Smart Communication Design Company
ホーム > ナレッジ > Blog > アクセシビリティBlog > 2013年8月 > IndieUI: Events 1.0の草案が更新

アクセシビリティBlog

Webサイトのアクセシビリティを高めるための方法や国内外の関連情報など、さまざまな角度からWebアクセシビリティに関する話題をご提供していきたいと思います。

当Blogの更新情報は、Twitter経由でも配信しています。興味のある方はぜひ、@mlca11yをフォローしてください。当Blogへのご意見・ご質問は、Twitter経由でも受け付けております。

2013年8月13日

IndieUI: Events 1.0の草案が更新

アクセシビリティ・エンジニア 黒澤

去る7月30日、W3C WAIのIndie UI Working GroupIndie UI: Events 1.0の2度目の草案を公開しました。Indie UI: Eventsはユーザーの意図をデバイスやプラットフォームに依存せずにスクリプトへ伝えるための仕様です。この仕様の概要は、前回(2013年1月)の草案を紹介した記事、IndieUI: Events 1.0の最初の草案が公開されるをご覧ください。

今回の草案では、2013年1月の草案と比較して、新しいインターフェースが2つ追加されました。

UIFocusRequestEventはフォーカスを移動する意図を表しますが、前後や上下左右などに移動する意図以外にも、ツールバーなどにフォーカスを移動する意図を表すイベントが検討されています。

例えば、キーボードでフォーカスを移動する場合には、Tabキーを使うことが一般的ですが、Tabキーはテキスト編集時にタブ文字を入力するためにも使われます。ツールバーなどにフォーカスを移動する専用のイベントを用意すると、テキスト編集中などであってもツールバーなどにフォーカスを移動するという意図を明示的に表現できるようなります。

UIScrollRequestEventにはscrollreqeustのみが属しています。このイベントはその名の通り、スクロールの意図を表します。前回の草案ではscrollrequestUIManipulationRequestEventの1つでしたが、今回の草案ではUIScrollRequestEventという専用のインターフェースが用意されました。

また、document.implementation.hasFeature()などで利用する、実装状況をチェックするための文字列がorg.w3c.indieui.eventsとされました。

このIndie UI: Eventsですが、ブラウザーも少しずつ実装を始めています。

WebKitは6月にIndie UI Eventsの基礎となる部分を実装しました(Bug 117367)。これはまだ、実際の操作に対してイベントを発生させるわけではありませんが、DOMインタフェースの一部が実装されています。今後は具体的なイベントの実装を進めることになる、と私は期待しています。実際に、Bug 117306ではスライダーの値を変化したときにUIValueChangeRequestEventを発生させるパッチが提案されています。

今後は標準化の動向に加え、実装の動向にも注目していきたいと思います。

ミツエーリンクスでは、WCAG準拠JIS X 8341-3対応をはじめ、さまざまなWebアクセシビリティ関連サービスをご提供しています。是非アクセシビリティのページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。

Pick Up