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「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第39回前編

2011年2月21日
アクセシビリティ・エンジニア 中村

アクセシビリティPodcast 第39回をお届けいたします。最終回目前となる第39回では、過去にお届けしたPodcastの中から辻ちゃん・ウエちゃん、ヒロちゃん、キー坊が印象に残った話題と、その現状について簡単にご紹介してまいります。どうぞお楽しみください。

概要

第39回前編では以下の内容についてお送りいたします。

  • 5回コンテンツより、株式会社高知システム開発のNetReader紹介
  • 18回コンテンツより、TPG Notifierの紹介
  • 11回コンテンツより、WAI-ARIAについて

なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。

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それでは、どうぞお楽しみください!


「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第39回前編MP3ファイルのダウンロード

「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第39回前編 テキスト

二人:
辻ちゃん、ウエちゃんのアクセシビリティPodcast!2010!
辻:
第39回目となりました、アクセシビリティPodcast、本日もミツエーリンクスのスタジオからお届けしてまいりたいと思います。わたしは、辻ちゃんことミツエーリンクスの辻勝利です。そして、
ウ:
はい、ウエちゃんこと、インフォアクシアの植木です。
辻:
さらにそして
ヒロ:
はい、ヒロちゃんこと、ミツエーリンクスの中村浩佳です。
辻:
さらにそして
キ:
はい、ミツエーリンクス中村精親です。あ、名前忘れましたね。キー坊です。はい。
四人:
(笑)
辻:
せーの、
四人:
よろしくお願いします。
アクセシビリティPodcastで振り返る、これまでのアクセシビリティ
辻:
で、本日はですね、前回も告知しましたとおり、アクセシビリティPodcast、39回と40回で、いちおういったん終了しようということになりましたので、
ウ:
はい。
辻:
39回のほうではですね、これまでのアクセシビリティについて、2007年からはじめてきたアクセシビリティPodcastのコンテンツをもとに振り返っていきたいと思います。
ウ:
はい。
辻:
で、今回はですね、久しぶりにヒロちゃんにも登場していただきまして、
ウ:
出演拒否を続けていたヒロちゃんが。
ヒロ:
(笑)。お久しぶりの出演となりました。
ウ:
ようやく復帰と。
辻:
はい。そして、もうひとりキー坊ですね。このPodcastをずっと、最初からトランスクリプトとか作ってくれてたキー坊にも出てもらいました。
キ:
よろしくお願いします。
辻:
よろしくお願いします。ではさっそく、過去のコンテンツをもとに、アクセシビリティのこれまでを振り返ってみたいと思うんですけれども、まずわたしが準備してきたものからでよろしいですかね。5回目のコンテンツになるんですけれども、NetReaderについて紹介したコンテンツがあったかと思うんですけれども、
ウ:
ほう。
辻:
それを少し紹介してみたいと思います。
ウ:
はい。
5回コンテンツより、NetReaderについて紹介
辻:
それでは次のトピックまいりたいと思います。株式会社高知システム開発のNetReader紹介いよいよ出ましたね。
ウ:
出ましたね。
辻:
はい。で、実際ぼくも使ってみたんですけども、
ウ:
うん。
辻:
ウエちゃんもうお使いになりました?
ウ:
うん。ぼくもさっそく購入しまして、
辻:
はい。
ウ:
使ってみました。
辻:
はい。えーとですね、特長としてはですね、ジャンプコマンドがけっこう充実してるんですよね。
ウ:
そうだね。うん。
辻:
はい、これがNetReaderの紹介をしたコンテンツの冒頭部分なんですけれども、このときにけっこう衝撃的だったのが、ホームページリーダーがちょうど発売が停止になったころでしたよね。
ウ:
うん。そうですね。
辻:
で、日本の音声ブラウザどうしようっていうことを考えてたときに、ジャンプコマンドの充実したNetReaderがでてきたということで、紹介したんですけれども、
ウ:
2007年11月ですか。
辻:
はい。けっこう前になりますよね。
ウ:
はい。
辻:
はい。それでですね、このNetReaderのジャンプコマンド、たとえばhを押すと見出し、とかですね、
ウ:
うん。
辻:
そういうジャンプコマンドがけっこう充実してるって話をしてたんですけれども、
ウ:
はい。
辻:
これがなんとですね、最新のPC-Talkerには、ジャンプコマンドの一部が搭載されています。
ウ:
ほう。
辻:
それが現状なんですね。すごい、時代は変わったなっていうのを感じるんですけども。
ウ:
去年の10月ぐらいですかね、新しい、新PC-Talker発売、みたいな。
辻:
そうですね。話題がありまして。
ウ:
PC-Talkerでも見出しジャンプができるようになったと。
辻:
はい。見出しとかリストとか、そういった基本的な要素にジャンプすることができるようになりました。で、キー坊とか、これ、新しいPC-Talkerって使ってみました?
キ:
いや、まだこれに関しては使ってないですね。
辻:
あ、なるほど。けっこうですね、コンテンツのなかでジャンプコマンドが使えるんで楽になったんですけれども、これからいろんな検証の場面で使用していくときにも、便利かなと思います。
キ:
そうですね、やっぱりPC-Talkerを使ってください、みたいな指定っていうのはあったりしますからね。
辻:
はい。
キ:
そうしますと、新しいのがもう出てるんで、これでどうですかっていうようなお話ができるようになってくるのかな、っていうのは思いますね。
辻:
はい。まあ、ユーザーさんもけっこう多いスクリーン・リーダーなんで、
ウ:
うん、そうですね。
辻:
はい。今度は18回のコンテンツのほうで紹介した「TPG Notifier」っていうのがあったんですけれども、
ウ:
はい。
辻:
「TPG Notifier」ってなんだったか、ウエちゃん覚えてます?
ウ:
TPGは「The Paciello Group」の略ですね。
辻:
はい。
ウ:
Notifier...
辻:
Notifierはですね、Twitterとかで、残りの入力可能文字数を、画面上では簡単に確認できるんですけれども、それを、同じような機能をスクリーン・リーダーでも利用できるよ、っていう、当時はデモだったんですけれども、そのデモが紹介されてたコンテンツ、こちらを紹介しているコンテンツをご紹介したいと思います。
18回コンテンツよりTPG Notifierのデモ部分を紹介
Fire Vox:
テキストエリア、Your Comment、カッコ、40 characters left、カッコ、40 characters left、
辻:
ここで例えば、
Fire Vox:
新規、H、E、L、L、O、
辻:
とか入力しまして、
Fire Vox:
新規、カッコ、36 characters left、
辻:
こんな感じであと36文字入りますよ、とかですね、
Fire Vox:
T、S、U、J、I、新規、カッコ、30 characters left、
辻:
こんな感じであと何文字入力できますよっていうのを、入力してちょっとだけ待ってるとFire Voxで読み上げてくれるような実装がされています。
ウ:
あー、なるほど、別に何か押すわけじゃなくて、入力をやめて、
辻:
そうです、
ウ:
待ってると、聞こえてくる、
辻:
そうですねはい、こんな感じで、文字を入力すると、全体でこのコンテンツ、デモ、このサンプルでは、40文字の文字を入力できるという状態だったんですけれども、入力可能文字数があとどれだけありますよ、っていうのを音声でも案内してくれてたこの「TPG Notifier」っていうのを紹介したコンテンツだったんですけれども去年、40回のコンテンツにも出てもらう予定のキダちゃん、木達さんと一緒におこなった講演のなかでも紹介したんですけれども
ウ:
はいはい。
辻:
本家のTwitterサイトではないんですけれども、Accessible Twitterというサイトがありまして、そちらのほうにこの機能、残りの入力可能文字数を読み上げる機能っていうのが実際にもう搭載されたんですね。
ウ:
ほう。
辻:
なので、対応しているスクリーン・リーダーであれば、残りの入力可能文字数を読み上げながらTweetすることができるのが現状になってます。
ウ:
なるほど。画面の見た目では文字がリアルタイムで数字が変わってくんですけど
辻:
はい。
ウ:
それをスクリーン・リーダーもちゃんと読み上げてくれると。
辻:
そうですね。
ウ:
ということですね。
辻:
はい。
ウ:
はい。
辻:
ところでヒロちゃん、最近Twitterはやってますか?
ヒロ:
(笑)アカウントは残ってます。
辻:
(笑)なるほどぜひ、あの、つぶやいてください。
ヒロ:
はい。では、この機能も試しながら。
辻:
そうですね。
ヒロ:
そうですね、ちょっと試してみたいと思います。
辻:
はい。
キ:
この当時だとFire Voxを使ってますけど、
辻:
そうですね。
キ:
きっと対応してるのが少なかったってことですよね。
辻:
Live Regionの機能を使ってたと思ったんですけども、この機能が使えたのがFire Voxしかなかったはずです、その当時は。
ウ:
2008年7月。
辻:
はい。ただ、今はですね、NVDAですとかJAWSでもLive Regionの読み上げができるようになってますので、あと、Orcaっていうスクリーン・リーダーとかもそうなんですけども。けっこう、対応しているスクリーン・リーダーの数も増えてきましたので、利用できるかたも増えたんじゃないかなと思います。はい。それでは次にですね、ウエちゃんのほうからも、
ウ:
はい。
辻:
過去のコンテンツで、何か気になるものを紹介してもらおうと思うんですけれども。
ウ:
はい。
辻:
どんなのがありますか?
ウ:
ちょうど今、お話にあった、Live Regionとかって、WAI-ARIAという、新しい仕様の一例なんですけれども、
辻:
そうですね。
ウ:
WAI-ARIAといえばですね、このPodcastから生まれた、伝説のおやじギャグ、
辻:
(笑)
ウ:
ありゃーいいね、と。
辻:
ございましたね。
ウ:
WAI-ARIAといえば、ありゃーいいねということで、
辻:
はい。
ウ:
えーとこれは、第11回ですかね。
辻:
第11回コンテンツですね。
ウ:
ありゃーいいねが初登場しました、2008年2月の放送をちょっと聞いてもらいましょう。
辻:
はい。
11回コンテンツより、WAI-ARIAについて紹介
効果音:
WAI-ARIAに関するドキュメント公開
辻:
はい、ということで、
ウ:
はい。
辻:
WAI-ARIAに関するドキュメントが公開された、という話題なんですが、WAI-ARIA、ウエちゃん、これ、どうなんですかね?
ウ:
ありゃー、いいね。
辻:
え?
ウ:
ありゃー、いいよ。
辻:
え、あのー、ウエちゃん、まじめに、あのー、えと、紹介していただかないと、あの、信用に関わりますので(笑)、
ウ:
いやー、ありゃー、いいんだよね。
辻:
はい!
ウ:
で、えーとですね、ま、アリア(ARIA)、アクセシブル・リッチ・インターネット・アプリケーションということで、まあ、Ajaxとかね、ああいうリッチなアプリケーションのインターフェースをどうアクセシブルにしていくか、で、まあ特にやっぱり、音声読み上げ、でどう使えるようにしていくか、ていうところがたぶんポイント、になってくると思うんだけど、
辻:
そうですね、はい。
ウ:
ま、今回、WAI-ARIA 1.0というですね、ドキュメントをはじめとして、WAI-ARIA Primer、これはこのWAI-ARIAの背景とかですね、現在のそういう、リッチになってきたWebの問題点を解説している文書なんですけれども、
辻:
いや、なつかしいですね。おやじギャグ。
ウ:
ちょうどこのころからね、10回を超えたんで、こういったギャグを入れながらですね、
辻:
そうですね。
ウ:
こなれたトークができるようになってきたふたりだったんですが、
辻:
はい。
ウ:
ええと、2008年2月の時点でこういう話をしたんですけれども、現時点ではWAI-ARIA、残念ながらまだ勧告になってません。
辻:
あ、確かにそうですね。
ウ:
で、去年の9月、2010年の9月に2回目のラストコールが出てるので、最終段階に入ってきてはいるのですが、まだ少し、HTML5とかのからみとかもあるんでしょうけど、ちょっと時間がかかってるというのが現状ですと。
辻:
はい。
ウ:
ただ、このPodcastでも何度か紹介してきたと思いますし、辻ちゃんも、セミナーなんかでもよく紹介してきてますけども、けっこう実装は進んでるんですよね。
辻:
そうですね。はい。
ウ:
Gmailとか、Yahoo!とか
辻:
はい。
ウ:
Yahoo!はYahoo!のトップページとか、Yahoo!メールなんかで
辻:
そうですね。
ウ:
実装してるっていう例がでてきてるんですけれども、最近はあの、jQueryとかですね、そういうJavaScriptのライブラリなんかにも、少しずつこのWAI-ARIAがデフォルトで実装されはじめてきてますので、
辻:
はい。
ウ:
まあ、よく使うようなユーザーインターフェイスのパーツ、コンポーネントであれば、そういうjQueryなんかを使えばですね、特になにもしなくても、もう、あらかじめ実装された状態で使えることができるようになってくるといいなあと。徐々にそういうコンポーネントが増えてきてると思うんですが、もっともっと増えてきて、普通に使っていればアクセシブルになってるっていう状態が当たり前になってくるといいなあ、っていうふうに思ってます。
辻:
はい。ありがとうございます。キー坊は、実際にWAI-ARIA対応コンテンツっていうのは、ご覧になったことありますか?
キ:
そうですね、WAI-ARIAのほうはいろいろと見てますし、実装が実際増えてきてるっていうのはそうですよね。単純に、それこそGoogleの検索レベルでも、よく辻ちゃんがランドマークとかって話をしてますけど、そんなふうに、ほんとになんか毎日いくようなページのなかにももう、普通に入ってるなあっていうのが、かなり、ずいぶん、この当時に比べると、この当時ってたぶんほとんど実装なんてなかったっていうような世界だったと思うんで、変わったなあと思いますね。
辻:
そうですね。
ウ:
やっぱり、ありゃーいいね。
辻:
ありゃーいいですね。はい。ちなみに、ありゃーいいね、っていうことばをですね、
ウ:
はい。
辻:
当社ミツエーリンクスのサイトで検索しますと、
ウ:
はい(笑)
辻:
何ページかひっかかってくるんですよ。
ウ:
恐縮です!
辻:
はい(笑)それも、トランスクリプト、みんなでいっしょうけんめい作ってくださってるトランスクリプトのおかげかなとも
ウ:
ああ、なるほど。
辻:
思うんですけれども。
ウ:
はい。
辻:
はい。ありがとうございます。はい、お楽しみいただいておりますアクセシビリティPodcast、ここからは、後編で、引き続き内容をお楽しみいただきたいと思います。

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