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【アクセシブルなPDF】Microsoft Word 2007を使用したタグ付けPDF作成(3)

2010年9月1日
アクセシビリティ・エンジニア 中村

前回のエントリーではMicrosoft Office Wordの「クイックスタイル」を利用し、文書に見出しレベルを効率的に割り当てる方法の一例をご紹介いたしました。

既に書式を設定した文書に、見出しレベル(Microsoft Office Wordでは「アウトラインレベル」とも呼ばれます)を後から設定する場合は「クイックスタイル」を次のような手順で利用するのがおすすめです。この方法では、文書内で同じ書式の組み合わせを利用している文字列に対し、一括で見出しレベルを割り当てることができる点が便利です。

書式を「クイックスタイル」に反映する

  1. 書式を設定した文書を開く
  2. 見出しレベル1として認識させたい文字列を選択し、右クリックする
  3. [スタイル]から[類似した書式の文字列を選択]を選択する
  4. [ホーム]タブの[スタイル]のクイックスタイル一覧から、「見出し1」と書かれたスタイルにフォーカスをあて、右クリックする
  5. [選択個所と一致するように 見出し1 を更新する]を選択する
  6. スタイルが選択した文字列と同じ書式に更新されたことを確認する

適切な見出しレベルを設定した文書は、タグ付きPDFへと変換することで、PDF内の文書構造を解釈できる閲覧環境(スクリーン・リーダー等)で、見出し部分を効率よく確認できるようになります。

普段、Microsoft Office Wordを利用していても「見出し」や「アウトラインレベル」などは設定したことが無い…という方は、今回紹介した「クイックスタイル」のような機能を活用し、文書に見出しレベルを設定する習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。

本Blogでは、今後もアクセシブルなPDFを作成する際に役立つTipsをご紹介してまいりたいと思います。

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