NVDA 2009.1J リリース
去る11月25日に、無料でオープンソースのWindows用スクリーン・リーダー、NVDAの最新オフィシャルパッケージがリリースされました。
本家NVDAプロジェクトで公開されたBlogエントリーNVDA 2009.1 Releasedによりますと、このNVDA 2009.1はすべての利用者にお勧めしたい最新のNVDAパッケージで、以下のような変更を含んでいます。
- 64ビットオペレーティングシステムのサポート
- 大幅に改善されたInternet ExplorerやAdobe Readerドキュメントのサポート
- Windows 7のサポート
- Windowsのログオン画面、Control+Alt+Deleteキーを押して表示される画面及び、ユーザーアクセスコントロール(UAC)画面の読み上げ
- Webページ上のAdobe Flash及びSunのJavaコンテンツの操作が可能
その他にも、問題点の修正や利用者の使用感の改善などが行われています。なお、追加された機能の一部につきましては、過去の本Blogへのエントリーでもご紹介しておりますので、関連リンクをご参照ください。
なおNVDA日本語化プロジェクトでは、NVDA 2009.1のリリース内容に、ノート型のPCの日本語キーボードへの対応を加えたNVDA 2009.1Jをリリースしました。是非ご活用ください。
関連情報
- NVDA 2009.1(日本語版)インストールパッケージ
- NVDA 2009.1(日本語版)ポータブルパッケージ
- 日本語版Readme
- NVDA 2009.1の最新情報(英語)
- NVDAのFlashコンテンツへの対応
コメント
こんにちは。つるしぐも(視覚障害)と申します。
先日NVDA2009jをダウンロードし、大変快適に使用しております。
変更点についての紹介記事を拝見しました。
Adobeリーダーのドキュメントが読みやすくなったとのこと。ぜひ活用してみたく思います。
最近は機器の説明書がインターネット上に掲載されています。NVDAでpdfファイルを閲覧するには、各マニュアルのリンクをクリックすれば読めるのでしょうか。それとも、Adobe社のソフトを別にインストールする必要があるのでしょうか。
お教えいただけますとさいわいです。
つるしぐも様
コメントをいただきまして、ありがとうございます。
NVDA 2009.1jをダウンロードいただいたとのこと、NVDAの新機能がお役に立てますと幸いです。
さて、ご質問いただきましたPDFファイルの閲覧ですが、PDFのリンクを開いていただきますと、Adobe Readerの機能を使ってNVDAで内容を読むことができます。
もしAdobe Readerをお持ちでない場合は、事前にインストールしていただく必要があります。
またNVDAではすべてのPDFが閲覧できるわけではなく、ご覧いただくPDFによっては、ご期待に添えない可能性があることをご了承ください。
NVDAなどのスクリーン・リーダーで読み上げ可能なPDFの詳細につきましては、アクセシビリティBlogの以下の記事もご参照ください。
「アクセシブルPDF作成サービス」のリリースについて
どうぞよろしくお願いいたします。
辻様
お返事くださいまして有難うございました。
Adobe Readerをダウンロードしたところ、NVDAでいくつかのpdfファイルを正しい順序で読み上げることを確認いたしました。今後も活用させていただきたく存じます。
失礼いたします。
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