「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第27回
アクセシビリティPodcast 第27回をお届けいたします。今回は支援技術に関する情報をお届けするコーナー「教えて!辻ちゃん!!」をお送りします。今回は、無料でオープンソースのスクリーン・リーダー「NVDA」の操作方法を、辻ちゃん・ウエちゃんの二人が紹介いたします。どうぞお楽しみください。
概要
第27回では以下の内容についてお送りいたします。
- NVDAの読み上げ速度の調整
- NVDAでのWebコンテンツの閲覧
- NVDAでのPDFの閲覧
NVDA日本語版の最新パッケージはNVDA日本語化プロジェクトよりダウンロードいただけます。
なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。
聴取方法のご案内
ブラウザ上で再生される方は、下記のFlash Playerをご利用ください。
ダウンロードしてその他のプレイヤーで再生される方は、ダウンロードボタンよりmp3ファイルをダウンロードの上、ご利用ください。
音声がご利用いただけない環境の方には、本エントリーの最後にテキスト化された内容を提供いたしております。
また、iTunesなどRSS対応のソフトウェアをご利用の方には、辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast用RSSも提供いたしております。
なお、ご意見、ご感想などございましたら、当エントリーのコメント入力フォームよりお寄せください。たくさんのご意見をお待ちいたしております。
それでは、どうぞお楽しみください!
「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第27回MP3ファイルのダウンロード
「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第27回 テキスト
- 植木、辻(以下、二人):
- 辻ちゃん、ウエちゃんのアクセシビリティPodcast!2009!いぇーい
- 辻:
- はい、第27回目となりました、アクセシビリティPodcast、本日もミツエーリンクスのスタジオから、お送りしてまいります。わたしは、辻ちゃんこと、ミツエーリンクスの辻勝利です。そして、
- 植木(以下、ウ):
- はい、えー、ウエちゃんこと、インフォアクシアの植木です。
- 二人:
- よろしくお願いします。
- 辻:
- えー、今日はまた、ふたりで、
- ウ:
- はい。
- 辻:
- お送りしてまいりたいと思うんですが、
- ウ:
- はい。
- 辻:
- あの、CSUNのほうに参加してきまして、
- ウ:
- あ、3月ね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- あの、けっこうウエちゃんも、フライトたいへんだったんじゃないですか?
- ウ:
- たいへんでしたね。行きは3時間遅れるわ、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 帰りは、例の成田空港の爆発事故の影響で、
- 辻:
- はいはいはいはい。
- ウ:
- 関空に降ろされるわ、
- 辻:
- そうですね。
- ウ:
- 辻ちゃんもね、
- 辻:
- はい、あの、関空に降りたんですけど、わたしたちはその日に帰ってきなさいという、
- ウ:
- あー。
- 辻:
- あの、連絡受けまして、けっこう、その日中に帰るのはたいへんでした。
- ウ:
- だよね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- まあ僕はね、航空会社の手配したホテルで、大阪で一泊して、次の日新幹線で。
- 辻:
- よかったですねー。
- ウ:
- ま、きれいに晴れあがった富士山を見ながら、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 帰ってまいりましたけれどもね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- ということで、えー、アクセシビリティPodcast27回、今回はですね、えー、また「教えて!辻ちゃん!!」ということで、えー、わたしがNVDAの使い方、前回ちょっと寸止めに終わってしまったんですが、あの、NVDAの使い方をご紹介していきたいと思います。
- ウ:
- はい。
教えて!辻ちゃん!!
- ウ:
- はい、では教えていただきましょう。
- 辻:
- (笑)。えー、なんか、何度聞いてもこの「はーい」ってまぬけですよね。
- ウ:
- や、いいんだって。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- それが辻ちゃんのいいとこだって。
- 辻:
- 恐縮です。では、えー「教えて!辻ちゃん!!」今日もNVDAの使い方をご紹介していきたいと思います。
- ウ:
- はい。最初に、前回の復習しておきましょうかね。
- 辻:
- あ、そうですね。
- ウ:
- 前回は、えー、NVDAのまず最新版、これけっこう、常に、こうアップデートがちょこちょこちょこちょこ
- 辻:
- そうですね。
- ウ:
- されてるということで、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- えー、NVDA Japanese Usersのほうで、
- 辻:
- はい、最新版を。
- ウ:
- そのときそのときの最新版をダウンロードしてくださいと。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- で、えー、前回はインストール方法から始まって、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 起動のしかた、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 終了のしかた、
- 辻:
- そうですね。
- ウ:
- で、あと、えーと読み上げ内容が画面に表示されるみたいな、
- 辻:
- あ、そうですね。はい。
- ウ:
- えー、そんな機能を紹介していただきましたと。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- で、今日はいよいよ、
- 辻:
- 音声を出しましょう。
- ウ:
- さすが!
- 辻:
- お待たせしました。
- ウ:
- 待ちくたびれてましたよ。
- 辻:
- そうですよね。
- ウ:
- ええ。
- 辻:
- ではあの、さっそくNVDAを起動してみたいと思います。
- ウ:
- はい。
- NVDA:
- ポロロロン(電子音)
- 辻:
- で、今NVDA起動したんですけども、
- ウ:
- はい。
- 辻:
- あの、前回のウエちゃんの設定のまんまで、画面上にNVDAの読み上げ内容が出るようになってるんですね。
- ウ:
- なるほど。
- 辻:
- で、これを、出力先を変えてですね、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- 音声が出るようにしようと思います。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- 今回僕が操作してるので、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- ショートカットキーを使いますけども、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- CtrlとInsertとSを押しまして、
- ウ:
- はい。
- 辻:
- 出力先の変更ダイアログが出てまして、
- ウ:
- はい。
- 辻:
- そこで、ええと、Sをですね、
- ウ:
- はい。
- 辻:
- 2回押すと、(編注:ご利用環境により異なる場合があります)
- ウ:
- Sを2回。
- 辻:
- はい。あの、SAPI4とSAPI5というのがありまして、あの、
- ウ:
- ふんふん。
- 辻:
- 音声エンジンが、SAPI4のバージョンのものと、SAPI5のバージョンのものがあって、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- その両方が使えるので、
- ウ:
- うんうん。
- 辻:
- 今回はSAPI5のほうを選びます。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- そしてEnterを押しますと、
- NVDA:
- 出力 先 ダイアログ ペイ
- 辻:
- はい、えー、このようにですね、女性の声が出てきました。で、この女性の声は、JAWSの音声なんですよ。で、NVDAは、日本語版には残念ながら今のところ、NVDA用の音声エンジンがないので、ほかのスクリーンリーダーの音声を使っています。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- はい。では、さっそく、
- NVDA:
- スタートボタン
- 辻:
- 操作をしていきたいと思うんですが、今回、
- ウ:
- あとあの、読み上げの速度を、
- 辻:
- あ、速度ですよね。
- ウ:
- ちょっとこう、調整とかってできるんですかね。
- 辻:
- あ、できますできます。あのー、またですね、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- 音声設定ダイアログっていうのがありますので、
- ウ:
- はい。
- NVDA:
- 音声設定ダイアログ
- 辻:
- これはCtrlとInsertとVを今押しました。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- で、ええと音声の種類を選ぶのが、一番最初に出てて、
- ウ:
- うん。
- NVDA:
- 速さ カッコ アール スライダー ごじゅう エーエルーティー プラス アール
- 辻:
- これが標準の速さなんですね。
- ウ:
- うん。
- 辻:
- ごじゅうって言ってるのは、
- ウ:
- うんうん。
- 辻:
- たぶん50%とか、そういうあれだと思うんですけど、
- ウ:
- はい。
- 辻:
- で、一番速くしますと、
- ウ:
- はい。
- NVDA:
- ひゃく
- 辻:
- これがあの、一番、
- NVDA:
- 高さ カッコ ピー スライダー ごじゅう エーエルーティー プラス ピー
- 辻:
- これが一番速いスピードなんですね。
- ウ:
- 100が一番速いんだね。
- NVDA:
- 速さ カッコ アール スライダー ひゃく
- 辻:
- はい。100が一番速いです。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- で、ええと、10ずつ落として行くには、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- PageUpを押していけばいいので、
- NVDA:
- きゅうじゅうはちじゅうななじゅうろくじゅう
- 辻:
- 今回50ぐらいで
- ウ:
- うん。
- 辻:
- だいじょうぶですかね。
- NVDA:
- ごじゅう
- ウ:
- はい。
- 辻:
- で、もとに戻しました。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- で、50で、そのままEnterキーを押しますと、このダイアログが閉じます。
- ウ:
- うん。じゃあこれで、一応使える、
- 辻:
- はい、そうです。
- NVDA:
- ペイン
- ウ:
- 準備が整ったと、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- いうことですな。
- 辻:
- はい、使えます。
- ウ:
- はい。じゃあ、実際ちょっと、Webコンテンツを辻ちゃんに、
- 辻:
- はい、読んで、
- ウ:
- ええ。
- 辻:
- いきましょうかね。
- ウ:
- ええ、お願いします。
- 辻:
- ええと、Webコンテンツを閲覧するにはですね、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- Firefox 3が必要です。
- ウ:
- ほう。これ、IEじゃだめなんですか?
- 辻:
- ええとですね、IEは、現在まさにですね、この瞬間もたぶん開発者は、開発を続けてると思うんですが、
- ウ:
- なんと。
- 辻:
- あの、IEの画面も読み上げ対応をしようと今、開発が続けられています。
- ほうー。
- 辻:
- で、IEの画面でも一部は読み上げられるようになってるんですけども、
- ウ:
- へえー。
- 辻:
- あの、若干まだ、バグが残ってたりしますので、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- 快適に使っていただくにはFirefoxのほうがよいかと思います。
- ウ:
- うん。まあでも、IEもカバー、サポートすると、ユーザー数がさらに、
- 辻:
- そうですね。
- ウ:
- 一気に増えそうな感じですね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- ではまず、入手先なんですけど、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- Firefoxは、Mozillaのサイトから入手していただいて
- ウ:
- あ、そうですね。はい。
- 辻:
- 最新のものを入手して使ってください。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- で、Firefoxを立ち上げます。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- スタートメニューを開きまして、
- NVDA:
- スタートメニューペイン
- 辻:
- インターネット
- NVDA:
- インターネット 1の13
- 辻:
- で、ここでエンターを押します。
- NVDA:
- ペイン
- 辻:
- ペインって言ってますね。
- ウ:
- うん、
- 辻:
- 痛いんですかね。
- NVDA:
- アラートダ
- 辻:
- (笑)はい、失礼しました。
- ウ:
- (笑)
- 辻:
- では、ええと…
- ウ:
- いきなり…いきなりボケられてもさ。
- 辻:
- (笑)ええと、あの、Firefoxが開きました。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- で、現在表示されてるページが、ページタイトルを読みます。ええと、Insert押しながらTですね。
- ウ:
- うん
- NVDA:
- ウェブ エーシーシーイーエスエスアイビーアイエルアイティーワイアイエヌシー
- 辻:
- これだとちょっとわかりにくいんですけど、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- Web Accessibility Inc.というですね、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- これ、サンプルコンテンツで今日持ってきたんですが、
- ウ:
- はいはい、
- 辻:
- ある、Web Accessibilityという会社のトップページを表示した状態になってます。
- ウ:
- これ、タイトルは、英語でWeb Accessibility と書いてあるのね。
- 辻:
- と、書いてあります。はい。
- ウ:
- これ単語では読んでくれないの?そういえば。
- 辻:
- ええとですね、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- これは、音声エンジン次第なんですよね。
- ウ:
- ああ、なるほど。
- 辻:
- だから、単語を、たとえば「Web Accessibility」ってつながってるものを単語として読めるかどうかとか、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- なんか音声エンジンの種類によって変わってくると思います。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- はい。では、まずは、ページを開いたので、少し、数行読んでみましょうか。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- はい。
- NVDA:
- リスト 4項目 リンク サービス リンク ソリューション リンク ニュース リンク 会社案内 リスト 終了 見出しレベル2 わ、
- 辻:
- こんな感じで、リストがあることと、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- ええ、最後に見出しがあるよっていうのを通知してました。
- ウ:
- これ、ちゃんとソースコードでマークアップしてあるから、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- リストとか見出しっていうのを教えてくれると。
- 辻:
- そうですね。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- はい。ではあの、最初クイックナビゲーションキーというのをですね、
- ウ:
- クイックナビゲーション。
- 辻:
- はい。ええと、ショートカットキーを使って、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- 特定の、たとえば見出しですとかリストですとか、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- そういった項目にジャンプすることができるコマンドを、まあ、クイックナビゲーションと言ったりするんですけども。
- ウ:
- うん、
- 辻:
- JAWSにもあったりしますよね。
- ウ:
- ほうほうほうほう、
- 辻:
- あと、FocusTalkも見出しをジャンプしていけたりしますよね。
- ウ:
- ふんふんふん、
- 辻:
- で、NVDAも、操作感はどちらかというとJAWSに似てるんじゃないかなと思います。
- ウ:
- へー、
- 辻:
- たとえばHキーを押していくと、見出しをずっと、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- 次にくる見出しをひろっていってくれるんですけども、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- ちょっと押してみますね。
- ウ:
- はい、
- 辻:
- まずページの最初に行って、
- NVDA:
- 見出しレベル 1 画像 ウェブ エーシーシーイーエスエスアイビーアイエルアイティーワイアイエヌシーわたしたちについて 見出しレベル 2 しんちゃくじょうほう 見出しレベル 2 つぎの見出しがありません
- 辻:
- こんな感じで、
- ウ:
- なるほど。
- 辻:
- ええ、見出しをジャンプしていきます。
- ウ:
- ちなみにこのページはですね、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- 見た目は、ヘッダーにWebAccessibility Inc.のロゴがあって、それがH1になってると。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- で、えー、左側にはサブメニューがあるんですけど、その右側にメインコンテンツがあって、わたしたちについてっていうセクションと、新着情報…、
- 辻:
- 新着情報
- ウ:
- というセクションがあると。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- そういうページレイアウトなんですね。
- 辻:
- そうですね。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- で、見出しが、えー、H1ひとつに、
- 辻:
- H2。
- ウ:
- メインコンテンツのH2がふたつあったと。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- いう感じですね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- はい。あと辻ちゃんこれ、フォーム、入力フォームとかはどんな操作になるんですか?
- 辻:
- はい。じゃあ入力フォームをご紹介しますね。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- はい、今フォームのあるページを開き直しました。
- ウ:
- はい。よくあるお問い合わせフォームですね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- で、ここでですね、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- フォームのキー操作をご紹介しようと思うんですけど、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- 基本的にはJAWSで、フォーム入力をする方法をご紹介したときのキー操作と似てます。
- ウ:
- ほう。
- 辻:
- たとえば、エディットボックスにジャンプするにはEキーを押すとか、
- ウ:
- はい、
- 辻:
- で、チェックボックスはX
- ウ:
- うん、
- 辻:
- コンボボックスはCみたいにですね、
- ウ:
- ああ、
- 辻:
- ジャンプして行けるんですが、
- ウ:
- 上から順番に行くときはTabキーを押していけばいいの?
- 辻:
- そうですね。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- はい。Tabキーでもいいですし、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- カーソルキーで下にずっーと読んでいってもいいですね。
- ウ:
- ああ、なるほど。はい。
- 辻:
- はい。で、最初のエディットボックスをちょっと、
- ウ:
- うん
- 辻:
- Eキーを押して探してみますね。
- ウ:
- はい。
- NVDA:
- しめい エディット オートコンプリート づき
- 辻:
- お問い合わせフォームで、まあ「氏名」は入れますよね。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- で、ここの氏名を入れるときには、ここでEnterキーを押しますと、
- NVDA:
- ピッ(電子音)
- 辻:
- こういう音がします。これが、フォームに文字を入力できるようになった
- ウ:
- ほう。
- 辻:
- ということです。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- ここ、書いてみましょうか。
- ウ:
- うん、
- NVDA:
- K、A、T、S、U、T、O、S、H、IT、S、U、J、I
- 辻:
- 実はNVDAの日本語版は、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- 漢字の変換候補を読むことができないんですね。
- ウ:
- ああ、
- 辻:
- なので今回はアルファベットでちょっと書いてみたんですが、
- ウ:
- なるほど。うん。
- 辻:
- そしてここでEscキーを押すと、
- NVDA:
- ポン(電子音)
- 辻:
- ええ、入力できるモードから抜けます。
- ウ:
- ああ、なるほどね。
- 辻:
- はい。で、これ、実は自動的に、このFocusモードになる機能っていうのをNVDA持ってたりするんですよ。
- ウ:
- ふんふんふん。
- 辻:
- なので、こうTabキーを押していったりすると、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- 勝手にフォームに入力できるような状態になったりすることがあります。
- ウ:
- それはオプション?
- 辻:
- そうですね。オプションで変えられます。
- ウ:
- ふんふん、
- 辻:
- あの、動作が変えられます。
- ウ:
- じゃ、フォームのコントロールにフォーカスが入ると、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- 自動的に、
- 辻:
- そうです。
- ウ:
- フォーカスモードになると。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- あの、オートフォーカスモードって言ってるんですけど。
- ウ:
- あ、なるほどね。
- 辻:
- なんかカメラみたいですよね。
- ウ:
- はい、次行きましょうか。
- 辻:
- あ、はいはいはいはい。で、Tabキーをちょっと、試しに押してみましょうか。
- ウ:
- はい。
- NVDA:
- イーメール アドレス エディット オートコンプリート づき くうぎょう
- 辻:
- これ、あの、ええと、フォームに入力できるようになった、
- ウ:
- うんうん、
- 辻:
- という状態の音がしましたよね。
- ウ:
- うん、
- 辻:
- で、ここに、Eメールアドレスが入力できると。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- ま、ここは今回、
- NVDA:
- ポン(電子音)
- 辻:
- 省略しまして、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- 次に、あの、コンボボックスとチェックボックスも、ジャンプしてみたいと思うんですが、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- まず、コンボボックスはCキーを押します。
- ウ:
- うん、
- NVDA:
- ねんれい コンボボックス クローズ サブメニュー かっこ せんたくしてください
- 辻:
- ここでEnterキーを押すとフォーカスモードになりますので、
- NVDA:
- ピッ
- 辻:
- ここで、下カーソルキーを押していくと、年齢を選ぶことができます。
- ウ:
- うん、
- NVDA:
- きゅうさいいか ねんれいリスト きゅうさいいか 2の8 じゅっさいだい 3の8 にじゅっさいだい 4の8
- 辻:
- こんな感じで、
- ウ:
- ふんふん、
- 辻:
- ええと、何歳台っていうのを読んでくれますね。
- ウ:
- ふんふんふん、
- 辻:
- で、一緒に読まれてるこの「4の8」だとか「3の8」だとか、こういう数字があるんですけども、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- これは、あとに読まれる「8」っていうのが、まあ、8個の選択肢のうちの4番目とか
- ウ:
- あ、なるほどね。
- 辻:
- そんな感じに
- ウ:
- ふんふんふんふん、
- 辻:
- なってます。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- で、これも、ええと30歳台ぐらいにしときましょうか。
- NVDA:
- さんじゅっさいだい 5の8
- 辻:
- で、Escキーを押します。
- NVDA:
- ポン
- 辻:
- そして、チェックボックスは今度Xを押します。
- NVDA:
- サービス チェックボックス チェックなし
- 辻:
- これはお問い合わせの種類を選ぶチェックボックスなんですね。
- ウ:
- ふんふん、
- NVDA:
- おといあわせないよう
- 辻:
- で、サービス、
- NVDA:
- サービス チェックボックス チェックなしかいしゃあんない チェックボックス チェックなし
- 辻:
- 今、Xキーをずっと押してるんですが、
- NVDA:
- しりょうせいきゅう チェックボックス チェックなし
- 辻:
- たとえば資料請求をしたいっていう場合には、ここでSpaceキーを押すと、
- NVDA:
- チェック
- 辻:
- これでチェックがつきます。
- ウ:
- ふんふんふん、
- 辻:
- で、これであとは、もういっかい、ええと今度下のほうにカーソルキーを送っていきましょうか。うん、
- NVDA:
- ないよう
- 辻:
- 内容ですね。
- NVDA:
- エディット マルチライン
- 辻:
- ここの「エディットマルチライン」って聞こえたところは、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- まあ、マルチラインなので、何行か文字を入力することができるんですけど、
- ウ:
- はいはいはい、
- 辻:
- ここは、
- ウ:
- 複数行入れられるテキストエリア、かな、
- 辻:
- そうですね。はい。
- ウ:
- うん、はい。
- 辻:
- ここに、問い合わせ内容を入れて、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- 最後にBキーでボタンを探しますが、
- NVDA:
- エディット しゅうりょう かくにん ボタン
- 辻:
- 「確認ボタン」って聞こえたところでEnterを押したりすると、確認画面がでてくる、というような、
- ウ:
- ふんふんふん、
- 辻:
- かっこうになってます。
- ウ:
- 素朴な質問なんだけどさ、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- 今、CボタンとかXボタンとか押してたけど、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- フォームに何があるかってわかんないじゃない。
- 辻:
- はい、
- ウ:
- ふつうは、Tabキーとか矢印キーとか上から順番に、
- 辻:
- そうですね。
- ウ:
- 降りてくる感じなんだよね?
- 辻:
- はい。そうです。あの、これは、ええと今回は、僕がこのフォームに何が書いてあるかっていうのをあらかじめ見ておいたので、
- ウ:
- うん、なるほど、
- 辻:
- ええ、こういう使い方をしたんですが、一般的にたとえばアンケートフォームなんかだと、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- 年齢だって、こう、ラジオボタンで選ぶようになってるようなものとかもあったりするじゃないですか。
- ウ:
- うんうんうんうん、
- 辻:
- だからどんな内容が書いてあるかっていうのは、そのフォームをしっかり見ないと、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- わからないので、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- まあ、基本的にはカーソルキーでなぞっていくのがいいかなと。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- 思います。
- ウ:
- はい。あと、聞いたところによると、PDFの読み上げにも対応してると。
- 辻:
- はい。対応を始めたところなんですけども、
- ウ:
- なるほど。
- 辻:
- PDFのドキュメントも読むことができます。
- ウ:
- PDFっていうと、よくタグ付きのPDFファイルにしなさいって言うけど、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- タグ付きにしたPDFのタグも、こう解釈してくれたりもするわけですか。
- 辻:
- はい。あの、大丈夫です。
- ウ:
- おお。
- 辻:
- たとえば見出しがPDFのなかに振ってあると、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- 見出しジャンプができたりとかします。
- ウ:
- おお、素晴らしい。
- 辻:
- ちょっと、音声聞いてみましょうか。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- で、今PDFファイルを開いたんですが、
- ウ:
- はい、
- 辻:
- ええと、これは、
- NVDA:
- 見出し アクセシング ピーディーエフ ドキュメンツ
- 辻:
- あの「Accessing PDF documents (編注:Adobe Reader 9 accessibilityのページ よりダウンロードできます)」っていう、スクリーンリーダーでPDFファイルをどうアクセスするかっていうのを書いた英語のドキュメントがあるんですけど、
- ウ:
- あ、英語なんだね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- これってあの、タグ付けされてるPDFなので、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- たとえばHキーを押してみましょうか。
- ウ:
- うん。
- NVDA:
- コンテンツ 見出しレベル1
- 辻:
- これ、コンテンツ、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- っていう、まあ目次ですね。
- ウ:
- ふんふん、
- NVDA:
- プレフェス(Preface) 見出しレベル1パーパス アンド インテンディッド オーディエンス (Purpose and Intended Audience ) 見出しレベル2
- 辻:
- お、けっこう英語がちゃんと読めてますね。
- ウ:
- (笑)
- 辻:
- あの、こんな感じで見出しをジャンプしていくことができて、たとえばさっきのコンテンツに戻ってみましょうか。Shift、Hを押していきます。
- NVDA:
- プレフェス コンテンツ 見出しレベル1
- 辻:
- で、コンテンツのところで内容が読みたいな、って思ったら、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- 下カーソルキーを押していけば、
- NVDA:
- リンク コンテンツ アイ リンク プレフェス 1パーパス アンド インテンディッド オーディエンス 1
- 辻:
- こんな感じで、内容が読まれます。
- ウ:
- うん。じゃあほとんどHTMLのWebページと同じ感覚だね。
- 辻:
- そうです。はい。で、これ今「リンク」「リンク」って聞こえてるじゃないですか。
- ウ:
- うん、
- 辻:
- このリンクはEnterキーを押すと、そのページに飛んでいくこともできますし、
- ウ:
- ふんふんふん、
- 辻:
- あと、リンク項目にジャンプするコマンドがあるので、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- このKキーを押すと、
- NVDA:
- コンテンツ 1 リンクアクノヴィッチメンツ(Acknowledgements) 1 リンク、アディショナル リソースズ(Additional Resources) 2 リンク
- 辻:
- こんな感じで、リンク項目だけをジャンプしていくこともできます。
- ウ:
- なるほどね。かなりあれだね、PDF読みやすそうだね、これね。
- 辻:
- はい、あのー、読みやすいと思います。ただ、なかにはですね、まだちゃんと実装できてないような機能もあったりして、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- うまく読めないこともあったりするので、
- ウ:
- うんうんうん。
- 辻:
- 今後、開発に期待したいところではあります。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- はい。という感じで今日は、NVDAの使い方の実際をかけ足でご紹介してきたわけなんですが、
- ウ:
- はい。
- 辻:
- ぜひですね、みなさんもWebコンテンツを制作されるような現場でNVDAをディスプレイに読み上げ内容を表示するモードで内容を確認しても、それだけでもけっこうあの、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- アクセシビリティ対応が自分で確認できますので、あの、使っていただけたらなと思います。
- ウ:
- はい。で、辻ちゃんね、3月にはロスで、
- 辻:
- あ、
- ウ:
- CSUNというカンファレンスのときに、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- 開発者の、
- 辻:
- はい、Jamieに会ってきまして、
- ウ:
- はい。
- 辻:
- で、あの、すっごい寒いですね、あの、場所がすっごいいろんなレストランとか探したんですけど、場所が混んでて、あのミーティングをする場所がなかったんで、外で軽くミーティングしたんですね。
- ウ:
- たまたまね、日陰だったんだよ、あそこね。
- 辻:
- すっごい寒かったですよね、ほんとに。
- ウ:
- 後半は、寒かったね。
- 辻:
- あの、ウエちゃん、
- ウ:
- ふるえながら。
- 辻:
- ええ。ご参加ありがとうございました。
- ウ:
- いえいえいえ。
- 辻:
- ええ、そんな感じで、ええ、NVDAの話を今日はお伝えしてきましたが、あのNVDAって、今日ご紹介している収録時点のバージョンから、どんどんまた、バージョンアップしてると思うんですね。
- ウ:
- うん。
- 辻:
- だからもしかしたら、みなさんが、このNVDAを試されるときには、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- もっといろんな機能が追加されてるかもしれません。
- ウ:
- なるほど。
- 辻:
- なのであの、ぜひこまめにチェックしていただいて、
- ウ:
- はい。
- 辻:
- 最新のNVDAを試してください。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- ということで、えー、アクセシビリティPodcast、本日もミツエーリンクスのスタジオからお送りしてまいりました。えー、次回はですね、あの、Listener's Voiceを、
- ウ:
- ほう。
- 辻:
- ヒロちゃんと。
- ウ:
- なるほど。
- 辻:
- 3人でお届けしてまいりますので、
- ウ:
- 僕たちのマドンナ。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- ヒロちゃんが登場するわけですね。
- 辻:
- はい。次回もぜひ、楽しみに聞いてください。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- アクセシビリティPodcastでは、引き続きみなさんからのご質問、ご意見など、コメントをお待ちしております。
- ウ:
- はい。
- 辻:
- このBlogエントリーへのコメントか、もしくは以下のメールアドレスまでお寄せください。エーイチイチワイ、アットマーク、ミツエードット、シーオードット、ジェイピー、エーイチイチワイ、アットマーク、エムアイティーエスユーイー、ドット、シーオードット、ジェイピーです。(編注:a11y@mitsue.co.jp)
- ウ:
- はい。
- 辻:
- ではまた次回、お会いいたしましょう。それでは、
- 二人:
- アディオスアミーゴス!
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