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NFBとTargetの訴訟が和解

2008年8月29日
アクセシビリティ・エンジニア 中村

2006年02月に起きたアメリカでの訴訟で、当時このBlogのエントリーでも取り上げた、Webアクセシビリティ関連では大きな訴訟のひとつであるNFB(National Federation of the Blind: 米国視覚障害者連合)Target社の訴訟が和解になりました。

本件につきましては、裁判所の指示により作成されたWebサイト、NFB Target lawsuit main pageの情報が正確であるかと思われますので、詳細は同サイトでご確認ください。また、WebAIM: BlogのJared Smith氏によるエントリー、Target lawsuit settledではポイントがわかりやすくまとめられています。

とはいいましても、どちらの情報も当然英語ですので、簡単な内容をここでもお伝えいたします。
まず、本合意の冒頭でTarget社は今回の合意が、同社のサイトTarget.comが以前も今も非アクセシブルだということや、ADA(Americans with Disabilities Act)などの各法に違反しているということを認めるものではない、といった旨の内容があります。しかしながら、Target Online Assistive Technology Guidelines (Wordファイル: 約2MB)に準拠することや、原告への金銭の支払い、またTarget社のWebデベロッパーが少なくとも1日のNFBによるアクセシビリティ講習を受けることなどが合意には含まれていることから、今後はアクセシビリティの改善が求められていくことになるでしょう。

今回の合意が、Target社以外のサイトのアクセシビリティ改善につながっていくかどうか、今後の国際的な動きにも注目していきたいと思います。

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