【NVDA日本語化】 2010年1月の進捗状況
無料でオープンソースのWindows用スクリーン・リーダー、NVDAの日本語化は、NVDA日本語化プロジェクトで作業を続けております。今回は、1月の進捗状況をお伝えしたいと思います。
NVDAプロジェクトの動き
今月は、NVDAプロジェクトからのBlogを使った公式な情報発信はありませんでしたが、開発において以下のような機能追加が行われました。
左右のマウスボタンロック機能の追加
マウスを使って行うことのできる便利なコンピューターの操作に、ドラッグアンドドロップがあります。例えば、特定のファイルを別のフォルダーに移動したり、ごみ箱に捨てたりといった処理を行うには、ファイルをクリックしたまま別の場所にマウスポインターを移動しなければなりません。
1月6日に追加された、左右のマウスボタンをロックするスクリプトにより、NVDAを使ってこのドラックアンドドロップ操作が可能になりました。Shift+テンキーの/を押すと左マウスボタンのロックとロック解除を切り替えることができます。同じように、Shift+テンキーの*を押すと、右マウスボタンの動作を切り替えることができます。
詳細につきましては、NVDA - #522 (A Suggestion for Mouse Buttons)でご確認ください。
nvdaControllerClient
これは、外部のアプリケーションからNVDAにメッセージを読ませたりする場合に使用できるインターフェースで、現在のところ以下の機能を外部アプリケーションから呼び出して利用できます。なお、NVDAのソースコードとともに、サンプルプログラムが提供されています。
- NVDAのバージョン番号の取得
- NVDAが実行されているかの確認
- 文字列の読み上げ
- 読み上げの停止
- 点字出力
日本語化プロジェクトの動き
NVDA日本語化プロジェクトでは、1月に1本のパッケージを作成して公開しました。NVDA日本語開発版の最新パッケージは、NVDA日本語化プロジェクトのダウンロードページからダウンロードしてご利用ください。
ソースコードにつきましては、2度の更新を行いました。最新のソースコードは、NVDA開発版r3496をベースにしております。
メッセージにつきましては9件を翻訳し、2件のインストーラー用メッセージの翻訳とともに、本家NVDAプロジェクトに内容を送付しました。
NVDA 2009.1ユーザーガイドにつきましては、6.2.1.6. マウス設定と6.2.1.7. オブジェクトの通知設定の翻訳をおこないました。
ミーティングは1月26日に行いました。
コメント
NVDAをとても快適に利用しております。このたびGOOGLEグループスのメーリングリストに入会したく思います。グループ内で「NVDA」と検索しましたがmlを見つけられませんでした。
入会手続き方法とうrlをお教えいただけますとさいわいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
つるしぐも様
コメントをいただきましてありがとうございます。
Google GroupsのMLへの入会をご希望とのこと、以下のアドレスがグループのトップページになります。
NVDA Japanese Users | Google グループ
ご入会をお待ちいたしております。
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