Webアクセシビリティとユーザーの関係
W3C/WAIのEssential Components of Web Accessibilityなどでも解説されていますが、Webアクセシビリティを実現するためには開発/制作者、コンテンツ提供者、ユーザーの3者の関係が非常に重要です。
しかしながら、Web制作の現場においては開発/制作者とコンテンツ提供者との間でのやりとりだけでサイトが作られることが多い、というのが現実ではないでしょうか?
そんな現状を変えるべく、当社では株式会社インフォアクシアとの協同サービスとして、「アクセシビリティ・ユーザーテスト サービス」をリリースいたしました。
本サービスの詳細につきましては、上記よりサービスページをご覧ください。
また、関連する話題といたしまして、Just Ask: Integrating Accessibility Throughout Designという文書の日本語翻訳版、Just Ask: デザインプロセスを通じて取り組むアクセシビリティがUI Accessのサイト上で公開されました。
UI Aceessはユニバーサルインターフェースデザインと使えるアクセシビリティについての情報を提供しているサイトで、W3C/WAIで活動しているShawn Henryさんが運営しています。Shawnさんについては、ミツエーリンクスVideocastingの、「Meet the Professionals ~ Shawn Henry」で詳しくお話を伺っていますので、是非こちらもあわせてご覧ください。
当社では、Webアクセシビリティを推進するShawnさんの活動を支援するため、今回『Just Ask』の翻訳を担当させていただきました。
さて、この『Just Ask』には、大きく2つの内容が書かれています。ひとつめは「基本的な考え方」で、
- アクセシビリティを設計の早い段階から取り入れていくこと
- 障害者をプロジェクトに含めていくこと
- 障害者と交流すること
という、実際にユーザーテストを行う前段階のことについて述べられています。そして、もうひとつのパートでは、「ユーザー中心設計プロセスにおけるアクセシビリティ」として、
- 背景
- 分析
- 設計
- 評価
のそれぞれについての情報が提供されています。
WCAG 2.0が勧告へ向けて進んでいく中で、コンテンツをアクセシブルにする方法は少しずつ広まりつつあります。この状況を土台として、これからはさまざまなユーザー特性を理解し、ユーザーと協力していく、といった方向性がより重要になってくることでしょう。
ミツエーリンクスでは、WCAG準拠やJIS X 8341-3対応をはじめ、さまざまなWebアクセシビリティ関連サービスをご提供しています。是非アクセシビリティのページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。