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CSUN 2014展示レポート:新たなタッチディスプレイ

2014年3月22日
アクセシビリティ・エンジニア 黒澤

引き続き、米国サンディエゴで開催中のCSUN 2014のレポートです。3月21日のレポートではセッションではなく展示会場での見かけたトピックスを紹介したいと思います。CSUN 2014では100を超える企業や団体が出展し、製品やサービスの紹介やデモを行っています。

新たなタッチディスプレイ

この記事ではTactalis HCIの展示ブースを紹介します。Tactalisは主に視覚障害のユーザーを対象にしたタッチディスプレイです。

このディスプレイは中に磁石が入っています。ユーザーが金属のついた指輪をはめて指をディスプレイ上で動かすと、注目すべきオブジェクトに指が自然と引き寄せられます。金属のついたタッチペンでも同様です。これによってユーザーは画面のどこに注目すべきオブジェクトがあるかすばやくわかるようになります。

展示ブースでは実際の端末を操作することができ、筆者も試してみましたが、指をディスプレイ上で動かしていると、磁力で指が注目すべき場所(画面上に表示されたボタン)に引き寄せられ、自然に位置がわかりました。これまで経験したことのない不思議な感覚でした。

Tactalis社のタッチディスプレイでは、ユーザーは指輪をつけてディスプレイに触ります

CSUN 2014でも、触地図(紙などに凹凸をつけて道や施設を表した地図)のデモやグラフを音の高低で表現する(Chart Sonificationと呼ばれていました)デモなどが行われていましたが、このディスプレイはそれらとは違う形でグラフィックスやユーザーインタフェースを表現できるようになるものと期待しています。

説明員のかたによると、このディスプレイは2014年末に注文を開始して、2015年初頭に販売を開始したいとのことでした。日本でも気軽に入手できるようになると良いと思う製品です。

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