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【NVDA日本語化】 2010年7月の進捗状況

2010年7月27日
アクセシビリティ・エンジニア 辻

無料でオープンソースのWindows用スクリーン・リーダー、NVDAの日本語化は、NVDA日本語化プロジェクトで作業を続けております。不定期の更新となってしまいましたが、本日は7月の進捗状況をお伝えします。

NVDAプロジェクトの動き

7月中、本家NVDAプロジェクトのBlogでは特に新しい発表はありませんでしたが、NVDA開発者向けのメーリングリストで、スピーチビュアーの更新について報告が行われました。

スピーチビュアーはNVDAの特徴的な機能の一つで、NVDAが音声で読み上げている内容を、同時に画面上のウインドウに表示できるものです。例えば、スクリーン・リーダーの使い方を指導する方が、NVDAが今何を読み上げているかを画面上で確認するような場合に有効な機能です。

今回アナウンスされたのは、このスピーチビュアーに表示された内容をクリップボードにコピーする機能で、例えば「アクセシビリティBlog 見出し レベル1」のようにNVDAが読み上げた内容を、スピーチビュアーのウインドウで選択してそのままクリップボードにコピーできるので、NVDAの読み上げ内容を資料にするような場合に有効だと考えられます。

日本語化プロジェクトの動き

日本語化プロジェクトでは、6月にリリースしたNVDA日本語Alpha版の後継として、NVDAメニューを表示させたときなどにエラー音が鳴ってしまう問題を修正した、NVDA日本語Alpha2を公開しました。日本語Alpha版をご利用いただいている方は、ぜひ下記のNVDA日本語Alpha2のパッケージをご利用ください。

7月は、1件のメッセージ翻訳と、1件のインストーラー用メッセージの修正を行いました。さらに、これまで日本語化プロジェクトで翻訳を続けてきた、NVDA 2010.2 ユーザーガイドとあわせて、NVDAプロジェクトに内容を送付しました。翻訳にご協力いただいた方々、どうもありがとうございました。なお、NVDA 2010.2 ユーザーガイドは、NVDAのヘルプメニューから開くことができます。

NVDA日本語化プロジェクトでは、来る2010年9月10日と11日に、明星大学で開催される、オープンソースカンファレンス2010 fallに展示出展することになりました。当日は、展示会場でNVDAのデモをさせていただく予定です。

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