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Webサイトのアクセシビリティを高めるための方法や国内外の関連情報など、さまざまな角度からWebアクセシビリティに関する話題をご提供していきたいと思います。

2006年12月27日

順序つきリストが読み上げられないことによる弊害

アクセシビリティ・エンジニア 辻

かねてよりWebアクセシビリティを実現するには、見出しやリストなどの文書構造を用いてWebコンテンツを制作すべきであるといわれております。JIS X 8341-3の普及に伴い、Web制作に携わる方々の中にも、その重要性については認識されるようになってきたと思います。

本日はその順序つきリストが、スクリーン・リーダーによって読み上げられない件についてお伝えするとともに、起こりうる弊害について考えてみたいと思います。

順序付きリストの読み上げの現状

まず、スクリーン・リーダーや音声ブラウザで、順序付きリスト(Ordered List)がどのように読み上げられるかを調査しました。結果は以下のとおりです。

PC-Talker XP Ver.2.04
順序つきリストとして読み上げられません。また、そこにリストがあることについても利用者は知ることができません。
Focustalk Ver.1.0.2体験版
順序つきリストとして読み上げられません。また、そこにリストがあることについても利用者は知ることができません。
JAWS for Windows Ver.7.1日本語版
順序つきリストとして読み上げられます。
ホームページ・リーダー Ver3.04
順序つきリストとして読み上げられます。
ボイスサーフィン Ver.3.61
順序つきリストとして読み上げられません。

弊害の起こりうる例

それでは実際に、順序つきリストの番号部分を読めないことによってどのような弊害が起こりうるか、簡単な例をご紹介しましょう。

  1. 80度くらいのお湯を用意します。
  2. 買ってきたカップ焼きそばを開封します。
  3. 麺の塊を取り出し、蓋に一時的に置いておきます。
  4. 具を袋から取り出し、3.を取り除いたカップに入れます。
  5. 3.をカップに戻し、1.をたっぷり注ぎます。
  6. 蓋をして3分待ちます。
  7. お湯をしっかり切って、特製ソースをかけてできあがりです。

このような例があった場合、スクリーン・リーダーや音声ブラウザによってはリストの番号を読み上げることができないため、利用者が混乱してしまう可能性があります。上記の例は項目数も少ないので、リストの上から順番に数えることで利用者側でも情報を補足できますが、項目数が増えるにつれて番号などの順序の読み上げが重要な意味を持つようになります。

Webは、以前の「読む」媒体から操作して結果を得るための情報提供者と利用者のコミュニケーション手段へと進化しております。スクリーン・リーダーや音声ブラウザの開発に携わる方には、利用者が快適にWebを操作できるような機能の実装をお願いしたいと思います。

コメント

さらに、I.E.などのブラウザでコピー/ペーストした際に、順序つきリストの番号部分がコピー/ペーストされません。

だから、テキストエディタに貼って、順序つきリストの番号部分を読み上げることもできません。

不便です。

Posted by: まさか : 2006年12月27日 22:09

まさか様

コメントありがとうございました。
確かに、IEで表示させたページの内容をテキストエディタに貼り付けた場合にもリストの番号が欠如してしまいますね。
現状、JAWSやホームページ・リーダーを使用するかFirefoxの画面をコピーすることで番号をテキストエディタに貼り付けることはできます。
今後のスクリーン・リーダーや音声ブラウザの改良に期待したいですね。

Posted by: アクセシビリティ・エンジニア 辻 : 2006年12月28日 13:30

番号の大切さがよくわかりました。
では、Web テキストを制作する側から、スクリーンリーダーで完全に番号を読み上げてもらうにはどうすればいいか、なにか方法などはあるでしょう?
もしごぞんじでしたら教えてくださいませ。

Posted by: fukushima : 2007年01月29日 14:10

fukushima様

コメントをいただきまして、ありがとうございます。

Webのテキストを制作される場合、そのリストがほんとうに順序付リストでなければ情報が適切に伝えられないかをご検討いただく必要があるかと考えられます。もし、リストの中で番号が重要な意味を持ち、どの支援技術でもその番号を読ませることが必要な場合は、例えばUL要素を用いてリストを記述し、そのリストの中に直接テキストで番号を記述するという方法があるかと思います。

ご参考になりましたら幸いです。

Posted by: アクセシビリティ・エンジニア 辻 : 2007年01月29日 17:27

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