ホーム > ナレッジ > Blog > アクセシビリティBlog

アクセシビリティBlog

Webサイトのアクセシビリティを高めるための方法や国内外の関連情報など、さまざまな角度からWebアクセシビリティに関する話題をご提供していきたいと思います。

当Blogの更新情報は、Twitter経由でも配信しています。興味のある方はぜひ、@mlca11yをフォローしてください。当Blogへのご意見・ご質問は、Twitter経由でも受け付けております。

2012年5月16日

アクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報とWCAG 2.0 実装方法集の更新

アクセシビリティ・エンジニア 中村

ウェブアクセシビリティ基盤委員会のWebサイトで、新しいアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報WCAG 2.0 実装方法集が公開されました。

AS情報とは、同委員会の実装ワーキンググループ(WG2)が作成しているもので、Webコンテンツの実装方法が達成基準を満たすことのできるものかどうかを判断するための参考資料として提供しているものです。今回公開されたものは、2012年5月版です。

また上記に合わせ、AS情報を作成する際に必要となるテストファイルについても、2012年5月版が公開されています。これまで、閲覧には圧縮されたテストファイル一式をダウンロードし解凍する必要がありましたが、今回の版からはサイト上で閲覧することもできるようになっています。

WCAG 2.0 実装方法集については、W3Cが今年1月3日付けで公開した「Techniques for WCAG 2.0」の日本語訳になります。注目は、FlashとPDFの双方についての実装方法が追加されていることでしょう。アクセシブルなFlashコンテンツやPDF文書を作成するうえでの参考になると思います。

2012年5月 8日

WebAIMによる4回目のスクリーン・リーダーに関する調査

アクセシビリティ・エンジニア 辻

この調査はユタ州立大学Center for Persons with Disabilities で活動している、WebAIMによって行われています。回答は2012年5月25日まで受け付けられ、調査結果は6月に発表される予定です。スクリーン・リーダーを日常的に使用している方だけでなく、評価やテストのために使用している方にもご参加いただけます。

この調査では、個人を特定できるような情報は収集されないものの、お使いのオペレーティングシステム及びブラウザのバージョン、JavaScriptが有効かどうかが回答とともに送信されます。なお、過去の調査結果は以下のリンク先からご確認いただけます。

調査項目は英語ですが、本エントリーではその内容を意訳してご紹介します。日本でもJAWSやNVDAが使用できますし、VoiceOverを用いてWebサイトにアクセスしている方もいらっしゃるかと思います。ぜひ、日本からも情報を発信してみませんか?

今回のスクリーン・リーダーに関する調査への回答は、WebAIM: Screen Reader User Survey #4(英語)から行うことができます。なお、当Blogは質問項目の翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照してください。

全文を読む

2012年2月28日

CSUN 2012への参加に向けて

アクセシビリティ・エンジニア 辻

2月27日から3月3日まで、毎年恒例となっている世界最大級のアクセシビリティに関する国際会議CSUN Technology & Persons with Disabilities Conferenceに参加いたします。

第27回目となる今年のCSUNは、San DiegoのManchester Grand Hyatt Hotelを会場に行われます。本エントリーでは、Generalセッションの中で私が注目している発表をご紹介します。

私にとって新鮮だったのは、今年は参加予定の発表をスケジュール登録する必要がなくなったことです。ゆえに、人気のある発表は混雑するかもしれませんが、私は特にMobileに関連のある発表を中心に聞いてみたいと考えております。2月28日現在、参加を予定している発表は以下の通りです。

2月29日

3月1日

3月2日

今回もCSUN参加中に気になった情報を、当BlogやFacebookページで紹介していきたいと考えております。どうぞご期待ください。

2012年2月 9日

NVDA 2012.1 Betaリリース

アクセシビリティ・エンジニア 辻

1月29日に、無料でオープンソースのスクリーン・リーダー、NVDAの本年最初の公式版に向けたNVDA 2012.1 Betaがリリースされました。

NVDA Projectの紹介記事によりますと、Beta版は新機能のテストを目的としているため、日常の利用には向いていません。Beta版の動作確認をしてくださる方は、今のうちに問題点を報告してほしいとのことです。

公式版リリース時には改めてNVDA 2012.1のハイライトを紹介しますが、このエントリーでは特に、Webの閲覧に関わりがありそうな項目を集めてみました。

NVDA 2012.1 Beta1は、以下のリンク先からダウンロードしてご利用ください。

2012年1月31日

アクセシビリティキャンプ東京のGoogleグループ

アクセシビリティ・エンジニア 中村

先日キックオフを実施したアクセシビリティキャンプ東京ですが、実行委員会によりGoogleグループが作成されました。

日程や内容など今後の開催計画についての協議がおこなわれます。なお、既に協議は開始されていますが、過去の投稿も含め閲覧可能、登録自由となっておりますので、興味のある方は是非ご参加ください。

2012年1月26日

アクセシビリティキャンプ東京 キックオフ 開催報告

アクセシビリティ・エンジニア 中村

昨年末の当BlogエントリーやFacebookにて告知しておりました、アクセシビリティキャンプ東京 キックオフを先日開催いたしました。当日はあまり天候がよくないにもかかわらず、運営側含め28名という人数で開催することができました。お集まりいただいたみなさま、ありがとうございました。

今回はキックオフということで、ライトニングトークと次回以降についてのアンケートや意見共有、参加者の簡単な自己紹介をするまでにとどまりました。しかし、運営への参加に立候補してくださる方もいらっしゃいましたので、今後は会社の枠組みを超えた有志の集まりとして開催することができそうです。

キックオフには、制作/開発者、管理者、アクセシビリティの専門家にご参加いただきました。また、それぞれに支援技術の利用者もいらっしゃいました。運営の一員として、今後もさまざまな方にご参加いただけるよう、楽しくて、できればためになるイベントを目指していければ、と思っております。今回来られなかったみなさまも、是非次回以降の参加をご検討ください。

なお、本イベントに関しましては、既に一部参加者の方々が感想などを公開されていますが、Twitter上のつぶやきがTogetterでまとめられています。

当Blogでも、今回の記録公開や今後の開催の告知など、関連する情報をお伝えしていきます。

2012年1月 4日

W3C WAIアップデート

アクセシビリティ・エンジニア 中村

新年早々、W3C WAIから、WCAG 2.0の関連文書のアップデート版と、Media Accessibility User Requirementsという新しい文書の草案が公開されました。

まず、WCAG 2.0関連文書アップデートですが、Techniques for WCAG 2.0にFlashの実装方法に続いて、SilverlightとPDFの実装方法が追加された点が、一番のポイントです。
既にEditors' Draftには追加されていた内容ではありますが、今回正式なWorking Group Noteとして公開されたことでより利用しやすくなりました。
これに伴い、実装方法を参照しているUnderstanding WCAG 2.0も、SilverlightとPDF関連の追加を中心にあわせて更新されています。

一方、Media Accessibility User RequirementsはWeb上の音声および映像に関するアクセシビリティの要求事項を、特にHTML5関連を中心にまとめた文書です。
内容としては、大きく3つのセクションに分かれています。

最初のセクションは、障害別にどのようなことが必要になるかについてを説明しています。例えば、全盲のユーザーであれば、映像だけの情報にはアクセスできないので、音声やテキストの情報が必要になる、といったことについて書かれています。

次のセクションには、具体的な代替技術について、どのようなものがあるか、またそれぞれどのように提供するのか、といった内容が書かれています。映像を説明するテキスト、キャプション、手話、トランスクリプトなどが説明されています。

最後のセクションでは、前述の技術がアクセシビリティ全体においてどのような位置づけとなるのかを、ユーザーエージェントにおける技術的な側面と、制作工程における観点の両方から説明しています。

なお、この草案、Media Accessibility User Requirementsにつきましては、2月10日までコメントを受け付けているそうです。(詳細はInstructions - PFWG Public Comments(英語)をご参照ください。)
今後、映像や音声まわりのアクセシビリティは非常に重要な位置づけとなってくると思いますので、こちらにも注目していきたいですね。