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Web Content Accessibility Guidelines(WCAG) 2.0

2008年12月12日
アクセシビリティ・エンジニア 中村

当Blogでも草案段階からの長きにわたり、動向をご紹介してきましたWeb Content Accessibility Guidelines(WCAG) 2.0が、現地時間2008年12月11日付でついにRecommendation(勧告)として公開されました。

これにより、参照すべきWCAGのバージョンが正式に2.0となります。これまでは1999年に公開されたWCAG 1.0が正式版であり、今日のWebサイトが準拠するにあたっては悩ましい面もありましたが、これでようやく明確に新しいガイドラインを基準とすることができます。

なお、Proposed Recommendation(勧告提案)の段階から、Recommendationになるにあたり、ひとつ大きな変更がありました。それは、コントラスト比の最低基準が5:1から4.5:1になったことです。(あわせて、コントラスト比のレベルの高い基準のうち、大きな文字の場合も、5:1から4.5:1になっています。)これは、以前当Blogのエントリー、WCAG 2.0 Candidate Recommendationで取り上げたItems at Riskにあった内容ではあり、実装テストなども経た上で最終的に緩和されたということですが、5:1で覚えている方も多いかと思いますので、注意したいポイントといえます。

そのほか、同日付で以下の関連文書もアップデートされています。WCAG 2.0は関連文書の理解も非常に重要となりますので、こちらも確認しておきたいところです。

また、勧告にあたって、当社コラムでも「WCAG 2.0勧告がもたらすWebアクセシビリティの新しい時代」と題して、WCAG 2.0における旧来のガイドラインとの大きな変更点をまとめています。本エントリーとあわせてお読みいただければ幸いです。

ミツエーリンクスでは、WCAG準拠JIS X 8341-3対応をはじめ、さまざまなWebアクセシビリティ関連サービスをご提供しています。是非アクセシビリティのページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。

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