「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第30回 後編
アクセシビリティPodcast 第30回 後編では「JIS X 8341-3」に関する情報を皆さまにお伝えしていきます。どうぞお楽しみください。
後編
第30回 後編では以下の内容についてお送りいたします。
- 箇条7「ウェブコンテンツに関する要件」
- Techniques文書とUnderstanding文書の翻訳について
- アクセシビリティ・サポーテッド
なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。
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なお、ご意見、ご感想などございましたら、当エントリーのコメント入力フォームよりお寄せください。たくさんのご意見をお待ちいたしております。
それでは、どうぞお楽しみください!
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「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第30回 後編 テキスト
- 二人:
- 辻ちゃん、ウエちゃんのアクセシビリティPodcast!2009!いぇーい
- 辻:
- 拡大版でお送りしておりますアクセシビリティPodcast、それでは引き続き、後編をお楽しみください。
- ウ:
- 後半行ってみよう!で、このTechniques文書と、前半でも紹介したUnderstanding文書に関してなんですけども、単なる日本語訳にするんじゃなくてですね、日本特有の情報なんかも追加して、JISの解説書とTechniques文書っていうふうにできたら、っていうふうに考えてます。
- ヒ:
- あー、なるほど。これ、スクリーン・リーダーの
- ウ:
- うん。
- ヒ:
- サポート状況なんか、そういうのもあると便利ですよね。
- ウ:
- うん。
- 辻:
- 英語圏だと高機能なJAWSが結構ポピュラーなスクリーン・リーダーだったりとかですね、
- ウ:
- うん。
- ヒ:
- うん。
- 辻:
- 日本語圏とは若干状況が違うかとは思うんですけれども、
- ウ:
- うん。そうそう。もうひとつ、大事な話をするのを忘れてました。
- 辻:
- はい。
- ヒ:
- あ、なんですか?
- ウ:
- 今紹介してきたように、達成基準の内容を理解するために、まずUnderstanding文書を読んで、具体的な実装テクニックに関してはTechniques文書を見ることになるんですけど、Understanding文書に挙げられてるテクニックは、どれを使ってもいいというわけじゃないんですよ。
- 辻:
- もしかして、アクセシビリティ・サポーテッドってやつですか?
- ウ:
- さすが辻ちゃん、するどいね。
- 辻:
- 恐縮です。
- ウ:
- Understanding文書で達成基準を満たすこともできる実装方法っていうのは、基本的にはですね、WCAGワーキンググループが達成基準を満たすことができると判断したものばかりなんですけれども、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 実は必ずしもそうとは限らないんですよ。
- ヒ:
- うーん。これはもしかして、さっきのスクリーン・リーダーのサポート状況とかですかね。
- ウ:
- おー。ヒロちゃんもするどい。
- ヒ:
- あ、恐縮です。
- 辻:
- (笑)
- ウ:
- あの、たとえば、画像の代替テキストが長くなってしまう場合ってあるじゃないですか。
- 辻:
- ありますねー。
- ヒ:
- はい。
- ウ:
- で、そういうときって、alt属性ではなくってlongdesc属性を使うってテクニックがありますよね。
- 辻:
- はい。別ページで画像の説明を提供するってやつですよね。
- ウ:
- そうそうそう。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- で、そのlongdesc属性を使うっていうこと自体は、確かにHTMLの仕様からすると正しいんだけれども、
- 辻:
- うんうん。
- ウ:
- 実際にそれをサポートしているブラウザとか、スクリーン・リーダーがあるかっていうと、実は意外と無かったりするんですよね。
- ヒ:
- あー。
- 辻:
- あー。
- ヒ:
- なるほど。ユーザーが使えないっていうのは意味がないですよね。
- ウ:
- うん。だからあの、達成基準を満たすという実装方法、つまりテクニックを選ぶときには、より多くのユーザーが使えるもの、つまりより多くのブラウザや支援技術でサポートされているものを選ぶ必要があると。
- 辻:
- なるほど。それが、アクセシビリティ・サポーテッドってやつなんですね。
- ウ:
- うん。テクニックを選ぶときにはですね、日本のユーザーが使っているブラウザや支援技術がサポートしているかどうかっていうのを検証しておく必要があるわけなんですよ。
- ヒ:
- でもあの、いろんなブラウザがまずありますし、
- ウ:
- うん。
- ヒ:
- あと、たとえばスクリーン・リーダーとの組み合わせを含めると、かなりの数のパターンで検証しないといけないと思うんですよね。
- ウ:
- その通り。で、これについてもですね、検証をするためのテストファイルっていうのを作って、実際にいろんな組み合わせで検証作業をやって、その結果をまとめようっていう動きが、実はあります。で、これについてもですね、やっぱり協力してもらえる人がいれば、絶賛募集中だったりしますんで。
- 辻:
- なるほど。なんかすごく大変そうですけど、そういった情報があると、間違った実装をしなくてすみますよね。
- ウ:
- うん。ほんとはね、きっとWCAGワーキンググループがテストファイルを作るだろうと思って待ってたんですけど、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 半年たってもなかなかそういう動きが見られなくてですね、
- 辻:
- なるほど。
- ウ:
- で、待ってられないし、秋にはJIS改訂されるんで、JIS用に日本で作っちゃおうっていうことになったんですよ。ちなみにこのアクセシビリティ・サポーテッド情報については、まだ英語圏でも作成されてないので、これもしかすると、日本が世界初になるかもしれないです。
- ヒ:
- おー。
- 辻:
- 素晴らしいですね。
- ヒ:
- 本家のWCAGを差しおいて。
- ウ:
- はい。差しおいちゃいます。まあ、これがないとですね、へんな話、WCAG 2.0への適合宣言だってできないわけなんで、まあなんで作らないか不思議っちゃあ不思議なんですけど、まあでも、2009年版のJISによってですね、前回と今回お話ししてきたように、達成基準がより明確になって、で、Understanding文書とTechniques文書のJIS版っていうのがちゃんとできて、で、日本の状況を反映したアクセシビリティ・サポーテッド情報っていうのが整理されればですね、たぶんあの、今までよりも、むしろ取り組みやすくなると思うんですね。なのでそのためにもですね、がんばって準備していかなきゃなっていうふうに思ってます。
- 辻:
- なるほど。という感じなんですけども、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- 気がつけば、あっという間に時間が来てしまいました。
- ウ:
- おおっと。じゃあひとまず前回と今回の2回で、全体的な話をしてきたんですけど、これで2009年版のJISの全体像って、なんとなく二人にはわかってもらえたですかね?
- 辻:
- いや、おそらくリスナーのかたにも、ね、
- ヒ:
- うん
- 辻:
- わかっていただけたんじゃないかなと。すごいわかりやすかったですね。
- ウ:
- まじ?
- 辻:
- はい。
- ヒ:
- では次回から、主な達成基準をひとつずつ、紹介していただきたいと思います。
- ウ:
- お、いいね。うん。
- 辻:
- そうですね、内容によっては、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- サンプルを作ったりして、スクリーン・リーダーの読み上げ音声を交えながらですね、
- ウ:
- ああ、そうだね。
- 辻:
- ご紹介していけたらと思うんですけれども。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- ということで、アクセシビリティPodcast、いかがでしたでしょうか。記念すべき30回となりましたけども、次回もですね、引き続きJISについて、ウエちゃんとトークしていきたいと思います。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- アクセシビリティPodcastでは、引き続きみなさまのご意見、ご感想などをお待ちしております。今日、わたしが送ったような、へんなメッセージが紹介されないためにもですね、
- 二人:
- (笑)
- 辻:
- ぜひListener's Voiceにご意見を、アクセシビリティに関する質問などをお寄せください。
- ウ:
- なんなら今度おれが送ってやろうか。
- 二人:
- (笑)
- 辻:
- ぜひ、もっと気の利いたのをお願いします。
- ヒ:
- (笑)
- ウ:
- もうすぐ、二周年なんでね、
- 辻:
- そうですね!
- ウ:
- 二周年お祝いメッセージとか
- 辻:
- ああ!
- ウ:
- あとやっぱり、このJISに関する質問とかもらえると
- 辻:
- そうですね。
- ウ:
- うれしいですね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- このBlogエントリーへのコメントか、または次のメールアドレスまでお寄せください。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- エーイチイチワイ、アットマーク、ミツエードット、シーオードット、ジェイピー、エーイチイチワイ、アットマーク、エムアイティーエスユーイー、ドット、シーオードット、ジェイピーです。(編注:a11y@mitsue.co.jp)そしてですね、アクセシビリティPodcastを含むアクセシビリティBlogの最新情報をお届けするTwitterのIDがございます。
- ウ:
- おお、そうだ。
- 辻:
- こちらもフォローしていただいて、アクセシビリティBlogの最新情報をゲットしてください。
- ウ:
- 僕も、フォローしてますよ。
- 辻:
- あ、恐縮です。
- ウ:
- 君をね。
- 二人:
- (笑)
- 辻:
- うれしいですね。はい。ええと、Twitter用のIDは、mlca11y。エムエルシー、エーイチチワイです。(編注:MLC A11y Team (mlca11y) on Twitter)
- ウ:
- 辻ちゃんがXLサイズだからといって、XLCじゃないですね。MLCですね。
- 辻:
- はい。MLCです。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- それでは、
- 三人:
- アディオス、アミーゴス!
コメント
初めまして。高森と申します。初めてコメントさせていただきます。
いつも楽しみに聞かせていただいています。
他の方のコメントでもありましたが、Webアクセシビリティについての貴重な情報源としてとてもありがたく参考にさせていただいています。
私は地方(青森)なもので車での移動時間が多く、耳から情報を得られるこのポッドキャストは本当に助かります。
本来であれば今回の放送にあったように、気の利いた質問ができればよいのですが(笑)もう少し考えてからご質問させていただこうと思っております。
ではでは。これからも楽しみにしてます!
高森様
コメントをいただきましてどうもありがとうございます。
アクセシビリティPodcastを情報源として楽しみにしてくださっているとのこと、どうもありがとうございます。
これからも皆様のご期待に沿えるようなコンテンツを目指していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
ご質問やご意見など、どんな小さなことでもかまいませんので、お気軽にコメントをお寄せください。
引き続き、アクセシビリティPodcastを、どうぞよろしくお願いいたします。
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