NVDA 2012.1 Betaリリース
1月29日に、無料でオープンソースのスクリーン・リーダー、NVDAの本年最初の公式版に向けたNVDA 2012.1 Betaがリリースされました。
NVDA Projectの紹介記事によりますと、Beta版は新機能のテストを目的としているため、日常の利用には向いていません。Beta版の動作確認をしてくださる方は、今のうちに問題点を報告してほしいとのことです。
公式版リリース時には改めてNVDA 2012.1のハイライトを紹介しますが、このエントリーでは特に、Webの閲覧に関わりがありそうな項目を集めてみました。
- 文書内のリンク、ボタン、見出しといったコントロール情報が点字で通知されるようになりました。
- ブラウズモード使用中に、カーソル位置のオブジェクトを点字ディスプレイから有効化できるようになりました。
- iTunes Storeなどで使用されている、iTunesのWeb領域のサポートを開始しました。
- Adobe Digital Editions 1.8.1以降において、「すべて読み上げ」機能を使用中の場合、自動的にページをめくれるようになりました。
- ドキュメント内のフレームを通知するかどうかを書式設定ダイアログから変更できるようになりました。
- 画像及びリンクURLから推測されたとても長い名前(30文字以上)を無効なものとして除外するようになりました。
- フルスクリーンのAdobe Flashコンテンツにおいて、ブラウズモードが使用できるようになりました。
- Mozilla Gecko (例えばFirefox) において、ドキュメント内のメニューを移動中に、断続的にブラウズモードに切り替わらないようになりました。
- ブラウズモード内の「マウスポインターを現在のナビゲーターオブジェクトに移動」コマンドが、ある状況でより正確にレビューカーソルを移動するために、オブジェクトの左上に移動する代わりに、中心に移動するようになりました。
- 「フォーカスの変化を追跡する自動フォーカスモード」が有効な場合、ARIAグリッドのようなフォーカスのあるテーブルセルでフォーカスモードが正しく利用できるようになりました。
- iTunesにおいて、特定のリストの位置情報が正しく通知されるようになりました。
NVDA 2012.1 Beta1は、以下のリンク先からダウンロードしてご利用ください。
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