NVDA 2011.1RC1リリース
2月25日に、無料でオープンソースのWindows用スクリーン・リーダーNVDAのリリース候補版、NVDA 2011.1rc1が発表されました。今回リリースされたrc1は、致命的な問題が発見されない場合はそのまま2011.1公式版となる予定です。
なお、いくつかの言語においては、最終リリース版で翻訳内容(特に、最新情報のドキュメント)が変更されるかもしれません。
去る2月9日に当Blogでもご紹介した2011.1Beta2からの変更点は以下の通りです。なお、各項目についている番号は、本家NVDAプロジェクトが個々の問題に割り当てているチケット番号です。問題の詳細の確認にご利用ください。
また、当Blogは翻訳の正確性を保証しませんので、必要に応じて原文をご参照ください。
- 日本語を含む翻訳メッセージの更新
- ドキュメントの更新
- Media Player Classic Home Cinemaのステータスバーが認識可能に
- AkelPadの行読みでワードラップが有効時に2行目の最初の文字を1行目の最後に読まないように修正
- Visual Studio2005や2008のコードエディター上で、文字を入力するたびにすべての残りのテキストを読まないように修正(#975)
- NVDA関連ドキュメントのタイトルの先頭部分において、テキスト以外の文字(UnicodeのBOM)を削除
- いくつかの点字ディスプレイにおいて、NVDAが終了したときやディスプレイが変更された時に文字がクリアできない問題を修正
- 保存された設定情報に戻したとき、その設定に有効な点字ディスプレイが含まれている場合、空白ではなく適切なフォーカスやレビューが表示されるように修正
- NVDA起動直後に、場合によって特に点字ディスプレイ上でコマンドが正常に機能しない問題を修正
- Freedom Scientific社のFocus 40 Blue点字ディスプレイが、bluetooth接続で使用可能に(#1345)
- NVDA起動時に、最初にフォーカスされている項目を2度読んでしまう問題を修正(#1359)
- スペイン語やガリシア語を選択した場合、NVDAが起動できない問題を修正(#1361)
- 一般設定ダイアログ内の言語選択で、SR言語コードとともにデフォルトの言語が表示されていた問題を修正(#1363)
- NVDAの設定ダイアログが開いているときに、ショートカットキーで別の設定ダイアログを開くとNVDAが固まってしまう問題を修正(#1372)
- 2個以上のNVDA設定ダイアログが開かないように修正
- MSHTMLのコントロールにおいて、いくつかのリンクが正しく認識されない問題を修正(#1330)
- ユーザー入力ジェスチャーマップのエラー処理を始めました
- 言語別の入力ジェスチャーマップを実行形式版にコピー
NVDA 2011.1rc1のダウンロードと変更履歴は、以下のリンク先をご参照ください。
ミツエーリンクスでは、WCAG準拠やJIS X 8341-3対応をはじめ、さまざまなWebアクセシビリティ関連サービスをご提供しています。是非アクセシビリティのページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。