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【アップデート】 iPhoneのカメラを使って視覚障害者の生活を便利にするアプリケーション

2013年6月6日
アクセシビリティ・エンジニア 辻

私は2年前、【iPhone使用レポート8】 カメラを使って視覚障害者の生活を便利にするアプリケーションという記事の中で、全盲の視覚障害者である私にはあまり関係がなさそうに思われがちなiPhoneのカメラ機能が、実は私の生活を便利にしている事例を紹介しました。

2年が経過した今日、iPhoneのカメラ機能はさらに便利なものとなりました。本エントリーでは、カメラ機能を使用して私の生活を便利にしてくれているアプリケーションを3件ご紹介したいと思います。

LookTel Money Readerが21か国の紙幣をサポート

すでに様々なメディアで紹介されていますが、iPhoneのカメラに紙幣をかざすだけで素早くその種類を音声で読み上げてくれるLookTel Money Readerが、日本円を含む多くの紙幣を識別できるようになりました。デモのように複数種類の紙幣を続けてかざしてもそれぞれを認識することができるので、旅行中などに財布の中に複数種類の紙幣が入っていても大丈夫です。

LookTel Money ReaderはiTunes App StoreのLookTelマネーリーダーのページからiデバイス版が購入できるほか、Mac OS版はMac App StoreのLookTel Money Readerのページで購入できます。

明るさを音で確認できるLight Detector

私は光を確認することができないので、室内の電気を意図せずつけっぱなしにしてしまうことがあります。Light DetectorはiPhoneのカメラ機能を使って、明るさをビープ音の高さで表現するアプリケーションです。

アプリケーションを起動すると、もし室内の電気が点灯していればビープ音が高くなりますし、消灯していれば低くなります。また、明るさのパーセンテージを読み上げ機能のVoiceOverの音声で確認することもできます。

Light DetectorはiTunes App StoreのLight Detectorのページから購入できます。

写真に写っている物の名称を確認できるTapTapSee

TapTapSeeは、iデバイスのカメラ機能を使った視覚障害者向けの画像認識アプリです。アプリで撮影した写真に写っている物の名称を認識してVoiceOverの音声で通知できるほか、iデバイスのカメラロールに保存されている写真も認識させることができます。

撮影したものの名称を確認するという使い方だけでなく、過去に撮影した写真に何が写っているかを確認することもできるので、カメラロール内の写真を整理したり特定の写真を(何が写っているかの概要を確認したうえで)ソーシャルメディアで共有したりすることができます。

TapTapSeeはiTunes App StoreのTapTapSeeのページから入手できます。

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