NVDA 0.6p2リリース
すでに当Blogでは何度かご紹介しておりますが、無料でオープンソースのWindows用スクリーン・リーダー、NVDAのバージョンアップ版、NVDA 0.6p2が、8月7日にリリースされました。
今回のリリースはオフィシャルなバージョンアップではありませんが、NVDA開発者の一人James Teh氏によれば、昨年公式にリリースされたNVDA 0.5はすでに古くなっているため、すべてのNVDA利用者に0.6 P2へのバージョンアップを薦めています。
この0.6p2では、注目すべき機能が追加され、多くのバグフィックスも行われました。さらに、本年3月にリリースされたNVDA 0.6p1では更新されていなかったユーザーガイドを含むドキュメントが一新された(日本語ドキュメントは含まれていません)のも大きな特徴ではないでしょうか。
以下、改良された機能の一部を紹介します。より詳細な更新情報につきましては、What's new in 0.6p2 [text file]でご確認ください。
- NVDAに同梱されている音声エンジン(日本語は読み上げ不可)、eSpeakの改良
- NVDAを制御するキー操作に、ノート型のコンピュータで利用可能なラップトップレイアウト(日本語環境では利用不可)が追加
- NVDAの各種設定ダイアログにアクセスするためのショートカットキーの追加
- Firefox 3でWebページを閲覧中に利用できるクイックキーの改良
- ARIA live regionの基本的なサポートの開始
- マウスの左ボタン及び右ボタンのクリック動作を行うためのスクリプトの追加
- NVDA起動時のようこそダイアログの追加
NVDA 0.6p2は、以下のNVDAプロジェクトのページからダウンロードできます。
- NVDA 0.6p2 installer
- インストール可能なNVDA
- NVDA 0.6p2 portable version
- USBメモリーなどに入れて持ち運び可能なポータブルバージョン
- What's new in 0.6p2 [text file]
- NVDA 0.6p2での変更点の詳細ドキュメント
最後に、NVDA 0.6p2には、昨年11月の当Blogのエントリーでご紹介した、NVDA日本語化プロジェクトの活動成果である、翻訳されたNVDAのメッセージと、インストール時に表示される日本語メッセージが含まれています。今後もさらに、ドキュメントの整備をはじめとした日本語化作業を継続していきたいと思います。
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