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CSUN参加レポート5: 展示ブースに行ってきました

2010年4月6日
アクセシビリティ・エンジニア 辻

今年も昨年に引き続き、世界最大級のアクセシビリティに関する国際会議、CSUNに参加するために渡米いたしました。大変遅くなってしまいましたが、今回はCSUN参加5日目の様子をお伝えいたします。

CSUN最終日の今朝は、今年のCSUNで2度目の失敗をしてしまいました。参加を予定していた発表の行われる部屋を間違えて席に着いてしまい、予定していた発表とは違うセッションに参加してしまったのです。

今朝間違えて参加したセッションは、視覚障害者の歩行を補助するさまざまな技術についての発表で、参加を予定していたわけではありませんでしたが、発表で紹介された視覚障害者の歩行にかんするさまざまなテクニックは興味深いものでした。中でも圧倒されたのが、発表開始直後に行われた参加者同士の自己紹介です。発表者のコンピューターにトラブルが発生したため、発表の準備が整うまでの間急きょ行われたものらしかったのですが、参加者を退屈させることもなく準備を続ける発表者の余裕ある行動に感動してしまいました。

今年のCSUNで最後に参加した発表は、個人的に注目していたセッションのひとつ、Code Factory社のモバイル端末に関するもので、Windows Mobileオペレーティングシステム上で動作するスクリーン・リーダー、Mobile Speak 4に関するものでした。30分という短い発表でしたが、iPhoneのVoiceOver以外のスクリーン・リーダーが、どのようにタッチスクリーンの操作を可能にしているのかが興味深かったので、発表終了後に開発者の方に機器を実際に操作させていただきました。

文字入力の方法やアイコン選択の方法など、確かにiPhone上のVoiceOverの操作方法とは違っていて、じっくり使用して比較してみたいなと感じました。

このセッションに参加してもう一つうれしかったことは、Mobile Speakの説明をしてくださったエンジニアの方が、昨年私たちが彼らのセッションに参加したことを覚えていてくださったことです。

展示ブースに行ってきました

今年は、発表に参加するためになかなか訪れることのできなかった展示ブースに、最終日に少しだけ行ってきました。前からぜひお話してみたいと思っていたSerotek社のブースでは、念願だったSeroTalkPodcastのパーソナリティの一人、Michael lauf氏とゆっくりお話しすることができました。また、Freedom Scientific社のブースでは、Focus 40 Blue点字ディスプレーの実機に触れることができました。

今回は一人での渡米ということもあり、これまで同僚たちと参加したCSUNとは違った経験をする場面もありました。ただ、CSUN全体を通して、さまざまな形で発信された情報を入手できたことで、充実した時間を過ごすことができたと思います。昨年は、もしかしたら少し縮小傾向にあるのかなと感じていたこの世界最大級のアクセシビリティに関する国際会議が、新しい開催地サンディエゴで、再び活気を取り戻したようにも感じました。カンファレンス中にさまざまな形でサポートをいただいたスタッフの皆様や、興味深い発表を行ってくださった発表者の皆様に感謝しつつ、今年のCSUN参加報告を終了したいと思います。

最後に、後半のレポートの公開が大幅に遅くなってしまいましたことお詫び申し上げます。

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