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Webアクセシビリティへの関心を高めていただくには

2008年5月9日
アクセシビリティ・エンジニア 辻

先日公開しました、「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第14回 後編に、ご質問をいただきました。内容の一部を抜粋してご紹介します。

私たち制作現場の者は制作技術の延長線上として、比較的容易にアクセシビリティに関心を持つことができます。しかし、クライアントとってはなかなか接点がありません。そのような状況にあって、少しでもアクセシビリティへの関心を高めていただくために、有効な施策などはありますでしょうか。

まず、いただいたご質問につきまして、アクセシビリティPodcastにご出演いただいているインフォアクシアの植木さん(ウエちゃん)からもコメントをいただいておりますので、ご紹介いたします。

コメントをいただきありがとうございました!

総務省の「みんなの公共サイト運用モデル」というサイトに、私がセミナーなどでいつも紹介しているビデオがあります。これを見ていただいた後には、普段接する機会のない方々も実感がわいて、身近なものに感じられるようです。

それから、障害者ユーザーだけでなく、高齢者ユーザーもあわせて考えるとアクセシビリティはもっと身近なものになるのではないでしょうか。「高齢者」は65歳以上の方を指しますが、日本ではすでに5人に1人が65歳以上で、これが2015年には4人に1人になるほか、すでに成人人口の半分以上は50歳以上が占めています。そして、インターネットの利用率はこの世代でも年々上昇しているのです。

また、JIS X 8341-3などのアクセシビリティガイドラインとGoogleの「ウェブマスター向けガイドライン」には共通点が少なくないこともよく知られている話ですね。それに、年齢や障害の有無に関係なく、「見えにくい」「聞こえにくい」「操作しづらい」ユーザーはいます。より多くのユーザーがより多くの環境で利用できるWebサイトにすることで、インターネットによるビジネスチャンスはこれまで以上に増えるはずです。

最後に手前味噌ですが、書籍「Webアクセシビリティ 標準準拠でアクセシブルなサイトを構築/管理するための考え方と実践」毎日コミュニケーションズ)の第1章なども読んでみていただくと参考になるかと思います。

このように、さまざまな閲覧環境の利用者を「知る」という部分から、より多くの顧客を獲得するために必要な知識まで、幅広く情報源を紹介いただいたと思います。是非参考にしてください。

筆者も、これまでの経験の中でWebアクセシビリティの重要性について理解していただくことは容易ではないと感じております。そもそも、筆者をはじめとした視覚障害者がWebにアクセスしていることはもちろんのこと、コンピュータを生活のあらゆる場面で使用しているということがコンテンツを提供・管理する方々に知られていないのが現状ではないでしょうか。

そこで、すでにウエちゃんからもビデオのご紹介がありましたが、筆者がどのようにしてコンピュータを操作し、Webサイトにアクセスしているかをご理解いただくため、当社でも動画で学ぶ支援技術 スクリーン・リーダー篇 第1回として筆者が日常Web閲覧をはじめとしたコンピュータ使用時に用いているスクリーン・リーダーがどのようなものなのかを紹介するコンテンツを発信しております。今後もさらに、スクリーン・リーダーを使用してどのようにWebサイトにアクセスしているのかなどの情報を追加していく予定ですので、プレゼンテーションなどの場でご活用いただければと思います。

また、Webアクセシビリティの必要性をお伝えするうえで、携帯端末からのコンテンツへのアクセスを例として取り上げるというのも、Webアクセシビリティを身近なものとして捉えていただくきっかけになるのではないでしょうか。近年、Webサイトにアクセスするための方法は多様化し、携帯端末でお客様のサイトを閲覧する利用者も増えてきているかと思います。もちろん筆者も携帯電話の読み上げ機能を用いてコンテンツを閲覧することは多いのですが、このように携帯端末を利用してサイトを訪れる利用者のアクセシビリティを確保することも、Webアクセシビリティを考えるうえで重要なことかと思います。

コメント

先日、Podcastのエントリに質問を致しました森上です。ご丁寧に取り上げていただきまして、ありがとうございます。

植木さんからご紹介いただいたビデオは、アクセシビリティを知らない人でもわかりやすい内容ですね。総務省にこのようなコンテンツがあることを知りませんでした。早速活用させていただきたいと思います。

また、障害者だけではなく高齢者への配慮といった観点での重要性や、携帯電話などマルチデバイスへの対応といった例も、たいへん参考になりました。「動画で学ぶ支援技術」の続編も楽しみにしております。ありがとうございました。

Posted by: 森上 : 2008年5月12日 17:31

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