Webサイトのアクセシビリティを高めるための方法や国内外の関連情報など、さまざまな角度からWebアクセシビリティに関する話題をご提供していきたいと思います。
2008年12月25日
コントラスト比の最低基準を修正したカラー・コントラスト・アナライザー 2.2公開
アクセシビリティ・エンジニア 中村
すでに12月12日付 の当Blogのエントリーでも取り上げましたが、WCAG 2.0では、Proposed Recommendation(勧告提案)の段階から、Recommendation(勧告)になるにあたり、最小コントラストの達成基準が5:1から4.5:1へと変更されました。
それに伴い、WAT-Cが開発を行っているツール「Contrast Analyser」の新しいバージョンが公開されました。Contrast Analyser 2.2では、背景色と前景色をスポイトツールで選択することで、最小コントラスト比(4.5:1)が確保されているかを簡単に確認することができます。
現在、英語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、チェコ語、繁体字中国語版のContrast Analyzer 2.2 Windows版・MAC版が公開されています。
日本語翻訳版であるカラー・コントラスト・アナライザー 日本語版 2.2も同様のバージョンアップがおこなわれていますので、2.1以前のバージョンをお使いの方やコントラストを確認するツールをお探しの方は、これを機にダウンロードされてみてはいかがでしょうか。
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2008年12月16日
JAWS for Windows Professional Ver.9.0 日本語版リリース
アクセシビリティ・エンジニア 辻
12月15日、スクリーン・リーダーのJAWS for Windows Professional Ver.9.0 日本語版が、有限会社エクストラからリリースされました。
当Blogでは、昨年英語版JAWS 9のPublick Betaがリリースされた際に、その新機能について、一部をJAWS for Windows 9.0 Public Beta公開というエントリーの中で紹介しました。
今回追加された機能の中で、筆者が特に注目したのが、JAWSスタートアップウィザードです。
JAWSは高機能なスクリーン・リーダーで、細かいカスタマイズ項目が多いため、しばしば特定の項目がどこで設定できるのかを迷ってしまうことがあります。特に、これからJAWSを使い始めようとする利用者にとって、音声速度や押されたキーの読み方など、複数の異なった設定メニューの中から自身が調整したい項目を探すのは、容易ではないと思います。
このスタートアップウィザードは、数多いJAWSの設定項目の中から、一般的によく利用される可能性のある項目を集め、JAWSの初回起動時やヘルプメニューから利用者が起動した際に、簡単に設定変更できるようにするためのツールです。
このほかにも、Microsoft Wordでのレスポンスの向上やOutlookの予定表の読み上げの強化など、日本語最新版で強化された機能にも注目していきたいと思います。
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2008年12月12日
Web Content Accessibility Guidelines(WCAG) 2.0
アクセシビリティ・エンジニア 中村
当Blogでも草案段階からの長きにわたり、動向をご紹介してきましたWeb Content Accessibility Guidelines(WCAG) 2.0が、現地時間2008年12月11日付でついにRecommendation(勧告)として公開されました。
これにより、参照すべきWCAGのバージョンが正式に2.0となります。これまでは1999年に公開されたWCAG 1.0が正式版であり、今日のWebサイトが準拠するにあたっては悩ましい面もありましたが、これでようやく明確に新しいガイドラインを基準とすることができます。
なお、Proposed Recommendation(勧告提案)の段階から、Recommendationになるにあたり、ひとつ大きな変更がありました。それは、コントラスト比の最低基準が5:1から4.5:1になったことです。(あわせて、コントラスト比のレベルの高い基準のうち、大きな文字の場合も、5:1から4.5:1になっています。)これは、以前当Blogのエントリー、WCAG 2.0 Candidate Recommendationで取り上げたItems at Riskにあった内容ではあり、実装テストなども経た上で最終的に緩和されたということですが、5:1で覚えている方も多いかと思いますので、注意したいポイントといえます。
そのほか、同日付で以下の関連文書もアップデートされています。WCAG 2.0は関連文書の理解も非常に重要となりますので、こちらも確認しておきたいところです。
また、勧告にあたって、当社コラムでも「WCAG 2.0勧告がもたらすWebアクセシビリティの新しい時代」と題して、WCAG 2.0における旧来のガイドラインとの大きな変更点をまとめています。本エントリーとあわせてお読みいただければ幸いです。
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2008年12月10日
「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第24回 後編
アクセシビリティ・エンジニア 中村
アクセシビリティPodcast、第24回 後編をお届けいたします。シーズン4のファイナルとなる今回は、前編に引き続き、渡辺隆行さんをゲストにお迎えし、アクセシビリティのガイドラインに関するトークをお届けいたします。 どうぞお楽しみください。
なお、このPodcastは2008年9月に収録がおこなわれたものであり、公開時とは情報が異なっていることがございますので、ご注意ください。
概要
第24回 後編ではJIS X 8341-3の改正についての内容をお届けいたします。
なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。
聴取方法のご案内
ブラウザ上で再生される方は、下記のFlash Playerをご利用ください。
ダウンロードしてその他のプレイヤーで再生される方は、ダウンロードボタンよりmp3ファイルをダウンロードの上、ご利用ください。
音声がご利用いただけない環境の方は、「全文を読む」のリンクよりお進みください。「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第24回 後編 テキストという見出しより、テキスト化された内容を提供いたしております。
また、iTunesなどRSS対応のソフトウェアをご利用の方には、辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast用RSSも提供いたしております。
なお、ご意見、ご感想などございましたら、当エントリーのコメント入力フォームよりお寄せください。たくさんのご意見をお待ちいたしております。
それでは、どうぞお楽しみください!
「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第24回 後編MP3ファイルのダウンロード
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2008年12月05日
「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第24回 前編
アクセシビリティ・エンジニア 中村
アクセシビリティPodcast、第24回 前編をお届けいたします。偶数回である今回は「Webアクセシビリティ」をキーワードに、ゲストをお迎えする「Mission accessible」をお届けいたします。今回はWebアクセシビリティに関するガイドライン作成メンバーでもある渡辺隆行さんをお招きしております。 どうぞお楽しみください。
なお、このPodcastは2008年9月に収録がおこなわれたものであり、公開時とは情報が異なっていることがございますので、ご注意ください。
概要
第24回 前編では以下の内容をお届けいたします。
- 渡辺隆行さんがWebアクセシビリティに関わってこられたきっかけ
- JISとの関わり
- UAI研究会について
なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。
聴取方法のご案内
ブラウザ上で再生される方は、下記のFlash Playerをご利用ください。
ダウンロードしてその他のプレイヤーで再生される方は、ダウンロードボタンよりmp3ファイルをダウンロードの上、ご利用ください。
音声がご利用いただけない環境の方は、「全文を読む」のリンクよりお進みください。「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第24回 前編 テキストという見出しより、テキスト化された内容を提供いたしております。
また、iTunesなどRSS対応のソフトウェアをご利用の方には、辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast用RSSも提供いたしております。
なお、ご意見、ご感想などございましたら、当エントリーのコメント入力フォームよりお寄せください。たくさんのご意見をお待ちいたしております。
それでは、どうぞお楽しみください!
「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第24回 前編MP3ファイルのダウンロード
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2008年12月03日
NVDA R2540日本語版公開
アクセシビリティ・エンジニア 辻
本日、日本語化プロジェクトでの更新内容を含んだ、NVDA日本語版の最新パッケージ、nvda_r2540を公開いたしました。本エントリーでは、最新パッケージで変更された項目について、その一部をご紹介いたします。なお、すでに11月28日付の当Blogのエントリーでもご紹介しております第45回福祉情報工学研究会のデモンストレーションでは、このパッケージのNVDAを使用してデモンストレーションを行う予定です。どうぞご期待ください。
今回公開したパッケージ、nvda_r2540では、以下のような変更が行われました。
仮想バッファに関する変更
これまでNVDAでは、Mozilla FirefoxでWebコンテンツを閲覧中にフォームコントロールを操作する際は、仮想バッファパススルーモードに入らなければなりませんでした。例えば、検索エンジンで検索文字列を入力するためのエディットボックスに文字を入力するためには、エディットボックスのところでEnterキーやNVDAキーとスペースキーを同時に押して、仮想バッファパススルーモードをOnにして文字列を入力する必要がありました。
今回の変更では、エディットボックスやコンボボックスなどのフォームコントロールを検出すると、自動的にそれが操作できるようになるオートフォーカスモード(仮想バッファパススルーモードのOnの状態)機能が追加されました。なお、フォーカスモードからWeb閲覧のためのブラウズモード(仮想バッファパススルーモードがOffの状態)に戻るには、Escキーを押してください。
日本語化プロジェクトで追加した機能
NVDAには、NVDAキーとそのほかのキーの組み合わせで動作するコマンドが多数あります。例えば、NVDAメニューを出すにはNVDAキーとNを押します。
NVDAキーは通常Insertキーに割り当てられており、前述のNVDAメニューを出すためにはInsertキーとNを押して操作します。デスクトップPCのキーボードのように、テンキーを含んだキーボードであれば比較的簡単にNVDAキーを用いた制御ができますが、ノート型のPCのようにテンキーがなかったり、Insertキーそのものが押しづらかったりするような環境では、NVDAの制御が困難でした。そこで本家のNVDAでは、CapsLockキーをNVDAキーとして使用できるようにする代替案が提供されておりますが、日本語環境ではその機能を利用することができないため、無変換キーをNVDAキーとして使用できるようにするための改良を行いました。この機能は、NVDAのWelcomeダイアログや、キーボード設定内で有効化できます。
ドキュメントの翻訳状況
NVDAパッケージに同梱されているドキュメントには、NVDAユーザーガイド、コマンドキークイックリファレンスがあります。日本語化プロジェクトではこのうち、コマンドキークイックリファレンスを翻訳し、パッケージに加えました。また現在、ユーザーガイドの翻訳にも着手しております。
まだ課題の多い日本語化プロジェクトですが、高機能でオープンソースのスクリーン・リーダーを日本で普及させるため、今後も活動していきたいと思います。日本語メッセージを含むNVDAのパッケージは、NVDA日本語化プロジェクトのページからダウンロードいただけます。まだ開発途中のものであり、予期できない問題を含んでいる可能性もありますので、ご自身の責任でご利用ください。
