Webサイトのアクセシビリティを高めるための方法や国内外の関連情報など、さまざまな角度からWebアクセシビリティに関する話題をご提供していきたいと思います。
2006年07月26日
Google Accessible Search
アクセシビリティ・エンジニア 辻
すでに多くのメディアやBlogで取り上げられておりますが、7月20日にGoogle Accessible Searchが公開されました。
現在は英語版のみが公開されておりますが、入力されたキーワードから視覚障害者がアクセスしやすいWebサイトを検索して表示することができます。
実際にスクリーン・リーダーでアクセスしましたところ、サイトの構成が通常のGoogleの検索結果表示画面よりもさらにシンプルになっていること、通常の検索結果とは表示されるページの順番が若干異なっていることなどが違いとして感じられました。
私がこのサービスについて気になったのは、視覚障害者にとって「アクセシブルなWebサイト」を作る(=Accessible Searchで順位を上げる)ためには、テキストだけのページのような特別なページを作らなければならないのではないかといった誤解をWeb制作者の方々に与えてしまうのではないかということです。実際にはそのようなことはなく、視覚障害者であっても皆様と同じページから同じ情報を得られることが望ましいと思います。
いずれにしましても、このサービスが提供されたことで、視覚障害者は探している情報の中でよりアクセシブルなサイトを閲覧できるようになり、情報検索の時間が短縮できる可能性があることから、今後のサービスの発展に期待したいと思います。
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2006年07月19日
Web標準(の日)とアクセシビリティ
アクセシビリティ・エンジニア 中村
去る7月15日土曜日「Web標準の日」というイベントが開催されました。イベントの詳細につきましては公式サイトにてご確認いただくとして、当BlogではWeb標準の日の中で語られていたWeb標準とアクセシビリティの関係について考えてみたいと思います。
まず、講演中でアクセシビリティが取り上げられた例ですが、セッションAでサイバーガーデンの益子 貴寛氏は、「Web標準準拠における短期的な経済効果」のひとつ、また「機会損失の防止」という観点からアクセシビリティを挙げられていました。
そしてセッションDでは、Webアクセシビリティ分野の第一人者であるインフォアクシアの植木 真氏がアクセシビリティの観点からWeb標準を考える、ということでSEOとの共通点などを含めた広い視野から、「Web標準を構成する要素としてアクセシビリティを考えることができる」との旨を述べられておりました。
その他にも、基調講演からパネルディスカッションまで、Web標準の日というイベントの中で随所に「アクセシビリティ」というキーワードが登場していて、改めてWeb標準とアクセシビリティの関係について考えることができた一日だったのではないかと思います。
さて、アクセシビリティという観点からWeb標準を考えたときに、「“Web標準準拠”がアクセシビリティの土台」である、という植木氏の表現を理解することが非常に重要だと思います。すなわち、Web標準を前提としてオーサリングツールが開発され、それを利用してWebコンテンツが制作され、そのコンテンツをユーザーエージェントが正しく解釈できるようになれば、あとはコンテンツの内容をアクセシブルにすればよい、ということになるわけです。もちろん、これが一番難しいわけですが。
Web標準(の日)とアクセシビリティ。数日間の間に参加した皆様のBlogなどをいくつか拝見しましたが、中には、初めてその関係に気づいた方もいらっしゃったようですし、また改めてその関係を認識された方も多かったようです。そういった意味では、アクセシビリティという観点から見ても、価値のあるものであったと思いますし、今後もより多くの人に正しい認識が広がっていけばよいな、と思いました。
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2006年07月12日
Web Accessibility Evaluation Tools
アクセシビリティ・エンジニア 辻
WAIのWebサイトには、Web Accessibility Evaluation Toolsというページがあります。このページは、Webアクセシビリティの検証ツールを探すときに有益な情報源です。以下の3つの方法で、目的にあったWebアクセシビリティの検証ツールを探すことができます。
- WAIのデータベースに登録されているすべての検証ツールのリストを表示できるComplete List
- 対応言語、準拠しているガイドライン、検証レポートの表示方法、Webサイトの診断方法のような一般的な基準で検索することができるSimple Search
- さらに詳細な条件で検証ツールを探すことができるAdvanced Search
Webアクセシビリティの検証ツールをお探しの方は、是非ご利用ください。
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2006年07月05日
PAS 78の無料化
アクセシビリティ・エンジニア 中村
既に6月29日のWaSPの記事などでも取り上げられていますが、PAS(Publicly Available Specification)78 Guide to Good Practice in Commissioning Accessible Websitesという、英国規格協会(BSI)および障害者権利委員会(DRC: Disability Rights Commission)により制定されたウェブアクセシビリティに関する手引書が無料で入手可能になっています。
ちなみにPASとは、一般公開仕様書などと訳され、標準化プロセスの途中段階のものであり、さまざまな有益な情報を含むものとされています。
さて、気になる内容についてですが、以下のような内容について記載されています。
- 障害者がどのようにWebサイトを利用しているか
- Webサイトのアクセシビリティポリシーをどのように定義するか
- Web技術
- アクセシビリティのテストとメンテナンス
- Webデザイン、アクセシビリティ検証業との契約
もちろん英語で書かれていますし、イギリス、ヨーロッパに特化した内容になっている部分もありますが、障害者のWebサイト利用法など、他のアクセシビリティ関連文書にはあまり載っていないような情報も数多く含まれていますので、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。なお、入手はPAS 78: a guide to good practice in commissioning accessible websitesから可能となっています。
