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Webサイトのアクセシビリティを高めるための方法や国内外の関連情報など、さまざまな角度からWebアクセシビリティに関する話題をご提供していきたいと思います。

2007年07月10日

RadioShack Webサイトのアクセシビリティ対応

アクセシビリティ・エンジニア 辻

RadioShackは、全米に6000もの店舗を持つ家電量販店です。80年あまりの歴史を持ち、アメリカ国内以外にも、メキシコにも店舗があります。筆者もアメリカ留学中に、何度となく出かけて買い物をした記憶があります。そんなRadioShackで、このほどWebアクセシビリティをはじめとした2つのアクセシビリティ対応に関するプレスリリースが発表されましたのでご紹介いたします。

ショッピングサイトが筆者をはじめとしたスクリーン・リーダー利用者にとって問題を多く含んでいることは、すでに本Blogのエントリー、私企業に求められるWebアクセシビリティとは?などでも述べているとおりです。しかし、当社のWeb標準Blogのエントリー、Amazon.com、アクセシビリティを改善へでも紹介しておりますように、少しずつではありますが、ショッピングサイトのアクセシビリティ改善の取り組みが始まっております。

今回のRadioShackのアクセシビリティ改善は、本年9月を目標にすべての店舗に視覚障害者が支払い時に利用できる機器を導入すること、そしてリリースの時期についての記載はないものの、オンラインショッピングが可能な同社のWebサイトのアクセシビリティを向上させることの2点から構成されています。特に後者については、W3CWeb Accessibility Initiativeから発行されているWebアクセシビリティガイドラインに準拠することで、スクリーン・リーダーなどを用いてWebサイトにアクセスする、視覚障害者を含めたより多くの顧客がオンラインショッピングを行えるようにすることを目標としています。

またこのアクセシビリティ改善の特徴として、主要な米国の視覚障害者関連団体の協力を得て、改善に取り組んでいることがあげられます。日本では筆者の知る限り、Webアクセシビリティを改善しようと取り組んでいる企業と視覚障害者関連団体が協力した事例はないことから、利用者にとってより使いやすいWebサイトを構築するためにも、このような取り組みが必要ではないかと感じました。

なお、筆者が確認した範囲では、現在のところRadioShackのWebサイトはまだアクセシビリティ対応前の状態のようです。今後も引き続きどのような変化があるかについて、状況をチェックしていきたいと思います。

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