JAWS 15リリース
Windows用のスクリーン・リーダーの一つ、JAWSの最新版、JAWS 15がリリースされました。
本日は、開発・販売元のFreedom Scientific社のリリース情報から私が気になった新機能を少しご紹介します。
これまで、Windowsの画面内容の読み上げに使用されてきたJAWSの標準的なカーソルであるPCカーソルや仮想PCカーソルでは、Windows 8のモダンスタイルのアプリケーションの画面をうまく読み上げることができませんでした。今回追加されたタッチカーソルでは、キーボード上のカーソルや点字ディスプレーを使用して、タブレットのタッチカーソルのようにオブジェクト間を移動してアプリケーションの画面を読み上げられるようになったとのことです。
また、新機能の紹介の中では先日当Blogでも取り上げたナビゲーションクイックキーの変更の詳細についても触れられていました。改めて、変更されたナビゲーションクイックキーを紹介します。
- 次のラジオボタン: A
- 前のラジオボタン: Shift+A
- ラジオボタンの一覧: Ctrl+Insert+A
- 次の領域: R
- 前の領域: Shift+R
- 領域の一覧: Ctrl+Insert+R
- ページ内のメイン領域に移動: Q
- 次のオンマウスオーバー: ;(セミコロン)
- 前のオンマウスオーバー: Shift+;(セミコロン)
- オンマウスオーバーの一覧: Ctrl+Insert+;(セミコロン)
私はまだWindows 8環境下でJAWSを使用したことがありませんが、タッチカーソルを使用することで、普段使い慣れているiPhoneと同じようにWindowsのアプリケーションが利用できるのではないかと期待しています。日本語版の登場が待ち遠しいですね。
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