NVDA 2013.2リリース
8月29日に、無料でオープンソースのWindows用スクリーン・リーダー、NVDAの公式版、2013.2がリリースされました。
開発元のNV Accessの記事、NVDA 2013.2 now Availableによりますと、今回のリリースでは15の新機能が追加され、30以上のバグ修正が行われているとのことです。
NVDA 2013.2はDownloadページから入手できます。
パッケージに同梱されているNVDA最新情報から抜粋してご紹介しますと、このバージョンでは以下のような変更が行われているそうです。
- 一部のAdobe製品などで使用されているChromium Embedded Frameworkへの対応
- ブラウズモードの設定項目「レイアウト目的のテーブルを通知する」を「レイアウト目的のテーブルを区別しない」に変更
- Internet Explorerのボタンやフォームフィールドのクイックナビゲーションで、アクセシビリティを高める目的でボタンとしてマークアップされたリンクに正しく移動できるように修正
- ブラウズモードでツリービューの中の内容をレンダリングしないように修正
- フォーカスモードでalt+下矢印またはalt+上矢印を押してコンボボックスを開いてもブラウズモードに切り替わらないように修正
- Internet Explorer 10のテーブルのセルに移動したとき、コンテンツ製作者が可能にした場合を除き、フォーカスモードに切り替わらないように修正
- Mozillaのアプリケーションをブラウズモードで操作する際、テーブルのキャプションが2度レンダリングされないように修正
- また、テーブルのキャプションがあってもサマリーをレンダリングできるように修正
- Mozillaのアプリケーションで、読み取り専用のリスト項目の名前が正しく通知できるように修正
- Internet Explorer上の埋め込みオブジェクト(Flashコンテンツなど)でEnterキーを押し、さらにTabキーを押さなくても操作できるように修正
- Adobe Reader でテーブルの外に行があるようなPDFを開いても、NVDAが終了しないように修正
NVDAをWebコンテンツの検証などに利用されている方は、最新の状態で検証が行えるよう、2013.2に更新されることをお勧めします。
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