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「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第2回

2007年10月5日
アクセシビリティ・エンジニア 中村

先日より始まりましたアクセシビリティPodcast、本エントリーでは早くも第2回をお届けいたします。今回はアクセシビリティといえば、必ず話題に上がる支援技術スクリーン・リーダーについて、実際の音声も交えながらの放送です。

概要

第2回では、スクリーン・リーダーと音声ブラウザの違いと、PC-Talkerのご紹介として、

  • 10項目を一気に読み飛ばす方法
  • Flashコンテンツの読み上げ

についての話題を扱っています。

なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。

聴取方法のご案内

ブラウザ上で再生される方は、下記のFlash Playerをご利用ください。

ダウンロードしてその他のプレイヤーで再生される方は、ダウンロードボタンよりmp3ファイルをダウンロードの上、ご利用ください。

音声がご利用いただけない環境の方には、本エントリーの最後にテキスト化された内容を提供いたしております。

また、iTunesなどRSS対応のソフトウェアをご利用の方には、辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast用RSSも提供いたしております。

なお、ご意見、ご感想などございましたら、当エントリーのコメント入力フォームよりお寄せください。たくさんのご意見をお待ちいたしております。

それでは、どうぞお楽しみください!


「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第2回MP3ファイルのダウンロード

「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第2回 テキスト

植木、辻(以下、二人)
辻ちゃん、ウエちゃんのアクセシビリティPodcast~!
辻:
はい、というわけで始まりましたアクセシビリティPodcast第2回目、となりますね。わたしは辻ちゃんこと、ミツエーリンクス、アクセシビリティ・エンジニアの辻勝利です。そして、
植木(以下、ウ):
はい、ウエちゃんこと、インフォアクシアの植木です。
二人:
よろしくお願いします。
辻:
さて、えー、第2回目となります今回は、支援技術、わたしが使用してます、あの、スクリーン・リーダーの便利な使い方を紹介していきたいと思います。
ウ:
あー、いいですね。
スクリーン・リーダーと音声ブラウザの違い
辻:
えー、まずですね、スクリーン・リーダーと音声ブラウザの違いについて、音声ブラウザってあの、ホームページ・リーダーとか、ありますよね。その違いについて簡単に説明したいと思います。
ウ:
はい。
辻:
スクリーン・リーダーっていうのは、主にWindowsなんですけど、Windowsの画面を音声で読み上げるための、ソフトウェアです。例えば、えー、スタートメニューですとか、デスクトップの項目、WordやExcelなどのOfficeアプリケーションに始まりですね、さまざまなアプリケーションの画面を音声で読み上げることができます。もちろん、点字で出力することができるものもあります。で、一方音声ブラウザというのは、えー、Webサイトのアクセスに特化した読み上げのためのソフトウェアです。えー、どんなものがあるかといいますと、ホームページ・リーダーですとか、ボイスサーフィンなどが日本ではよく使用されているかと思います。
ウ:
これ、基本的には、画面の読み上げが必要な人は、スクリーン・リーダーを必ず持っていて、
辻:
はい。
ウ:
で、えーと、Webをよく使う人は音声ブラウザをさらに、追加で入れてるっていうような感じでいいんですかね?
辻:
そうですね。ただ、あの最近のスクリーン・リーダーはですね、結構あの、今回ご紹介するPC-Talkerもそうなんですけど、あの、自分自身でWebサイトを読み上げる機能を持っていたりするんですね。だから、もしかしたら、ユーザーの方の中には、あの、スクリーン・リーダーだけで作業を完結している方もいらっしゃるかもしれません。
ウ:
はい。
辻:
はい。
10項目を一気に読み飛ばす方法
ウ:
で、今日は第1回目ということで、PC-Talker、
辻:
PC-Talkerですね。
ウ:
というスクリーン・リーダーを皆さんにご紹介しようと。
辻:
はい。
ウ:
ということですね。
辻:
こちらは高知システム開発さんで、開発されて、販売されております。で、やはり、あの、我々はWeb業界の人間ですので、Webサイトにアクセスする機能を中心にご紹介していきたいと思います。ちょっとInternet Explorerを立ち上げてみましょうか。

PC-Talkerの音声。
PC-Talker XPを組み込みました。(ピピッ)Internet Explorer、Microsoft、Google検索の文字入力、

辻:
はい。では、Googleが今開きましたね、えー、それで、じゃあ検索をしてみたいと思います。何がいいですかね?
ウ:
じゃあ、アクセシビリティで。
辻:
そうですね。
ウ:
ちょっと検索してみてください。
辻:
はい。じゃあアクセシビリティを検索します。

辻が日本語変換キーを押し、「アクセシビリティ」と入力し、Enterキーを押す。PC-Talkerでは、押したキーが読み上げられている。

辻:
はい、入力しまして、で、Enterで検索です。

PC-Talkerの音声。
(ピッ)アクセシビリティ、マイナス、グーグル、検索。ログイン、グーグル、ホームへ、ウェブ、画像、ニュース、地図、グループ、モア、ベリービッグ、検索・・・

辻:
さて、結果が出てきましたねー。
ウ:
これねー、あのユーザーテストやってると、多いのが、みんなね、Tabキーを押して、こう、リンクをこう1個1個聞いて、検索結果っぽい読み上げが聞こえてくるのを待つみたいな、
辻:
あー、なるほど。
ウ:
結構ね、1個1個Tabキーを押していく、っていう使い方をするユーザーが多いんですけど、
辻:
あー、じゃあ結構目的のところに到達するまで時間かかりますよね。
ウ:
うん。
辻:
で、そんなときに使っていただきたいのが、ちょっと乱暴な方法なんですけど、10項目を一気に読み飛ばすという方法があります。
ウ:
ふむ。
辻:
これはですね、PC-Talkerを使って、CtrlとPageDownキーを使って、10項目を読み飛ばすっていうコマンドなんですが、えー、PC-Talkerを使用中に、例えばWebを読み上げるのは、Ctrlと下矢印キーを使って、あの、項目を1個ずつ読んでいきますが、そこで、CtrlとPageDownキーを押しますと、初期設定では10項目一気に読み飛ばすことができます。
ウ:
あー、なるほどー。じゃあ、これを使えば、
辻:
そうですね、多少乱暴な方法なんですけど、目的の情報にはより早くたどり着けると思います。
ウ:
なるほど、なるほど。
辻:
で、あらかじめ、なんですけど、ページの最後の方に情報があるっていうことがわかっている場合っていうのがありますよね。そういった場合は、Ctrlを押しながらEndキーを押しますと、あの、ページの最後にジャンプすることができます。それで、こう、Ctrlと上矢印キーを使って、項目を逆にさかのぼってきて、目的の情報を探す、っていうこともできますね。
ウ:
なるほどねー。いやね、ユーザーテストをやっていて、今紹介してもらったキーを使っている人を見たことがないですね。
辻:
そうですね、もしかしたら、パワーユーザーの方っていうのはもちろんたくさんいらっしゃるので、あの、バリバリ使ってらっしゃるかとは思うんですけど、中には地道にTabキーを使って、リンクを飛ばしてっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
ウ:
なるほど、なるほど。じゃ、これを覚えれば、ま、多分ページによってね、何回10個飛ばしを使えばいいかって、多分違うと思うんだけれど、
辻:
違いますねー。
ウ:
多分、1回やってこのくらいかなー、っていうのをわかってくれば、だんだんこう、10個飛ばしをうまく使って、もっとスムーズにページを使えるようになってくる。
Flashコンテンツの読み上げ
辻:
そうですね。じゃ、次にですね、ちょっとFlashコンテンツの読み上げっていうのをやってみたいんですけど、スクリーン・リーダーって、あの、Flashの読み上げに対応しましたっていう宣伝文句を耳にするんですが、どんな風にFlashコンテンツが聞こえるのかっていうのをですね、Flashのアクセシビリティといえばですね、代表的な富士通様の、
ウ:
ああ、そうですね。
辻:
アクセシブルなFlashコンテンツ(編注:富士通のプラズマディスプレイ Flash 版 : 富士通)を使ってご紹介したいと思います。
ウ:
はい。
辻:
コンテンツの中を、読んでみたいと思います。

PC-Talkerの音声。
検索。文字入力。検索の確認。国、地域のサイト。縦棒。サイトマップ。Japan。ホーム。印刷用。ホーム。大なり。企業情報。大なり・・・

辻:
たしか、こう、あのHTML版とのあれがあるんですよね。こちらをクリックすると、Flash版で、
ウ:
ああ、そうだね。富士通のページの場合には、最初に入り口で、HTML版とFlash版と選べるようになっているんですね。
辻:
では、Flash版を選んでみます。

PC-Talkerの音声。
こちらでは、新しいWindowが開き、Flash、はんをご覧いただけます。

辻:
はい。それではですね、まあ、通常のようにCtrlと下矢印キーを押しながら、Flashコンテンツの内容を読んでいきたいと思います。

PC-Talkerの音声。
富士通のプラズマディスプレイ。Flash、はん、コロン。富士通。ページ1トップページ画像。富士通画像。富士通のプラズマディスプレイ。プラズマビジョンW画像。文字を大きくしてご覧になりたい方への、プッシュボタン。富士通のプラズマディスプレイ画像。1989年、富士通は世界に先駆けカラー化の実用化に成功し、そして現在、大型ワイド画面・ハイビジョン映像を実現しました。ここでは、その性能や仕組みについて、わかりやすくご紹介します。次のページを見るの、プッシュボタン。メインナビゲーション画像。大きな特徴の、プッシュボタン。

辻:
ああ、ボタンがありますね。じゃあ、ええとこのへんを押して・・・

PC-Talkerの音声。
壁掛け可能のプッシュボタン。(ピッ)富士通のプラズマディスプレイ。壁掛け可能コロン富士通。トップページへ戻るの確認。トップペー、壁掛け型にはプラズマディスプレイが一番画像。

辻:
えー、このようにですね、Flashコンテンツも、あのー、読み上げることができました。なんか、こう、テクニックがあるんですよね。コンテンツ、Flashコンテンツを・・・
ウ:
そうですね。普通に作ってるだけだと、やっぱり、読み上げ対応っていうわけにはいかないので、まあ詳しくはね、アドビさんのホームページとか見てもらいたいんですけど、ボタンとかに関しては、画像の代替テキストと同じ感覚で、テキスト情報っていうのを、アクセシビリティパネルを使ってですね、えー、付け加えてもらうっていうのと、あと、最低限やってほしいのは、あの、Tabキーを使って、ボタンのフォーカスをこう、1個1個移していくんですけど、あのFlashはねー、あの、変な、トリッキーな動きをする時があるので、やっぱりこれもアクセシビリティパネルを使って、タブインデックスを、えー、指定してもらうと、ちゃんと意図したとおりの順番に、フォーカスが移動していくようになるので、この2つ、最低限、これだけで十分というわけじゃないんですけど、最低限それだけやってあればですね、読み上げでも、ある程度使えるようになる、で、富士通さんの場合にはさらに、あの、いろんな工夫とかもしたりしているので、で、これ確かね、富士通さんのホームページで、サイトでそのノウハウを紹介しているページ(編注:アクセシビリティに配慮したFlashコンテンツ:富士通)なんかもありますので、是非、これはね、Flashクリエーターの人たちには一度見てもらいたいなぁ、と思いますんで、これはアクセシビリティBlogのほうなんかで、ちょっとURLなんかをご紹介していただければ、
辻:
そうですね、ご紹介させていただきます。はい、さて、アクセシビリティPodcast、第2回目いかがでしたでしょうか。
ウ:
まぁ、あの2回目、無事終わりました、ということで。次回はまた、えー、ヘッドラインを、
辻:
お届けしたいと。
ウ:
1か月ぶりのヘッドラインをまたお届けして、その次に今度はホームページ・リーダーですね。今日紹介したPC-Talkerというのは、あの、見出し読みモードっていうのがないので。
辻:
あ、そうなんですよね。
ウ:
これさえあれば、さっきのGoogleの検索結果ページなんかももっと簡単に使えちゃうと、いうことで、そのあたりを紹介していければ、ということですね。
辻:
というわけで、えー、2回目のアクセシビリティPodcast、えー、ミツエーリンクスのスタジオからお送りしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。次回は、あのー、アクセシビリティヘッドラインをお届けしていきたいと思います。えー、ウエちゃん。
ウ:
はい。
辻:
いかがでしたか、2回目の収録。
ウ:
やっとね、緊張がとれてきまして、えー、だんだん僕達も乗ってきたんで、是非次の3回目もみなさん引き続き聞いてもらえたらな、と。
辻:
そうですね。はい。それでは、
二人:
アディオス、アミーゴ!

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