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「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第3回

2007年10月19日
アクセシビリティ・エンジニア 中村

辻ちゃん・ウエちゃん アクセシビリティPodcast、第3回をお届けいたします。今回は再びアクセシビリティヘッドラインということで、気になる話題をお届けいたします。

概要

第3回では、今月のアクセシビリティヘッドラインとして、

についての話題を扱っています。

なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。

聴取方法のご案内

ブラウザ上で再生される方は、下記のFlash Playerをご利用ください。

ダウンロードしてその他のプレイヤーで再生される方は、ダウンロードボタンよりmp3ファイルをダウンロードの上、ご利用ください。

音声がご利用いただけない環境の方には、本エントリーの最後にテキスト化された内容を提供いたしております。

また、iTunesなどRSS対応のソフトウェアをご利用の方には、辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast用RSSも提供いたしております。

なお、ご意見、ご感想などございましたら、当エントリーのコメント入力フォームよりお寄せください。たくさんのご意見をお待ちいたしております。

それでは、どうぞお楽しみください!


「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第3回MP3ファイルのダウンロード

「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第3回 テキスト

植木、辻(以下、二人)
辻ちゃん、ウエちゃんのアクセシビリティPodcast~! いぇぇ~い!(拍手)
植木(以下、ウ):
いやぁ~、3回目、始まりましたよ。
辻:
3回目ですねー。
ウ:
Yes!
辻:
はい。じゃあ今日も頑張っていきたいと思います。
ウ:
はい。
辻:
いやー、ウエちゃん、秋ですねー。
ウ:
秋ですね。
辻:
涼しくなりまして。
ウ:
秋といえば、僕の場合はやっぱり、読書の秋かな。
辻:
なるほど。
ウ:
辻ちゃんは?
辻:
はい、僕はですね、やはり食欲の秋ですかね。
ウ:
さすが、食いしん坊!
辻:
(笑)食と言いますと、ウエちゃん、あの、なんで辻ちゃん・ウエちゃんのPodcastというタイトルは、ウエちゃんのほうだけ、あのカタカナで「ウエ」って書いてあるか、
ウ:
そういえば、そうだね。
辻:
あの、ウエちゃんを、こう漢字で書くと、スクリーン・リーダーが「しょくちゃん」って読んじゃうんですよね。
ウ:
はいはいはいはい。
辻:
なので、ウエちゃんのところだけ、あえてこう、カタカナで書かせていただいたんですけど。
ウ:
なるほど。
辻:
はい。
ウ:
食欲の「しょく」と、植ちゃんの「しょく」。無茶振りですねー。
辻:
(笑)ちょっと無理がありましたね。
ウ:
なるほどー。
辻:
はい。では、今日もアクセシビリティPodcast、えーヘッドラインをお伝えしてまいりたいと思います。
ウ:
意外とあっさりまとめるね。
二人:
(笑)
ウ:
まあ、いいや。いきましょう。
アクセシビリティヘッドライン
辻:
さて、今日もいくつか項目をご紹介していきたい、と思います。
ウ:
はい。
辻:
まず、最初の項目。
日経パソコン、企業サイトランキング2007を公開
辻:
この話題について、話していきたいと思います。
ウ:
はい。
辻:
えー、先日のアクセシビリティPodcastでもこの話題少し、あのー、触れたんですが。
ウ:
そうですね。
辻:
企業サイトのランキング2007が発表されました。
ウ:
はい。
辻:
ウエちゃん、このランキング、もうご覧になられましたか?
ウ:
ええ、見ました。これ、なんかね、去年までは企業サイトユーザビリティランキングだったんですけど、なんか今年から企業サイトランキングっていう、なんか全般的に評価をしますみたいな、
辻:
なるほど。
ウ:
そんなかたちで、かたちを変えて、えー、公開されましたけれどもね。
辻:
そうですね。えー、なんかこう今回の特徴として、あの500社を対象に調査した内容全部のサイト名が公表されてますね。えーと、さすがに500社全部名前を見てくることはできなかったんですけど、なんか特徴とかってありますかね?
ウ:
そうですね。えーと、まあ一応おっきく5つくらいのカテゴリに評価項目が分かれていて、その中のひとつにアクセシビリティっていうのが一応あるんですね。で、20点っていう点数が割り振られていて、まあ20点満点でアクセシビリティについては評価されてると、いうわけなんですが、どうですかね、ちょっとまあ正直ね、20点満点のサイト、どんな感じなんだろうっていくつか見てみたんですが、えー、例えばね、「説明が必要な画像に代替テキストを設定しているか」という評価項目があるんですが、
辻:
はい。
ウ:
えー、代替テキストのつけ方がよくない、ものも見受けられましたし、
辻:
はい。
ウ:
えー、「見出しタグを使っているか」。まあたしかに使っているんですけど、h1がないとかね。それから、「自社のマーケティング用語や分かりにくいキャッチコピーなどをリンク名に使っていないか」っていう項目なんかもあるんですけど、これもね、いやそれをリンクのラベルにせざるを得ない時ってあるはずなので、
辻:
例えばあの、オペレーティングシステムのWindows Vistaってありますよね。そういう名称ってそのままリンクにしないとだめですよね。
ウ:
まあ、そのへんね、どこまでOKにして、どこからがダメにするか、そこがちょっとわからないんだけど、
辻:
なんかグレーですね。
ウ:
ちょっと項目自体、ちょっと無理があるんじゃないかな、って個人的には思うんですよね。
辻:
なるほど。わたしはあの、最近の傾向として、あのアクセシビリティ対応っていうと、以前はこうスキップリンク、ページ内に本文へジャンプとか、そういうリンクをつけるのが、アクセシビリティ対応、っていうようなイメージがあったかと思うんですけど、最近の傾向として、文字の拡大ボタンをページ内に設けることが、アクセシビリティみたいな、こうアクセシビリティのいわばシンボル的な、考え方をしてるサイトとか、まあ評価者もそうなんですけど、
ウ:
うん。
辻:
まあ、増えてきちゃったのかな、という気がして、みたんですけども。
ウ:
あれもね、あのー、たぶん、これとまた違うランキングで、なんかそういう文字を大きく、小さく、っていうあのボタンがあるかどうかっていうのを、評価項目にしてるランキング調査みたいなのがあるみたいで、どうもね、その点数が欲しくてみんなつけ始めたみたいな、
辻:
あー・・・。
ウ:
感じがするんだよね。あれなんかちょっとこう本末転倒というかね、まああれなんかは本当はユーザー・エージェント、まあブラウザがね、大きくする、小さくするボタンを、
辻:
そうですよね。拡大・・・
ウ:
機能はあるんだけど、それをちょっと目に見えるボタンかなんかにしてくれればね、
辻:
あ、そっかそっかそっか。
ウ:
そう。わざわざサイトがそれぞれ用意する必要はないし、
辻:
はい。
ウ:
結構ね、トップページの上のすごく大事な、こうポジションを占めてるんで、ちょっとね、あのスペースを、あの文字の大きさを変えるボタンで使っちゃうのはどうなのかなー、って思いますけどね。
辻:
なるほど。まあスクリーン・リーダーを使ってると、こうまあ、拡大・縮小ボタンっていうのはまあ、どうしてもこう読まれちゃうわけで、そのたびに、うーん、どうしたもんだろうっていうか、こう、これも読み飛ばせればいいのにな、みたいなことを感じますけどね。
ウ:
このね、企業サイトランキング、アクセシビリティだけのとこのスコアを見てるとね、すごいよくできてるサイトの点数が6点とか4点で、うーん?、っていうのがまあ20点とか18点とか・・・ちょっとね、うーん、これを鵜呑みにするとちょっと危険かなー、っていう気が正直しますね。うん、だから頑張ってるサイト担当者の人とか、制作会社の人とか、結構、これクレーム沙汰になっちゃってるんじゃないかな、って気もしますしね。
辻:
そうですね。
ウ:
まあ、前回言ったみたいに、ランキングを見た経営者層の人たちがこう、鶴の一声をかけてくれてね、またこうアクセシビリティを考えるきっかけになってくれるんだったらまだいいんですけど。
辻:
そうですね。
ウ:
なんかこう、悪い方向にとられちゃうと、あまりよろしくないのかな、と。
辻:
そうですねー。
ウ:
ちょっと正直、懸念するところが多いランキングだったなー、と。
辻:
なるほど。
ウ:
はい。
辻:
はい。ということで、企業サイトランキングについてのトピックでした。では次の話題にまいりたいと思います。
IBMから、Accessibility Internet Browser for Multimediaが発表されました
辻:
はい。えー、この新しい、これは音声ブラウザですね。
ウ:
はい。これね、あのー、ちょっとダウンロードしてみたんですけど、まあ最初のダウンロードページが英語なのがちょっとね、
辻:
もしかしたら、そうですね。
ウ:
ちょっとハードルが高いかな、って感じがしたんですが、で、プラスあの、ダウンロードした後に起動すると、Saxonをインストールしてください、と。なんかね、なかなか使い始めるまでに手間がかかるのが、ちょっと日本のユーザーにとっては最初とっつきにくいかなー、っていう印象がちょっとね、ありました。
辻:
そうそう、英語のページであの、アカウントも作成しないといけないんですよね。
ウ:
ね。
辻:
はい。
ウ:
これ、実際使ってみた感じはどうですか、辻ちゃん?
辻:
そうですね。あのー、マルチメディアコンテンツの再生に特化したブラウザということで、たしかにあの、ブックマークに入ってるYouTubeのサイトを試してみたんですけど、使いやすいですね。
ウ:
おー。
辻:
使いやすいんですけど、あの、ロード中に、こう、今次のページをロードしてますよ、って時に、変な木魚みたいな音がするんですね。
ウ:
ははははは。
辻:
なんか、一休さんのような。で、これがまあちょっとですね、わたしはまあ、昼間仕事をしてるので、夜中に家で使うことが多いわけなんですけど、そういうときにはちょっと気持ち悪いなぁ、と。
ウ:
怖いよねー、ちょっとね。
辻:
怖い、怖いですねぇ。
ウ:
音選べるといいんだけどね。
辻:
そうですね。まあ、ホームページ・リーダーも選べるので、もうちょっと改良されれば選べるようになるのかな、と思いつつ。ただなんといってもですね、あの、コンテンツ、動画コンテンツを再生中に、動画コンテンツのボリューム調整ができるってところがすごいんですよ。どうしてもスクリーン・リーダーの音声っていうのは、あの、動画コンテンツの音量に負けちゃって、操作ができなくなっちゃうことがあるので、そういった意味では使いやすいかなー、と思っております。
ウ:
あと、あれ見出しジャンプ機能とかってどう?
辻:
そうですね。見出しジャンプ機能は、あのー、JAWSの見出しジャンプにすごい近いものが実装されてます。例えば、「1」を押すと見出し1に飛んだり、「3」を押すと見出し3に飛んだり、といった感じで、まあ、あの、より、こう、細かい見出しジャンプができるような機能が実装されてますね。
ウ:
じゃこう、ホームページ・リーダーよりもちょっと強化されてるような、
辻:
はい。
ウ:
そんな感じなのかな。
辻:
そうですね。
ウ:
うん。これもね、あのIBMさん、どうもオープンソース化みたいことも考えている、ってことを、前ちらっとおっしゃってたことがあったので、そういう意味でも今後の動向に注目していきたいな、っていうブラウザのひとつですね。
辻:
はい。さて、次の項目まいりたいと思います。
新刊書籍「Webアクセシビリティ」が近日発売
ウ:
はい。えー、これはですね。毎日コミュニケーションズさんから新しくアクセシビリティの本が出ます。
辻:
はい。
ウ:
えー、「Webアクセシビリティ ~標準準拠でアクセシブルなサイトを構築/管理するための考え方と実践~」と、いうサブタイトルがついてるんですが、これはですね、世界の専門家11人の人がそれぞれの得意分野について書いた英語の書籍がありまして、それをですね、日本のアクセシビリティの専門家達、やっぱり10人くらいでプロジェクトチームを作って、翻訳をしたと。まあ、アクセシビリティ解説書の決定版といってもいいような、えー、本が書店に並びます。
辻:
なんか、ウエちゃんも、あの、翻訳に携わってこられたんですよね?
ウ:
はい。あの、ちょっと翻訳とですね、あと監修をやらせていただきまして、あと、ミツエーリンクスさんのアクセシビリティ・エンジニアの中村さんも、
辻:
はいはいはい。
ウ:
翻訳担当として、まあ、プロジェクトに関わっていると。えー、参加していました。
辻:
そう。あのアクセシビリティPodcastを一生懸命テキストに起こしてくれてる。
ウ:
そうです。
辻:
はい。
ウ:
で、この本はですね、HTMLとかCSSだけじゃなくて、JavaScriptとかPDFとかFlashとかですね、そういったものをアクセシブルにするテクニックなんかも解説されていますので、あの初心者の方から、まあ上級者の方までですね、是非お手元に置いておいて欲しい一冊かな、という風に思います。
辻:
はい。
ウ:
で、なんと! この本をですね、
辻:
なんと!
ウ:
毎日コミュニケーションズさんの編集担当、角竹さんから、
辻:
はい。
ウ:
もう名前出しちゃいます。角竹さんからですね、2冊、このPodcastのリスナーの皆さんにプレゼントということで、
辻:
いただきました!
ウ:
ご提供いただきました!
二人:
(拍手)
ウ:
さすが、マイコミさん、角竹さん。
辻:
すごいですね。ありがとうございます。
ウ:
で、これね。あのリスナー宛にプレゼントしたいんですが、応募方法は?
辻:
えー、応募はですね、メールで受け付けたいと思います。で、メールアドレスが、エー11ワイアットマーク、ミツエー、エムアイティーエスユーイー、ドット、シーオードット、ジェーピー。エー11ワイアットマーク、エムアイティーエスユーイー、ドット、シーオードット、ジェーピー、で受け付けたいと思います。(編注:a11y@mitsue.co.jpです。)
ウ:
このエー、イレブンワイ、エーいちいちワイ、これどういう意味なの、辻ちゃん?
辻:
えーと、これはですね、accessibilityってすごい長い単語じゃないですか、それで、あの短く表現するために作られた短縮形ですね。
ウ:
Ah-hah.
辻:
Oh, yeah.
ウ:
OK! じゃあ、エーいちいちワイアットマーク、
二人:
ミツエードット、シーオードット、ジェーピーで。
辻:
はい。で、締め切りは10月31日必着で、お願いいたします。
ウ:
じゃあ、熱いメッセージを寄せてくれた方に、
辻:
そうですね。
ウ:
辻ちゃんから1冊、ウエちゃんから1冊、
辻:
プレゼントさせていただきたいと思います。
ウ:
はーい。
辻:
というわけで、アクセシビリティPodcast、今回はヘッドラインをお届けいたしました。いかがでしたか、ウエちゃん、あの、3回目の収録。
ウ:
もうね、収録自体は慣れてきたんだけど、結構ね、話題盛りだくさんで、あの、中身の濃いヘッドラインをたくさんお届けしましたけれども、次回は?
辻:
次回は支援技術についてのお話、えー、今度はホームページ・リーダー、ちょっと今日話題にも出ましたね。
ウ:
はい。
辻:
ホームページ・リーダーの便利な使い方についてお伝えしていきたい、と思います。
ウ:
はい。
辻:
えー、アクセシビリティPodcast、今回もミツエーリンクスのスタジオからお送りいたしました。それでは、
二人:
アディオス、アミーゴス!

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