Webサイトのアクセシビリティを高めるための方法や国内外の関連情報など、さまざまな角度からWebアクセシビリティに関する話題をご提供していきたいと思います。
2006年07月26日
Google Accessible Search
アクセシビリティ・エンジニア 辻
すでに多くのメディアやBlogで取り上げられておりますが、7月20日にGoogle Accessible Searchが公開されました。
現在は英語版のみが公開されておりますが、入力されたキーワードから視覚障害者がアクセスしやすいWebサイトを検索して表示することができます。
実際にスクリーン・リーダーでアクセスしましたところ、サイトの構成が通常のGoogleの検索結果表示画面よりもさらにシンプルになっていること、通常の検索結果とは表示されるページの順番が若干異なっていることなどが違いとして感じられました。
私がこのサービスについて気になったのは、視覚障害者にとって「アクセシブルなWebサイト」を作る(=Accessible Searchで順位を上げる)ためには、テキストだけのページのような特別なページを作らなければならないのではないかといった誤解をWeb制作者の方々に与えてしまうのではないかということです。実際にはそのようなことはなく、視覚障害者であっても皆様と同じページから同じ情報を得られることが望ましいと思います。
いずれにしましても、このサービスが提供されたことで、視覚障害者は探している情報の中でよりアクセシブルなサイトを閲覧できるようになり、情報検索の時間が短縮できる可能性があることから、今後のサービスの発展に期待したいと思います。