「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第12回 前編
アクセシビリティPodcast、第12回 前編をお届けいたします。今回も前後編に分けてのお届けとなりました。前半はWeb制作者の方々向けのテクニックをお届けしてまいります。
概要
第12回 前編では、JavaScriptに関する制作者向けのテクニックについての話題を扱っています。
なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。
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それでは、どうぞお楽しみください!
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「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第12回 前編 テキスト
- 植木、辻(以下、二人):
- 辻ちゃん、ウエちゃんのアクセシビリティPodcast、シーズンツー、ファイナル、いぇ~い!(拍手)
- 辻:
- さあ、いよいよシーズンツーのファイナルとなりました、第12回アクセシビリティPodcastをお送りしてまいりたいと思います。今回はWeb制作者の方々向けのテクニックをご紹介して、そのあとにListener's Voiceをお届けします。
- 植木(以下、ウ):
- はい、
- 辻:
- えー、ウエちゃん、今回ウエちゃんがメインなので、
- ウ:
- はい、
- 辻:
- はい、よろしくお願いいたしまーす。
- ウ:
- あれ、辻ちゃん、今日はいつものオープニングの小ネタとかないの?
- 辻:
- あ、えー、あの、今日はですね、ファイナルなので、
- ウ:
- うん、
- 辻:
- あの、ちょっとまじめに、いこうかな、と。
- ウ:
- あ、そう。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- わかりました。
- 辻:
- はい、よろしくお願いしまーす。
- ウ:
- はい。えー、今日はですね、まず、制作者向けテクニックはJavaScriptについて、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- ちょっとお話ししてみようかと思います。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- はい、で、えー、JavaScriptなんですけれども、えー、ま、よく、ある、例ということで、えー、文字サイズを、変更するためのボタン、
- 辻:
- 大、中、小みたいなやつ、
- ウ:
- うん、とか、小、中、大とかね、
- 辻:
- あ、はははは。
- ウ:
- よくさ、どっち、順番どっちがいいんだ、ってはなしも、
- 辻:
- あ、それもいろいろあるんですね?
- ウ:
- あるらしいんですよね。今のはどうでもいいと思うんですけど、えー、この文字サイズ変更ボタン、まあJavaScriptを使って、えー、まあ大を押すと大きくなっていく、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 小を押すとちっちゃくなるっていう、まあ、最近結構サイト、どのページでも右上とかにだいたい置いてあるケースが多くてですね、
- 辻:
- 今やアクセシビリティのシンボルみたいなものですからね。
- ウ:
- シンボルになっちゃってますけどね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- で、これなんですけども、えー、ま、JavaScriptを使ってます、と、いうことで、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- 例えば、じゃあ、JavaScriptをオフにしたとき、どうなんだ、と。
- 辻:
- うーん。
- ウ:
- いうのがひとつ、問題提起としてあるわけですね、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- で、ほとんどのサイトはJavaScriptをオフにしていても、ボタンはそのまま残っていて、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- で、こう、ボタン押せるんですね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 押せるんだけど、JavaScriptはオフになってるんで、文字サイズは変わらないと。
- 辻:
- あー・・・
- ウ:
- いうことで、逆にこうユーザー的にはですね、あれ?、っていう風になっちゃうんですよ。
- 辻:
- 変わんないじゃない、みたいなね。
- ウ:
- で、えー、まあ、もしこれ、JavaScriptを使って文字サイズ大きくしたり、小さくしたりできる機能を提供するのであれば、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- JavaScriptオフにしてるとき、のことも考えないといけないと。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- えー、思うんですけども、例えばですね、えー、まあいい例としてひとつ、紹介したいのは、静岡県、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- のサイトなんですけれども、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- えー、ここ、まあもちろんJavaScriptをオンにしてるとですね、文字サイズ変更する機能が、こう使えるんですが、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- JavaScriptをオフにしていると、そのボタンの代わりに、文字サイズを変更する方法を紹介するページへのリンクが出てくるんですね。
- 辻:
- ふーん。
- ウ:
- で、これであれば、JavaScript、ま、オンにしてる人は、そのままボタンを使って文字サイズを変えることができるし、オフにしてる人は、えー、もし変えたければそこのリンクをクリックすると、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- 文字サイズの変更の方法をですね、ブラウザのこのメニューからこう、これを選んでみたいな感じの、えー、手順が説明されているページにリンクされているんで、
- 辻:
- へー、
- ウ:
- まあ、自分でこう、ブラウザの設定を変えることができると、
- 辻:
- うんうん。
- ウ:
- いうことなの。ま、例えばこういう風にですね、あの、JavaScriptをオフにしていても、こう同じ目的が達成できるような、
- 辻:
- うーん。
- ウ:
- そういう工夫をしてあげないと、ま、逆効果、かなーっていう、
- 辻:
- そうですよね。
- ウ:
- はい、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- で、まあ、この文字サイズ変更ボタン、なんですけど、
- 辻:
- 悪い例もあるんですよね。
- ウ:
- 例えばですね、悪い例あげてしまいますと、東京都のですね、ページ、これJavaScriptオフにして、いくとですね、一番上のところにJavaScriptが有効でないと、背景色、文字サイズ変更ボタンは使えません、っていうメッセージがこう出てきてですね、でも、その横に背景色を変更するボタンと、文字サイズを変更するボタンが出たまんまになってる、と。
- 辻:
- あー・・・、
- ウ:
- いうことで、ま、これは、前にもCSSの時に話しましたけど、
- 辻:
- はい、
- ウ:
- スタイルシートって何?っていうユーザーがほとんど、のはずで、
- 辻:
- そうですよね、
- ウ:
- 同じように、JavaScriptが有効でないと使えません、って言われても、じゃ、どうすりゃいいんだよ、っていうね、
- 辻:
- なんか、あ、俺の使えないんだ、俺の変なんだ、みたいな、ねえ、不安になるだけ、ですよね。
- ウ:
- で、もちろん、JavaScriptなんていう言葉は、知らないですからね、普通は。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- えー、これじゃ、ちょっとよくないと、
- 辻:
- なるほど、
- ウ:
- いうことで、えー、ま、この文字サイズ変更ボタン、ってのはほんとにたくさん多くのサイトでこう、使われてますけども、ちょっとこう気をつけてほしいかな、と、
- 辻:
- そうですね。
- ウ:
- いうやつですね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- ま、その一方で、そもそもこの文字サイズ変更ボタン、必要なのか、と。
- 辻:
- あー、僕もいつも疑問に思ってたんですよね、これは。
- ウ:
- これは、ウエちゃん的にはいらないんですけどね、辻ちゃん的には?
- 辻:
- 辻ちゃん的には(笑)、っていうかスクリーン・リーダーを使ってると、毎回読まれる、あの、ページが変わるたびに、あの、このボタン類読まれるんで、結構、まあ、わずらわしいかな、と、
- ウ:
- うーん。
- 辻:
- うん。
- ウ:
- で、これまあ、そもそも、文字サイズ変更する機能ってのは、ブラウザ、側がやるべきことであって、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- ま、実際、あの、メニューの中に隠れちゃってる格好になってますけど、
- 辻:
- うーん。
- ウ:
- 文字サイズ変更することはブラウザの設定でできるし、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- あと、IEの7とかだったら、右下の方に、こうズーム機能がついてるんで、それを使って拡大することができるんで、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 別にその、サイト側が、あの、いちいちそういう機能、同じような機能を用意する必要はないんじゃないかな、と、
- 辻:
- たしかにそうですよね。
- ウ:
- うーん。
- 辻:
- うーん。
- ウ:
- いうことで、で、たしかですね、昔の、IEのバージョンスリー、IE3の時はですね、ブラウザに文字変更、文字サイズ変更ボタンがついてたんですね。
- 辻:
- あ、あったんですか?
- ウ:
- うん、見えてたんですよ。
- 辻:
- ええ。
- ウ:
- それがまあ、IE4になってから、メニューの中に引っ込んじゃって、
- 辻:
- うん。
- ウ:
- で、まあ、それがずっと続いてきたんで、ここへ来て、またそういうボタンつけましょう的な、
- 辻:
- うん。
- ウ:
- あれが、こう広がってきちゃってるっていう感じがあるんですけど、
- 辻:
- あー、なるほどね。
- ウ:
- ま、これもね、聞くところによると、どっかの有名な某ランキングの評価項目に、
- 辻:
- 入ってましたね~(笑)
- ウ:
- 文字サイズ変更ボタンがあるか、っていうですね、
- 辻:
- う~ん。
- ウ:
- とんでもない、チェックポイントが入ってまして、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- そこで点数とりたいがためにつけ始めたんじゃないかと。
- 辻:
- そうですね、これ、なんか以前もちょっと議論しましたよね、
- ウ:
- うん。
- 辻:
- うん。
- ウ:
- なんでまあ、そもそもね、このボタンがちょっと、いらないじゃないかなぁ、ってウエちゃん的には思うわけなんですけどね、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- はい、で、まあ、JavaScriptに関してはですね、えー、まあ今日紹介した文字サイズ変更ボタンだったんですけど、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- えー、ま、基本的にはJavaScriptは使えなくても、えー、同じ目的が達成できるようにしておいて、で、JavaScriptが使える状態の時にはさらに使いやすくとか、
- 辻:
- うん。
- ウ:
- さらにこう、快適に、使える、便利に使える、っていうような感じの使い方、をしてあげるのが、いいんじゃないかな、と、
- 辻:
- そうですよね。
- ウ:
- 思うんですけれどもね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- はい。ま、このあたりあの、書籍の、あの、Webアクセシビリティ、という書籍の方にも同じような考え方が書かれてますんで、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 是非そういった本なんかも読んでみていただいて、JavaScriptの使い方をちょっとですね、改めてみなさん、考えていただければ、なあ、と、
- 辻:
- はい。
- ウ:
- 思っております。
- 辻:
- 以上、制作者の方々向けのテクニックをご紹介してきたわけなんですが、ウエちゃん、
- ウ:
- はい。結構長くなっちゃったね。
- 辻:
- あー、そうですね。
- ウ:
- うん。
- 辻:
- あのー、Listener's Voiceを後半でご紹介しましょうか?
- ウ:
- そうですね。
- 辻:
- はい。
- ウ:
- えー、じゃ、ということで、えー、アクセシビリティPodcastの前編、えー、本日もミツエーリンクスのスタジオからお送りしました。
- 辻:
- はい、後半のListener's Voiceもどうぞお楽しみください。
- ウ:
- それでは、
- 二人:
- アディオス、アミーゴス!
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