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アクセシビリティBlog

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2009年7月22日

「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第29回 前編

アクセシビリティ・エンジニア 中村

アクセシビリティPodcast 第29回 前編をお届けいたします。今回より新コーナー「ウエちゃんがおしえてあげる」をお届けしてまいります。このコーナーではウエちゃんが中心となり、今年秋に改定される「JIS X 8341-3」に関する情報を皆さまにお伝えしていきます。どうぞお楽しみください。

概要

第29回 前編では以下の内容についてお送りいたします。

  • JIS X 8341-3 改定の経緯
  • 2009年版 JIS X 8341-3 の特徴

なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。

聴取方法のご案内

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また、iTunesなどRSS対応のソフトウェアをご利用の方には、辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast用RSSも提供いたしております。

なお、ご意見、ご感想などございましたら、当エントリーのコメント入力フォームよりお寄せください。たくさんのご意見をお待ちいたしております。

それでは、どうぞお楽しみください!


「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第29回 前編MP3ファイルのダウンロード

「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第29回 前編 テキスト

植木、辻(以下、二人):
辻ちゃん、ウエちゃんのアクセシビリティPodcast!2009!いぇーい !
辻:
はい、第29回目となりました、アクセシビリティPodcast、本日もミツエーリンクスのスタジオから、お届けしてまいります。わたしは、辻ちゃんこと、ミツエーリンクスの辻勝利です。そして、
植木(以下、ウ):
はい、えー、ウエちゃんこと、インフォアクシアの植木です。
辻:
さらにそして
ヒ:
はい、ヒロちゃんこと、ミツエーリンクスの中村浩佳です。
三人:
よろしくお願いします。
辻:
ええと、今日は奇数回なんですけども、今回から新しいコーナーの関係でですね、3人体制でお届けしていこうと思います。ということで、今日、暑かったですけども、ウエちゃん…、
ウ:
暑いねー。
辻:
ええ。暑い中を、収録にお越しいただきましてありがとうございます。
ウ:
首とか肩凝っちゃうしさ。
辻:
(笑)。あ、肩、お揉みしましょうか?
ウ:
あ、そう?おー、いいねえ。
辻:
はい。
ウ:
あー、いい。なんか辻ちゃん、今日優しいね。
辻:
あ、そうなんですよ。
ウ:
うん。
辻:
実は今日は優しいということでですね、
ウ:
うん。
辻:
「優しい(8341)JIS」について、ウエちゃんに解説していただこうと思いまして。
ウ:
そうきたか、と。
辻:
はい。
ウ:
なるほど。
辻:
ということで、今日から新コーナーをお届けしていきたいと思います。
ウ:
はい。
(BGM)
ウエちゃんが、おしえて、あ・げ・る
辻:
ということで…
ウ:
バカだねー。
ヒ:
(笑)
辻:
ということで、新コーナー「ウエちゃんがおしえてあげる」ということでですね、
ウ:
はい。
辻:
お届けしていきたいと思います。
ウ:
はい。
辻:
「JIS X 8341-3」が、2009年度、今年ですね、
ウ:
はい。
辻:
秋に改訂されるということで、
ウ:
そうですね。
辻:
それについてのお話しを、ウエちゃんに、いろいろうかがっていきたいと思うんですけども、
ウ:
はい。
辻:
この「JIS X 8341-3」につきましては、第24回にですね、
ウ:
うん
辻:
ナベさんにご登場いただいたときに、あの、渡辺隆行さんですね。
ウ:
そうだね。はい。
辻:
その回でも、けっこうディープな話をしてますので、
ウ:
ええ。
辻:
そちらもあわせてご参照いただければな、と思います。
ウ:
はい。
辻:
それではさっそく、入っていきたいと思うんですけども、そもそもなぜ、このタイミングで改訂されることになったんでしょう。
ウ:
はい。えーと、まずはですね、JIS、日本工業規格ですけれども、原則として5年ごとに見直しをすることになってるんですね。
辻:
はい。
ウ:
で、ちょうど「X 8341-3」は2004年だったので、今年が5年目で2009年ということで、ちょうど5年目で見直しのタイミングだった、っていうのが一番なんですけども、2004年版のJISはですね、基準があいまいだったりとか、最近でいえば、たとえばAjaxみたいな新しい技術にこう、対応できていないとかっていう、まあ、5年たっていろいろ問題がでてきてたので、内容見直しましょうと。
辻:
はい。
ウ:
いうことがありまして。あとまあ、ちょうど去年の12月にですね、W3Cから、WCAG 2.0がW3Cの勧告になったというタイミングの良さもあったんですけれども、まあそんなこともあって、見直すことになりました。
ヒ:
この2009年版のJISの特徴っていうのが、このWCAG 2.0をそのまま採用したっていうところなんでしょうか。
ウ:
そうですね。やっぱり一番大きなポイントは、やっぱりそこになるでしょうね。で、WCAG 2.0の特徴としては、大きく3つあるんですけれども、
辻:
はい。
ウ:
ひとつは、技術非依存。ふたつめが、テスタビリティ。
辻:
ああ、これは重要ですね。
ウ:
うん。で、みっつめが、言語非依存。
辻:
うーん。
ウ:
ということなんですけど、まず、ええと、技術非依存というのは、たとえば、そのコンテンツがHTMLであっても、Flashであっても、PDFであっても、またSilverlightであっても、とにかくどんな技術を使っていても適応できるということなんですね。で、それからテスタビリティっていうのは、ひとつひとつの基準が具体的に示されている、という意味です。たとえば前回、ちょうどあの、Listener's Voiceで紹介した
辻:
はい。
ウ:
背景音が前景音より20db低くなきゃいけないっていうのがありましたけども、
辻:
あ、はい。
ウ:
あと、文字色と背景色のコントラスト比が4.5以上じゃなければならないとかですね、
辻:
はい。
ウ:
そういう、数値で示されているものもあるんですが、それ以外のものもきちんとですね、検証手順と判定方法っていうのが文書になってます。で、ただ、そうはいってもですね、すべてツールで自動的にチェックできるという意味ではないので、そこは注意してもらいたいんですけども、
辻:
もちろんそうですよね。
ウ:
はい。
辻:
はい。
ウ:
それから最後、言語非依存というのは、まあWCAG 2.0っていうのは、英語で書かれてはいるんですけれども、
辻:
はい。
ウ:
そのガイドライン自体は、英語でも日本語でも、あとまあイタリア語、フランス語、まあどんな言語であっても、同じように適用できるということなんですが、まあその3つがですね、大きな特徴として挙げられるかと思います。
辻:
長崎弁でも大丈夫なんですかね。
ウ:
おそらく大丈夫ですね。
ヒ:
(笑)
辻:
恐縮です。
ウ:
で、アクセシビリティ語るうえで、やっぱり辻ちゃんが普段使ってるスクリーン・リーダーみたいな、ああいう支援技術っていうのはどうしても欠かせないわけなんですけど、
辻:
はい。
ウ:
その支援技術のレベルっていうのも、やっぱり言語によって、英語のスクリーン・リーダーと日本語のスクリーン・リーダーとやっぱり違ったりしますんで、
辻:
はい。
ウ:
まあそういうことにも対応しようっていうのが、WCAG 2.0の一番大きな特徴といえるかな、と思います。
辻:
はい。つまり、まあ、2009年版のJISっていうのは、そういった特徴も兼ね備えているということ…
ウ:
そうですね。まあそのまま、WCAG 2.0を採用したということで、日本のJISが、世界標準のWCAG 2.0と同じになったと。
辻:
はい。
ウ:
いう言い方ができると思うんですけども、それによっていろんなメリットがあるんですね。
ヒ:
たとえばどんなメリットがあるなど教えていただけますか。
ウ:
うん、えー、たとえばですね、制作者の皆さんが使ってるオーサリングツールってあるじゃないですか。
辻:
はい。
ウ:
で、たとえば有名なところだとDreamweaverってありますけども、
辻:
はい。
ウ:
だいたいああいうツールって、こう、メーカーがアメリカに本社があるっていうこともあって、アメリカで作られてることが多くて、
辻:
はい。
ウ:
日本語版っていうのは、だいたいそれを翻訳したものなんですね。
ヒ:
うんうんうん
ウ:
で、そうすると、たとえばアクセシビリティチェック機能みたいなものがついていたとしても、英語版でつくってるので、WCAGとか、アメリカの508条とかにしか対応してなかったりして、実際にはDreamweaverについてはですね、当時はまだMacromediaだったんですけれども、
辻:
はい。
ウ:
日本語版だけ特別に、JISに対応したチェック機能を追加したんですね。
辻:
あ、そうでしたね。はい。
ウ:
うん。まあ、JISが出てから1年後ぐらいだったんですけれども、
辻:
はい。
ウ:
でも、これからはですね、WCAG 2.0が、そのままイコールJISになるので、そういうチェック機能も単純にそのまま、日本語版のために特別なものを追加しなくても、そのまま使えるようになるということで。これって、オーサリングツール作ってるメーカーさんからすると、もう余計なコストがかからなくなるし、
辻:
うーん。
ウ:
それから、使ってる制作者は、待たされることなくすぐ使えるようになると。
辻:
はい。
ウ:
で、結果として、アクセシブルなサイトが増えていけば、それはそのまま、ユーザーも待たされることなく、
辻:
確かにね。
ウ:
アクセシブルなコンテンツを楽しめるようになると。
辻:
はい。
ウ:
いう感じなんですね。
辻:
win-winどころか、win-win-winですね。
ウ:
そうです。win-win-winです。
辻:
はい。
ウ:
別に今のは意味なんか無いんですけど(笑)
二人:
(笑)
ウ:
で、あと、大手企業さんなんかの場合には、たとえば本社は日本にあってもアメリカとかヨーロッパに拠点があったり、逆にあの外資の企業さんなんかはアメリカとかヨーロッパに本社があって、日本にも拠点があったりっていうことはあるんですけども、
辻:
はい。
ウ:
そういうときって今までは、どうしても、国とか言語によってガイドラインを別々に作んなきゃいけなかったっていうのがあったんですけれども、これからはですね、少なくとも日本に関しては世界標準と同じになるので、世界共通のガイドラインが1個あればよくなると。いうメリットもあったりします。
辻:
はい。
ウ:
なんでまあ、そういういろんな観点からいくと、今まで以上にアクセシブルなコンテンツが増えていく土台ができるっていう言い方をしてもいいかもしれないですね。
辻:
なるほどね。改正原案の目次を見ると、
ウ:
うん
辻:
これまでの、2004年版のJISに比べてガラリと内容が変わったように感じるんですけども、
ウ:
そうだね。確かに、目次を見ると変わったな、っていう印象を持つかもしれないですね。
辻:
はい。
ウ:
ただ、Webコンテンツに求められるものっていうのは、基本的には変わらないので、内容自体は実はあまり変わってなかったりするんですけど、
辻:
はい。
ウ:
ただ、2009年版の目次で、変わったというか、新しく加わったのがあって、箇条8に試験方法っていうのが、今回新しく追加されてます。
辻:
はい。
ウ:
で、これは、いわゆる適合性評価というかですね、よく「このサイトはJIS X 8341-3に適合しています」みたいなページがたまにあったりしますけれども、そういう自主適合宣言というものが、正式な形できちんとできるようになるっていう意味合いがあります。
ヒ:
ということは、もしかしてWebサイトにもJISマークを付けることってできるんでしょうか。
ウ:
それがですね、あくまでも「自主適合宣言」というものなので、
辻:
なるほどね。
ウ:
ちょっとこのへんは、説明すると長くなっちゃうんですけれど、
辻:
はい。
ウ:
残念ながらJISマークはつけられないんですね。
ヒ:
うーん。なるほど。
ウ:
そこは変わらないんです。ただ、きちんと取り組んでるサイトでは、ちゃんと適合してますっていうことが、堂々と宣言できるように、そのための試験方法を定めているのが、この箇条8の試験方法になります。
二人:
うーん。
辻:
なるほど。ということで、えーと、実はですね、時間が…、時間がなくなってしまいました。
ウ:
うん。
辻:
ということで、この続きは後半でまた、お話をうかがっていきたいと思います。
ウ:
はい。

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