Webサイトのアクセシビリティを高めるための方法や国内外の関連情報など、さまざまな角度からWebアクセシビリティに関する話題をご提供していきたいと思います。
2005年09月30日
音声ブラウザって何?
HCDコンサルティングチーム 岡田
「まずはパソコンのモニターをオフにしてサイトを閲覧してみよう。」
などと言ったら、「そんなことをしたら、サイトの内容がわからないじゃないか」、と文句を言われそうですが、目が見えない閲覧者にとっては、サイトとは「見えないもの」になります。もちろん実際には目が見えなくても音声によって内容を確認するという手段がありますが、「聞いてわかる」内容と、「読んでわかる」内容というのは異なるものだということを、なかなか理解してもらえないというのが実際のところです。
たとえば、画像のALTとして、「何々をしている様子」とか、「商品Aの画像」などと言われても、ひたすら想像力を無駄に働かせるしかないでしょうし、複雑なデータテーブルの内容を正しく理解するのはまさに至難の業です。文字が正しく読み上げられないのは、音声ソフトの仕様の問題ももちろん大きいものです。それでも、百聞は一見にしかず、という言葉がありますが、一見のできない場合にも理解できるように、わかりやすく説明しようと努力することは大切なことではないでしょうか。