぇ。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- なかなかユーザーテストって見る機会って少ないですよねー。
- ウ:
- そうですねー、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- まぁ、なかなか無いんですけれども、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- えー、特にね、あの全盲の人がスクリーン・リーダーとかを使っている場面っていうのはなかなか見る機会、チャンスは無いと思うんですが、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- これは、何か辻ちゃんが最近そういえば、
- 辻:
- はははははは(笑)
- ウ:
- ビデオで何か、
- 辻:
- (笑)
- ウ:
- 紹介して、
- 辻:
- ええ、あのー、
- ウ:
- ねぇ、
- 辻:
- そうですね、スクリーン・リーダーとは、っていうところからちょっと、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- お話をさせていただいているんですが、まだ、何て言うんでしょうね、私自身もちょっと撮影の時に結構緊張しちゃって、あの、ちゃんと上手く情報を伝えられてるかなっていうのが心配なんですけど、もしよろしければこのコンテンツも見ていただけたらなと思います。はい。
- ウ:
- ど、どこで見れるの?
- 辻:
- あ、あの当社のえー、ウェブサイト、えーと、このアクセシビリティBlogからも見ていただくこと出来ますんで、(編注:動画で学ぶ支援技術 スクリーン・リーダー篇 第1回)
- ウ:
- はい、
- 辻:
- あの、もしよろしければ、ご覧になって下さい。はい。
- ウ:
- よくね、スクリーン・リーダーとか音声ブラウザ使ってみてる人がいますけれども、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 実際にユーザーが使っているところを見たことがある人ってなかなかいないので、
- 辻:
- そうですね。
- ウ:
- そういう意味ではですね、辻ちゃんが手取り足取り、
- 辻:
- (笑)
- ウ:
- こういう風に使ってるんだよっていうのを見せてくれてますんで、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- ぜひ、ご覧になって下さい。
- 辻:
- はい、よろしくお願いしまーす。
- 辻:
- ということで、アクセシビリティPodcast、本日もミツエーリンクスのスタジオからお届けしてまいりました。
- ウ:
- またね、皆さんからのメッセージ募集してますんで、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- えー、ぜひ送って欲しいんですが、お送り先をよろしくお願いします。
- 辻:
- はい。エーイチイチワイ、アットマーク、ミツエードット、シーオードット、ジェイピー。エーイチイチワイ、アットマーク、エムアイティーエスユーイー、ドット、シーオードット、ジェイピー(編注:a11y@mitsue.co.jp)、またはこのBlogへのコメントの形でいただければと思います。
- ウ:
- もしあれでしたらね、ペンネームつけてもらえれば、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- ペンネームでご紹介させていただきますので、
- 辻:
- そうですね、はい。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- それでは、
- 二人:
- アディオス、アミーゴス!
コメント
はじめまして。森上と申します。
先日、偶然このPodcastを見つけました。たいへん興味深く拝聴しております。
私はまだまだ半人前ではありますが、ウェブ制作に携わっております。案件の規模は中小のものが大半です。クライアントのアクセシビリティに関する認識は必ずしも高いとは言えませんし、皆無である場合も珍しくありません。いずれの場合も、アクセシビリティに関する説明責任を果たすことは制作者の責務と考えますが、実際にはご理解をいただくことが難しいというのも事実です。
これはクライアントのリテラシーの問題以前に、障害をもつユーザー(もしくは健常者でもスキルの習熟度が低いユーザーなど)に対する無関心に起因しているのではないかと思います。(もちろん私の力が至らない部分もあります。)関心が低いために、アクセシビリティが身近なこととして実感できていない。クライアントとの会話では、よくそんな印象を受けます。
私たち制作現場の者は制作技術の延長線上として、比較的容易にアクセシビリティに関心を持つことができます。しかし、クライアントとってはなかなか接点がありません。そのような状況にあって、少しでもアクセシビリティへの関心を高めていただくために、有効な施策などはありますでしょうか。
(余談ですが……私の母はウェブに関してまったくの素人です。しかし、以前、視覚障害の方に向けて新聞や書籍の内容を音声に起こして録音するボランティアをしていた経験があり、私がアクセシビリティに関する話をしても、その重要性については理解をしている様子です。やはり、接点があればアクセシビリティも身近に感じられるということでしょうか。)
森上様
コメントをいただきまして、ありがとうございました。
お寄せいただいたご質問をウエちゃんとともに検討しましたところ、おそらく同じような疑問をお持ちの方も多いのではないかと思い、別エントリーにて質問内容の一部を抜粋してご紹介することにいたしました。
どうぞご参照ください。
Webアクセシビリティへの関心を高めていただくには
http://accessibility.mitsue.co.jp/archives/000119.html
引き続き、アクセシビリティPodcastをよろしくお願いいたします。
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