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アクセシビリティBlog

Webサイトのアクセシビリティを高めるための方法や国内外の関連情報など、さまざまな角度からWebアクセシビリティに関する話題をご提供していきたいと思います。

2009年10月27日

【a11yニュース】 2009年10月

アクセシビリティ・エンジニア 辻

今回から毎月1度のペースで、スクリーン・リーダーをはじめとした支援技術に関連する最新情報をa11yニュースとしてお伝えしていきます。なお、a11yは、aで始まり間に11文字あってyで終わる、accessibilityの短縮形です。

Windows 7と支援技術の対応状況

10月22日に発売されたWindows 7には、発売日までに国内外のさまざまな支援技術が対応しました。以前、われわれのVistaへの移行準備は大丈夫?というエントリーの中では、Vista対応のスクリーン・リーダーが登場するまでに、発売日から1ヶ月くらいが経過していることに触れていたことを考えますと、Microsoftと支援技術メーカーが連携して、新しいオペレーティングシステムに対応した製品をより早くリリースできるようになったことは、利用者にとって素晴らしいと思います。なお、国内の支援技術のWindows 7への対応状況につきましては、Windows 7 対応の支援技術ソフトウェア・機器のご紹介をご参照ください。

JAWS 11リリース

去る10月19日、Freedom Scientific社のスクリーン・リーダー、JAWS 11がリリースされました。更新内容の詳細はWhat's New in JAWS 11で述べられておりますが、新たに追加されたResearch Itという機能や、JAWS初のDVDでの提供開始、無料のDAISYプレーヤーの提供などが注目されております。その中から、筆者が気になったResearch Itという機能について少しご紹介します。

私が日常JAWSを使って文章を書いたり、翻訳をしたりするときに不便を感じているのが、どうすればもっと効率よく辞書を引くことができるかという問題です。現在のところ、例えば意味がわからない英単語が出てきたとして、私が辞書を引くには以下のような手順が必要です。

  1. 調べたい単語をクリップボードにコピーする
  2. あらかじめ開いておいたYahoo!辞書などのページに移動し、エディットボックスに、クリップボードの英単語を貼り付ける
  3. 検索結果を閲覧する
  4. 翻訳中のドキュメントに戻る

たとえ利用頻度が高くなかったとしても、上記のような操作をわからない単語が出てくるたびに繰り返すのは、あまり効率の良い方法だとはいえません。今回、JAWS 11に追加されたResearch Itの機能を使えば、上記のような操作が簡略化されるようです。詳細は、Freedom Scientific社のPodcast、August 2009 FSCastで紹介されておりますが、デフォルトで設定されているWiktionaryで単語の意味を調べる操作が以下のように簡略化できるようです。

  1. 翻訳中のドキュメントで、調べたい英単語にカーソルを合わせる
  2. デフォルトのResearch Itのキー操作、Insert+Windows+Rを押してWiktionaryで単語の意味を調べる
  3. 仮想バッファーに表示された内容を確認したら、ESCキーを押して翻訳中のドキュメントに戻る

Googleのアクセシビリティ関連リソース

検索結果ページやGmailなど、さまざまなサービスのアクセシビリティ対応を行っているGoogleですが、これまではそれぞれのサービスのアクセシビリティについてまとまった情報が提供されていませんでした。10月16日のOfficial Google Blogの記事、A new home for accessibility at Googleによりますと、今後はhttp://www.google.com/accessibility/でGoogleのアクセシビリティに関する情報を集約して公開するようです。

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2009年10月20日

「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第31回 後編

アクセシビリティ・エンジニア 中村

アクセシビリティPodcast 第31回 後編をお届けいたします。前編に引き続き、JIS X 8341-3 改正原案の達成基準についてお送りいたします。後編では「操作可能」に関連する達成基準をご紹介します。どうぞお楽しみください。

概要

第31回 後編では以下の内容についてお送りいたします。

「操作可能」に関する達成基準(等級A)
  • 7.2.1 キーボード操作可能に関するガイドライン
    • 7.2.1.1 キーボード操作に関する達成基準
    • 7.2.1.2 フォーカス移動に関する達成基準
  • 7.2.2 十分な時間に関するガイドライン
    • 7.2.2.1 時間調整可能に関する達成基準
  • 7.2.3 発作の防止に関するガイドライン
    • 7.2.3.1 3回の閃光又は閾値以下に関する達成基準
  • 7.2.4 ナビゲーション可能に関するガイドライン
    • 7.2.4.1 ブロック・スキップに関する達成基準
    • 7.2.4.2 ページタイトルに関する達成基準

なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。

聴取方法のご案内

ブラウザ上で再生される方は、下記のFlash Playerをご利用ください。

ダウンロードしてその他のプレイヤーで再生される方は、ダウンロードボタンよりmp3ファイルをダウンロードの上、ご利用ください。

音声がご利用いただけない環境の方は、「全文を読む」のリンクよりお進みください。「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第31回 後編 テキストという見出しより、テキスト化された内容を提供いたしております。

また、iTunesなどRSS対応のソフトウェアをご利用の方には、辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast用RSSも提供いたしております。

なお、ご意見、ご感想などございましたら、当エントリーのコメント入力フォームよりお寄せください。たくさんのご意見をお待ちいたしております。

それでは、どうぞお楽しみください!


「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第31回 後編MP3ファイルのダウンロード

全文を読む

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2009年10月19日

PDFとセキュリティ設定

アクセシビリティ・エンジニア 中村

当社では、本年アクセシブルPDF作成サービスの提供を開始いたしました。関連して、6月のエントリーでは、PDFコンテンツのアクセシビリティに関する基本的な事柄について紹介させていただきました。前回の復習となってしまいますが、アクセシブルなPDFと耳にした時、皆さんはどのようなものを想像されるでしょうか。アクセシビリティを確保するためには、次のことが守られていることが理想だと考えています。

文書にアクセスできるPDFとは?

今回はこの中から、「文書にアクセスできるPDF」について取り上げたいと思います。「文書にアクセスできるPDF」とは、適切なセキュリティ設定を施されたPDFのことを指します。PDFを公開する際、データの無断引用や改ざんを防ぐため、PDFに下記の制限事項を設けることがあります。

こうした制限事項を設定することで、文書が不用意に変更されることを防ぐ効果が期待できますが、アクセシビリティ上、気をつけなければいけないポイントが2点あります。

Acrobat 5.0(PDF1.4)より前のバージョンの問題点は、セキュリティを設定を施すと同時にスクリーン・リーダーからのアクセスを拒否してしまう、という点です。セキュリティ設定を行い、かつスクリーン・リーダーからのアクセスを許可するためには、保存するバージョンをAcrobat 5.0(PDF1.4)以降を選択する必要があります。

セキュリティ設定例(Adobe Acrobat 9 Pro Extendedを用いた場合)

Adobe AcrobatからPDFにセキュリティを設定する場合は、メニューバーから「アドバンスト」‐「セキュリティ」‐「パスワードによる暗号化」を選択します。

表示された「パスワードによるセキュリティ」設定画面から、権限パスワード、印刷、変更の権限の設定を行うことができます。各種設定を終えた後は、「スクリーンリーダデバイスのテキストアクセスを有効にする」という項目が有効になっていることを確認してください。この項目を有効にすることで、各種権限を制御したまま、スクリーン・リーダーからのアクセスを有効にすることが可能になります。

このような項目は、Adobe Acrobat以外の製品でも用意されていることが多いので、PDFにセキュリティ設定を行う際は、スクリーン・リーダーからのアクセスを有効にすることをぜひ意識していただきたいです。

「表示されている文字を読むことができる」「正しい順序で情報を取得することができる」という項目に関しましてはまた別の機会に取り上げたいと思います。

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2009年10月15日

「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第31回 前編

アクセシビリティ・エンジニア 中村

アクセシビリティPodcast 第31回 前編をお届けいたします。今回からはJIS X 8341-3 改正原案の達成基準に注目していきたいと思います。前編では「知覚可能」に関する達成基準をご紹介してまいります。どうぞお楽しみください。

概要

第31回 前編では以下の内容についてお送りいたします。

「知覚可能」に関する達成基準(等級A)
  • 7.1.1 代替テキストに関するガイドライン
    • 7.1.1.1 非テキストコンテンツに関する達成基準
  • 7.1.2 時間の経過に伴って変化するメディアに関するガイドライン
    • 7.1.2.1 収録済みの音声しか含まないメディア、および、収録済みの映像しか含まないメディアに関する達成基準
    • 7.1.2.2 収録済みの音声コンテンツのキャプションに関する達成基準
    • 7.1.2.3 収録済みの映像コンテンツの音声ガイドまたは代替に関する達成基準
  • 7.1.3 適応可能に関するガイドライン
    • 7.1.3.1 情報および関係性に関する達成基準
    • 7.1.3.2 意味のある順序に関する達成基準
    • 7.1.3.3 感覚的な特徴に関する達成基準
  • 7.1.4 識別可能に関するガイドライン
    • 7.1.4.1 色の使用に関する達成基準
    • 7.1.4.2 音声制御に関する達成基準

なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。

聴取方法のご案内

ブラウザ上で再生される方は、下記のFlash Playerをご利用ください。

ダウンロードしてその他のプレイヤーで再生される方は、ダウンロードボタンよりmp3ファイルをダウンロードの上、ご利用ください。

音声がご利用いただけない環境の方は、「全文を読む」のリンクよりお進みください。「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第31回 前編 テキストという見出しより、テキスト化された内容を提供いたしております。

また、iTunesなどRSS対応のソフトウェアをご利用の方には、辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast用RSSも提供いたしております。

なお、ご意見、ご感想などございましたら、当エントリーのコメント入力フォームよりお寄せください。たくさんのご意見をお待ちいたしております。

それでは、どうぞお楽しみください!


「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第31回 前編MP3ファイルのダウンロード

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2009年10月06日

NVDAのFlashコンテンツへの対応

アクセシビリティ・エンジニア 辻

無料でオープンソースのWindows用スクリーン・リーダーNVDAは、10月1日にリリースされた開発版から、Flashコンテンツをはじめとした埋め込みオブジェクトの操作ができるようになりました。
日本語版でも、昨日10月5日にリリースしたNVDA日本語版の最新パッケージで、埋め込みオブジェクトの操作ができるようになりました。そこで今回は、NVDAを使ってFlashコンテンツを操作する方法を簡単にご紹介します。

NVDAでFlashコンテンツを操作する方法

  1. アクセシビリティPodcastなどのアクセシブルなFlashコンテンツを含んだページに、NVDAとInternet ExplorerまたはFirefoxを用いてアクセスします。
  2. Oキーを押して、「埋め込みオブジェクト クリッカブル」と読み上げられたところでEnterキーを押します。
  3. TabキーやShift+Tabキーを押して、ボタンの名前が読まれることを確認してください。
  4. 「再生ボタン」と読まれたところでEnterキーを押すと、Podcastコンテンツの再生が始まります。
  5. Flashコンテンツの操作を終了したい場合は、NVDAキー+Spaceキーを押してください。

Webコンテンツをはじめ、PDFやFlashなど、NVDAで読んだり操作したりできるコンテンツの種類も増えてきました。日本語化プロジェクトでも、できるだけタイムリーに本家NVDAプロジェクトの更新を反映させたパッケージを作成して皆様にご利用いただけるようにしていきたいと思います。

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2009年10月02日

ユニバーサロン・アクセシビリティセミナー『iPhoneで広がるウェブの可能性』

アクセシビリティ・エンジニア 辻

当Blogのエントリー、iPhone 3GS使用レポート(関連情報をご参照ください)でもご紹介しておりますが、6月に発売されたアップルの携帯端末「iPhone 3GS」は、同社のMac向け音声合成技術「VoiceOver」を採用し、視力に障害のある人などこれまでiPhoneを使うのが難しかった人たちもタッチパネルで操作できるようになりました。

12月に、毎日新聞社様と当社との共催で開催するセミナー、『iPhoneで広がるウェブの可能性』では、VoiceOverを中心にiPhoneやMacにおけるアクセシビリティ機能をご紹介しながら、Webにアクセスする手段の進化によって広がるウェブの可能性を探ります。講師は、当社R&D本部の木達と、筆者が勤めさせていただきます。

12月の中旬、ご多忙中とは存じますが、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。なお、セミナーの申し込みにつきましては、ユニバーサロン:アクセシビリティセミナー申し込みフォームよりお願いいたします。

セミナー概要

セミナータイトル
ユニバーサロン・アクセシビリティセミナー『iPhoneで広がるウェブの可能性』
主催
毎日新聞社
共催
ミツエーリンクス
日時
2009年12月11日(金)18時~20時
会場
毎日ホール
〒100-8051 千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル地下1階(地下鉄東京メトロ東西線竹橋駅下車、九段下側改札直結)
定員
80人
参加費
無料
講師
木達一仁(ミツエーリンクスR&D本部)
辻勝利(同アクセシビリティチーム)

関連情報

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