【iPhone使用レポート10】 キーボードで使えるVoiceOver向けのWeb閲覧用コマンド
このところ私は、iPhoneをBluetooth接続のキーボードで操作することが多くなってきました。もちろん、iPhoneはキーボードを使わなくても操作できるように設計されていますし、私が最初にiPhoneを購入した当時は、iPhoneはキーボードで操作できるようにはなっておりませんでした。しかしながら、文字を入力したり編集したりすることが多くなるとともに、Bluetooth接続されたキーボードが便利に感じるようになりました。
Appleのページで提供されているiPhoneユーザガイドでは、VoiceOverの説明の中にApple Wireless Keyboardを使用してVoiceOverを制御するという項目があり、その中でそれぞれのキーの役割が紹介されています。
私はこれまで、キーボードを主に文字入力やiPhoneの基本的な操作で使用してきましたが、iOS 5.0からは、Webページ内の移動にキーボードショートカットが使用できるようになりました。
そこで本エントリーでは、iOS上のブラウザー、Safariを使用中にキーボードから利用可能なVoiceOver向けのナビゲーションコマンドを紹介します。
Webページ上で使用できるコマンド
- 以下のコマンドを使用するには、左と右矢印キーを同時に押して、クイックナビゲーションをオンにしてください(もう一度押すとオフになります)。
- 次の項目へ移動するにはそれぞれのキーを単独で押してください。
- 前の項目に移動するにはShiftキーと組み合わせてキーを押してください。
- H
- 見出しに移動します
- L
- リンクに移動します
- R
- テキストフィールドに移動します
- B
- ボタンに移動します
- C
- フォームに移動します
- I
- 画像に移動します
- T
- 表に移動します
- S
- 静的(他のコマンドで移動できない)テキストに移動します
- W
- ARIAランドマークに移動します
- X
- リストに移動します
- M
- 今いる位置と同じ種類の要素に移動します
- 1から6
- 該当するレベルの見出しに移動します
今回紹介したコマンドを使用することで、他のスクリーン・リーダーでWebページを閲覧するのと同じように、コンテンツ内の目的の情報により効率よくアクセスできるようになるかと思います。Command+Option+Fでは、ページ内のアルファベット文字列を検索することもできます(現在のところ、日本語は検索できないようです)。
今日ではBlogコンテンツなど文書構造を意識したコンテンツが増えてきています。それと共に、移動中の情報収集やBlogコンテンツの閲覧など、iPhoneをはじめとしたiOS5が搭載された機器でのWebコンテンツへのアクセスが、ますます便利になってきたことを実感いたしました。
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