【NVDA日本語化】 2009年9月の進捗状況
無料でオープンソースのWindows用スクリーン・リーダー、NVDAの日本語化は、NVDA日本語化プロジェクトで作業を続けております。今回は、9月の進捗状況をお伝えいたします。
NVDAプロジェクトの動き
今月も、次のNVDAのオフィシャルパッケージのリリースに向けて、機能の追加や問題の修正が行われました。中でも特に気になったのは、9月29日にNVDAが公式に64ビット版Windowsで動作するようになったと発表されたことです(公開中の日本語版最新パッケージは9月25日にリリースしたため、次の更新で対応いたします)。翻訳中のNVDAユーザーガイドのシステム要件の中にも記載がありますが、NVDAは現在、すべての32ビット版及び64ビット版Windows XP、Windows Vista及びWindows 7上で動作するようになったとのことです。
日本語化関連作業の動き
日本語化プロジェクトでは、9月に2本のパッケージを作成して公開しました。最新のNVDAは、NVDA日本語化プロジェクトのダウンロードページから入手してご利用ください。
ソースコードにつきましても、2度の更新を行いました。現在のソースコードは、NVDA開発版R3270をベースにしております。
今月は、2件のメッセージ翻訳を行い、本家NVDAプロジェクトに翻訳内容を送付しました。
また、9月15日に日本語化プロジェクトのミーティングを行い、今後の開発の方向性について議論しました。その中で、今後はつきに1度のペースでNVDA日本語化のためのミーティングを行うことが決定しました。
最後に、今月はNVDAのユーザーガイドの翻訳作業を再開しました。まず、本家NVDAプロジェクトで行われたユーザーガイドの修正項目を、翻訳中のNVDAユーザーガイドに転記しました。
そして、未翻訳項目の中から、6.2.1.1. 一般設定と6.2.1.2. 出力先の切り替えの翻訳を行いました。
コメント
初めてコメントさせていただきます。
NVDA開発情報、ありがとうございます。
先日、9月配布版を使用してみました。
(インストール不要版)
音声エンジンを日本語SAPIで使用していますがブラウザ(IE7でもリンク移動等が快適に出来ます。
しばらくFIREFOXとFIREVOXとの組み合わせでブラウジングをしていたのですがNVDAは同等以上の操作性を感じています。
また、インストールが不要な点も使い勝手をよくしていると思います。
(音声出力設定が少しネックですが)
今後の日本語環境に期待しています。
松木様
コメントをいただきまして、ありがとうございました。
コンピュータにインストールしなくても利用できるのが、NVDAの大きな特徴の一つでもあります。これはあくまでも個人的な希望なのですが、将来的には、本家NVDAプロジェクトのポータブル版と同じように、音声エンジンも含めてUSBメモリーなどで簡単に持ち運んでどこでも使用できるようにできたらいいなと考えております。
まだまだ課題の多いNVDA日本語版ですが、引き続きご活用いただけましたら幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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