Webサイトのアクセシビリティを高めるための方法や国内外の関連情報など、さまざまな角度からWebアクセシビリティに関する話題をご提供していきたいと思います。
2009年02月20日
NVDA 0.6p3リリース
アクセシビリティ・エンジニア 辻
無料でオープンソースのWindows用スクリーン・リーダー、NVDA 0.6p3が2月15日付けでリリースされました。当初の予定からほぼ2ヶ月遅れとなった今回のリリースでも、さまざまな機能追加やユーザーガイドの更新などが行われています。
今回の更新のハイライトは、以下の7項目です。すでに過去にリリースした日本語版パッケージに含まれていた更新内容と重複している点もありますが、改めてご紹介します。なお、NVDA日本語版では動作しない機能があることをご了承ください。
- 点字ディスプレイのサポート(日本語には対応しておりません)。
- 多くの利用者が、『仮想バッファーパススルー』という言葉に混乱していることを考慮し、仮想バッファーパススルーのOnとOffの代わりに、フォーカスモード(仮想バッファーパススルーOnと同じ)、ブラウズモード(仮想バッファーパススルーOffと同じ)のように表現が変更されました。
- 仮想バッファー内でフォーカスが変更されたりキャレットが移動したりした場合、自動的にキャレット位置のコントロールにあわせて、フォーカスモードやブラウズモードの切り替えが行えるようになりました。この機能は、仮想バッファーの設定から動作を選択できます。
- 新たに書き直されたSAPI4の音声エンジン用ドライバが同梱され、これまで同梱されていた二つのSAPI4用ドライバと置き換えられました。
- インストーラーを使ってNVDAをインストールした場合、設定情報と音声辞書は個々のユーザーごとに保存されるようになりました。これはWindows Vista上でNVDAの設定情報を保存するために必要な変更で、同時に複数ユーザーが同じコンピューター上でNVDAを使用する際にも有効です。
- Windowsの標準エディットコントロール上で、65535文字以上のテキストが読めるようになりました。例としては、メモ帳で大きなファイルが読めるようになります。
- これまで、OpenOfficeでのテキスト編集の際に止まってしまう問題がありましたが、この問題は修復されました。
変更点の詳細につきましては、What's New in NVDA 0.6p3(英語)をご参照ください。
3月に行われるInternational Technology & Persons with Disabilities Conference(通称CSUN 2009)では、初めてのNVDA開発者によるプレゼンテーションが予定されており、筆者もNVDAの現状や今後の開発予定に関する発表を楽しみにしております。また同会場では、昨年に引き続き、NVDA開発者と日本語化プロジェクトメンバーとのミーティングも予定されておりますので、日本語化の現状や課題についても議論してきたいと考えております。
NVDA 0.6p3関連情報
- NVDA 0.6p3 installer
- インストール可能なNVDAのパッケージ
- NVDA 0.6p3 portable version
- USBメモリーやCDなどで持ち運び可能なNVDAパッケージ
- NVDA日本語版の最新パッケージ
- 無変換キーをNVDAキーとして利用可能な日本語版パッケージ
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2009年02月04日
NVDA日本語化プロジェクトのページについて
アクセシビリティ・エンジニア 辻
これまで、NVDA日本語化プロジェクトでは、NVDAを利用していただくために必要な情報を、暫定的に以下のページで公開してきました。
- http://nabe.jot.com/NVDAJp/
しかし、上記日本語化プロジェクトを運営していたJotspotのサービスが、今後はGoogle サイトで提供されるようになったこと、日本語化プロジェクトの情報をできるだけ1箇所に集約した方が、ご利用いただく際の利便性が向上する可能性があることを考慮し、以下のNVDA Japanese Usersグループ内のページに、情報を移動することになりました。
今後はしばらくの間、上記NVDA Japanese Usersグループのページで、NVDA日本語化に関する情報を発信していく予定です。利用者の皆様にはご不便をおかけすることもあるかと思いますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
最後に、先日のオープンソースカンファレンス2009 Sendaiでの私たちのセミナー、『Pythonで開発する高機能スクリーン・リーダーNVDA』にご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。次回は2月20日に、新宿区の日本電子専門学校 7号館で行われる、オープンソースカンファレンス2009 Tokyoでも、同じタイトルで発表を行う予定です。皆様のご参加をお待ちしております。
