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「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第7回

2007年12月18日
アクセシビリティ・エンジニア 中村

写真:ミツエーリンクス スタジオの看板に手を掛ける辻ちゃん・ウエちゃん 今回よりさらに3カ月間延長することになりましたアクセシビリティPodcast、第7回をお届けいたします。今回はアクセシビリティヘッドラインということで、最新の話題をお届けいたします。

概要

第7回では、今月のアクセシビリティヘッドラインとして、

についての話題を扱っています。

なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。

聴取方法のご案内

ブラウザ上で再生される方は、下記のFlash Playerをご利用ください。

ダウンロードしてその他のプレイヤーで再生される方は、ダウンロードボタンよりmp3ファイルをダウンロードの上、ご利用ください。

音声がご利用いただけない環境の方には、本エントリーの最後にテキスト化された内容を提供いたしております。

また、iTunesなどRSS対応のソフトウェアをご利用の方には、辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast用RSSも提供いたしております。

なお、ご意見、ご感想などございましたら、当エントリーのコメント入力フォームよりお寄せください。たくさんのご意見をお待ちいたしております。

それでは、どうぞお楽しみください!


「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第7回MP3ファイルのダウンロード

「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第7回 テキスト

植木、辻(以下、二人):
辻ちゃん、ウエちゃんのアクセシビリティPodcast、シーズンツー~! イェ~イ!(拍手)
辻:
はい、というわけで、
植木(以下、ウ):
はい、シーズンツー。
辻:
シーズンツー。えー、今回からアクセシビリティPodcast、また、3カ月間、えーお付き合いいただくこととなりました。
ウ:
よろしくお願いしまーす。
辻:
はい、よろしくお願いいたします。今回からのシーズンツーの簡単な説明なんですけど、奇数回、今回7回目になるんですけど、奇数回は、今までどおりアクセシビリティヘッドラインをお送りしてまいりたいと思います。
ウ:
はい。
辻:
で、偶数回なんですけど、Web制作者の方々に使っていただけるような、ティップスをお届けしてまいりたいと思います。
ウ:
はい。
アクセシビリティヘッドライン
辻:
それでは、えー最初のトピックまいりたいと思いまーす。
視覚障害者のパソコン・インターネット・携帯電話利用状況調査2007 結果発表
辻:
ということで、この調査報告結果が発表されましたが、ウエちゃん、この結果発表って、もうご覧になられましたか?
ウ:
ええ、もう見ましたね。
辻:
今年の6月にアンケート形式で調査が行われたんですけど、実はわたしも回答させていただきまして、
ウ:
あ、そうなんだ?
辻:
はい。なんか、413人の方から回答が寄せられたということで、なんか前回の結果に比べてこう回答者がすごい多いですよね。
ウ:
そうだね。だからすごい調査結果としても、こう信頼性が増したっていうかね、
辻:
そうですね。
ウ:
やっと、こう使えるデータが出てきたっていう感じですね。
辻:
うーん。なるほど。で、今回の調査結果では、パソコンだけじゃなくて携帯電話の利用者の数が増えたということが結果として公表されてました。で、わたし自身もあの、携帯電話で日常的にメールを見たり、Webを閲覧したりするのに使ってるんですけど、たしかに昔に比べて携帯電話って、使いやすくなってきたんですよね。
ウ:
うん。
辻:
だから利用者も、どんどん増えてきてるのかなぁ、と思ってるんですけど。パソコン関係ですと、えースクリーン・リーダーのシェアでは、やはりPC-Talkerが断然トップで多いんですよね。
ウ:
うん。
辻:
で、音声ブラウザでいいますと、ホームページ・リーダーが多いんですが、ホームページ・リーダーって、えー開発が止まっちゃいましたよね。
ウ:
うん。
辻:
で、先日NetReaderが発売されまして、今後音声ブラウザのシェアがどのように変わっていくのかっていうのは、非常に興味深いところなんですが、この結果をご覧になって、カケフさん、いかがですかね?
ウ:
(ものまねで)非常にですねー、興味深いですねー。
辻:
(笑)似てねぇ~!
ウ:
ありがとうございます。
辻:
(笑)どんどん次のトピックいきたいと思いまーす。
オープンソースのスクリーン・リーダーNVDA日本語化プロジェクトスタート
ウ:
はい。
辻:
無料でオープンソースのスクリーン・リーダーでNVDAってのがあるんですけど、これちょっと、以前に、軽くお話しましたかね。これを、ですね、日本語化しようというプロジェクトが、えー、先日スタートしました。
ウ:
はーい。
辻:
これUAI研究会というところで、プロジェクトをスタートしたんですが、一応、あの、
ウ:
これ辻ちゃんがメインなんだよね。
辻:
あ、そうですね。で、ウエちゃんもメンバーとして、あの、活動して、
ウ:
いきます、と。
辻:
はい。
ウ:
はい。
辻:
このスクリーン・リーダー、商用スクリーン・リーダー、にはまだ及ばないまでも、Windows上の基本的な操作であれば、結構読み上げることができるんですね。
ウ:
うん。
辻:
で、日本語化をするにあたって、まだたくさん問題はあるんですけど、どんどん使っていただきながら、いいものに育てていきたいと思いまして、Web上で公開を始めました。
ウ:
はい。
辻:
えー、説明書とか、実はまだ、全然翻訳できていないんですが、Web上に、簡単にNVDAを実行するための方法とか、書いてますので、皆さんに使っていただければなぁ、と思います。で、実はですね、NVDA、あの、12月5日付で、これもともとオーストラリアの方によって開発が始められたソフトウェアなんですけど、その、本家のソースの中に日本語メッセージが組み込まれました。
ウ:
おー。
辻:
はい。どんどん開発を続けていって、いいスクリーン・リーダーにしていきたいな、と思っております。
ウ:
はい。
辻:
このスクリーン・リーダーについて、カケフさん、どのようにお感じになられますか?
ウ:
(ものまねで)非常にですねー、たのしみですねー。
辻:
やっぱり似てないっすね。
ウ:
まあ、まじめな話をすると、これやっぱり、無料でダウンロードして、インストールできる、ってのがポイントだよね。
辻:
そうですね。開発者の方々っていうのは、視覚障害者の利用者がコンピュータのハードウェアと、基本的なソフトウェア、以外に出費をしなくても、コンピュータが使えるようなスクリーン・リーダーを作りたい、っておっしゃってたんで、その、考えは受け継ぎつつ、日本でも、こう、ちゃんと使用できるようなものを作っていきたいと思ってるんですよ。
ウ:
ま、パソコンを使うための最初のハードルをね、
辻:
そうですねー。
ウ:
できるだけ下げようっていうところがいいですよね。
辻:
はい。それでは、次のトピックにまいりたいと思います。
アックゼロヨン・アワード2007 応募受付開始
辻:
えー、この、アックゼロヨン・アワード。ウエちゃん、審査委員長をされているそうですね。
ウ:
はい。えー、まあ一次審査の審査委員長ということなんですけどね。
辻:
ええ。
ウ:
あのー、今年から日本ウェブ協会が主催になって、このアックゼロヨン・アワードを、えー、やることになりました。
辻:
はい。
ウ:
で、まあ今年で3回目なんですけれども、1回目はアックゼロヨン・アクセシビリティアワードっていっててですね、まあアクセシビリティがテーマだったんですけれども、
辻:
はい。
ウ:
ま、去年さらにそれにまあ、アクセシビリティとクリエイティビティの両立っていうふうにテーマが変わって、今年はですね、ま、そのアクセシビリティとかクリエイティビティ、両立するってのはもう当たり前で、その上で、サイト上でどれだけコミュニケーションというものをですね、実現できてるかっていうところを、表彰するアワードとして、えー、開催することが決まったと。
辻:
なるほど。
ウ:
いうことです。
辻:
コミュニケーションって大切ですからね。
ウ:
で、一応審査の方をですね、えー、2段階に分かれてまして、えー、一次審査ではまず、えー、まずWebサイトとしての要件、まあ例えば、アクセシビリティはもちろんですけども、えー、インフォメーションアーキテクチャだったり、えー、ユーザビリティだったり、あるいはXHTMLとか、CSSSとか、(笑)、シー、シー(笑)。XHTMLとか、CSSSの、まあクオリティとかをね、
辻:
ちょっと待ってください。
二人:
(笑)
ウ:
CS、SSS。(笑)
辻:
(笑)
ウ:
Sorry.
辻:
Never mind. カケフさん、助けてくださいよ。
ウ:
(ものまねで)非常にですね、ろれつが回ってませんね。
辻:
なるほど。
ウ:
で、まあ、あのXHTMLとC、S、S。のクオリティとか。あともちろん、えーと、ビジュアルデザイン、インターフェースデザインとかですね、そういう、まあ、あの、要件をきちんと、えー、各専門家、今回ね、約20人くらい。
辻:
たくさんいらっしゃいますね。
ウ:
一次審査員それぞれの、えー、専門家、が、えー、審査をします。
辻:
はい。
ウ:
で、その上で、えー、各部門の入賞作品ていうのを、選出して、で、最終審査はですね、優れたコミュニケーションをきちんと提供できてるかどうか、というところに着目して、えー、これは7人くらいなんですけども、えー、有識者による、えー、最終審査委員会で、アワードが決定していくと。いう感じになっています。
辻:
なるほど。
ウ:
えー、まあ是非ですね、えー、皆さんからのご応募をたくさんお待ちしておりますので、よろしくお願いします。
辻:
よろしくお願いいたします。というわけで、アックゼロヨン・アワードに関するトピックでした。それでは、次のトピックまいります。
Adobe Flash Playerの最新版公開
辻:
えと、これは12月4日付のAdobeのアクセシビリティに関する情報として発信されていたんですが、えー、Adobe Flash Playerの最新版が公開されていました。このFlash Player最新版では、今までFirefoxと、JAWSですとか、Windows-Eyesといったようなスクリーン・リーダーの組み合わせでは、えー、Flashコンテンツの内容を読むことができなかったんですね。それが、あのー、なんとFirefoxでも、Flashコンテンツにアクセスできるようになりました。
ウ:
おー。
辻:
で、今までのFlash Playerだと、こんな感じにコンテンツが読まれます。
JAWSの音声(以下、JAWS):
なおテン、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましてはテン、カギヒラキ全文を読むカギトジのリンクよりテキスト化された内容でご確認くださいマル。リンク画像ダウンロード。
辻:
はい、このようにですね。えっと、ご確認くださいのあとに、あ、これアクセシビリティPodcastの紹介ページなんですけど、すぐダウンロードっていうふうにリンクが読まれてたんですね。まあ、結局、その、Firefoxを使っている場合は、スクリーン・リーダーユーザーはコンテンツをダウンロードしてしか聞くことができなかったんですけど、
ウ:
Flashのボタンが読み上げられなかったと。
辻:
そうですね。新しいFlash Playerですと、再生ボタンとか、そのへんのボタンが読めるようになって、実は再生ボタン、ちゃんと押せるんですね。
ウ:
素晴らしい。
辻:
ちょっとその、押せるようになったFlash、の音声を聞いてください。
JAWS:
なおテン、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましてはテン、カギヒラキ全文を読むカギトジのリンクよりテキスト化された内容でご確認くださいマル。再生ボタン、早送りボタン、巻き戻しボタン。早送り、再生ボタン。(アクセシビリティPodcastのオープニングスタート)
二人
辻ちゃん、ウエちゃんのアクセシビリティPodcast~!
辻:
はい。こんな感じですね。やっぱり、Firefoxを使ってて、あの僕なんかはFlashコンテンツを読まなきゃいけないような局面では、Internet Explorerを今まで使ってたんですけど、これで、Firefoxでも、あのJAWSを使いながら、Flashコンテンツにアクセスできるようになりました。
ウ:
Flashも確実にこう、少しづつだけど、アクセシビリティ向上してるよね。
辻:
そうですね。
ウ:
Flashといえばね、あのCS3からの新機能で、えー、ムービーにキャプション、まあ字幕って言えばいいのかな、えー、キャプションを簡単につけられるコンポーネントが追加されてまして、
辻:
はい。
ウ:
えー、これまあ、Timed-Textっていうですね、W3Cで作ってる仕様に沿って、何分から何分何秒まで、このテキストを出すとかっていう指定をXMLファイルの方ですると、それを取り込んでですね、Flashのムービーに字幕がつけられると。
辻:
なるほど。
ウ:
いう機能も追加されてますんで、まあ本当にあの、じわじわとね、えー、Flashのアクセシビリティ、向上してきてるということで、まあ今後も期待しながら見守っていきたいかな、と。
辻:
そうですね。
ウ:
思いますね。
辻:
はい。
ウ:
はい。
辻:
楽しみにしたいと思います。
ウ:
はい。
辻:
というわけで、アクセシビリティPodcast、本年最後の放送になりましたけども、いかがでしたでしょうか。
ウ:
辻ちゃん的にはどうなの、この、2007年振り返って。
辻:
そうですね。あの、アクセシビリティというと、やっぱり新しい音声ブラウザの登場っていうのが、NetReaderなんですけど、すごいこう、ホームページ・リーダーが、開発が止まっちゃったじゃないですか。それでちょっと、今後どうなるのかな、って心配してたんですけど、新しい音声ブラウザが出てきたっていうことで、なんかそれはすごい、わたしにとっては大きなトピックでしたね。
ウ:
うん。まあ、たしかにね、音声読み上げって、まあアクセシビリティの中のひとつの要素ではあるんだけれども、やっぱりこう、おっきいからね。そういう意味では、あの、来年NetReaderとか、また今日紹介したNVDAとか、えーと、FirefoxのアドオンのFire Voxとか、いろんなのが出てきてるんで、来年これがどういうふうに進化していくのかっていうのが楽しみ、
辻:
そうですね。
ウ:
ですね。
辻:
はい。今後もアクセシビリティに関する最新の話題をお届けしていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。はい。アクセシビリティPodcastでは、えー、皆様からのメッセージをお待ちしております。
ウ:
はい。
辻:
えー、今後ですね、Web制作者の方々に使っていただけるようなテクニックを紹介していきたいと思いますので、日ごろWebを作っていらっしゃるときに、こういう場合どうしたらいいんだろうとか、困ったことがありましたら、是非質問をお寄せください。
ウ:
辻ちゃん・ウエちゃんがばっちり答えていきますからね。
辻:
そうですね。
ウ:
はい。送り先は?
辻:
はい。エーイチイチワイ、アットマーク、ミツエードット、シーオードット、ジェイピー。エーイチイチワイ、アットマーク、エムアイティーエスユーイー、ドット、シーオードット、ジェイピーでお待ちしております。(編注:a11y@mitsue.co.jp)
ウ:
はーい。
辻:
それでは、
二人:
アディオス、アミーゴス! メリークリスマスエンドハッピーニューイヤー!

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