文書構造がもたらす利点

~環境に依存しないコンテンツ~

中村 精親/辻 勝利

株式会社ミツエーリンクス

株式会社ミツエーリンクス

自己紹介(1)

中村 精親

自己紹介(2)

辻 勝利

アジェンダ

  1. Introduction
  2. 文書構造と構造のためのWeb標準
  3. Webを閲覧するさまざまな環境
  4. 環境に依存しないコンテンツ

本日のテーマ

PC+Internet Explorer+マウスに依存しないWebサイトが必要な理由をあらためて理解する

文書構造とは?

文書とは
文字で書き記したもの。書き物。かきつけ。書類。(大辞林 第二版)
構造とは
さまざまな要素が相互に関連し合って作り上げている総体。また、各要素の相互関係。(大辞林 第二版)

構造のためのWeb標準

HTML、XHTMLなどのマークアップ言語

(視覚を主とする)表現と分離されていることが重要

何故?

閲覧環境によってそれぞれ表現方法が異なる(べき)だから

さまざまな閲覧環境

ユーザーエージェント

さまざまな閲覧環境(2)

支援技術

音声ブラウザとスクリーン・リーダー

音声ブラウザ
Webサイト上の情報を解析し、合成音声で読み上げるためのソフトウェア
スクリーン・リーダー
コンピューターの画面情報を、合成音声や点字ディスプレイに出力するためのソフトウェア

さまざまな閲覧環境(3)

統計に直接数値として表れる環境
ユーザー・エージェント(ログ解析など)
統計に直接数値として表れない環境
支援技術(ユーザー・エージェントを介してアクセスしているため)

存在が明確ではないため、対象として認識されにくい。

各環境における要素の表現例

h1~h6、p、em、strong

 
 

各環境における要素の表現例(2)

h1~h6、p、em、strong(スクリーン・リーダーの場合)

音声によるデモ

各環境における要素の表現例(3)

ul、ol、dl、blockquote、del

視覚系ブラウザにおける表現

ul、ol、dl、blockquote、del(スクリーン・リーダーの場合)

音声によるデモ

閲覧環境によって異なる解釈/表現

環境に応じて適切な表現がなされている場合

見た目や音声ではなく内容に応じた要素を選択する
例)見出しを認識できるUAにおける見出し要素

UA/支援技術の解釈に問題がある場合

問題を認識した上で、対処方法を検討する
例)多くの音声読み上げ環境におけるdel要素

標準に準拠する意味

UA/支援技術が仕様書に沿った解釈をすることを前提として、

専用マークアップからの脱却

文書構造だけでは解決しない問題

スタイルシートがビジュアルブラウザにしか影響しないという思い込み

まとめ