Smart Communication Design Company
ホーム > ナレッジ > Blog > アクセシビリティBlog > 2009年5月 > 『Webアクセシビリティ@秋葉原 -JIS改正原案の紹介-』終了

『Webアクセシビリティ@秋葉原 -JIS改正原案の紹介-』終了

2009年5月25日
アクセシビリティ・エンジニア 中村

筆者のプレゼンテーションの様子

先日当Blogでもご案内いたしました『Webアクセシビリティ@秋葉原 -JIS改正原案の紹介-』が5月22日(金)に開催され、盛況のうちに終了いたしました。当日はお忙しい中、多数の方にご参加いただき、誠にありがとうございました。

各講演の内容につきましては、本セミナーのページのプログラムに各講演者の資料へのリンクがございますので、そちらをご参照ください。

ところで、今回のエントリーでは写真を掲載しておりますので、ご覧いただくことができる環境の方はお気づきかもしれませんが、UAI分科会主催のセミナーでは情報保障の一環として、要約筆記を提供しております。要約筆記とは主に聴覚障害者への情報保障手段のひとつであり、今回のセミナーではパソコン要約筆記と呼ばれる、音声情報をパソコンでテキストとして入力し、プロジェクターを通して、スクリーン上に表示する形式が用いられています。(写真では右側のスクリーンに発言内容が表示されています。)

セミナーでの情報保障はWebアクセシビリティとはもちろん異なる面もありますが、共通する部分も多く、参考になることも少なくありません。例えばこの要約筆記は一見、聴覚障害者だけにしか意味がないと思われる方もいるかもしれませんが、聞き取りにくい言葉があったり、聞き逃してしまった場合などにも役立ちます。Webアクセシビリティでも同じようなことはよくあります。わかりやすい例としては、画像の代替情報は視覚障害者だけにしか意味がない、という勘違いが挙げられます。画像が表示できない環境はもちろんのこと、検索エンジンをはじめとした機械的なアクセスにも意味を持つことはご存知のことでしょう。

今回のセミナーでは、他にも遠隔地の方への情報保障として、試験的にライブ中継をするなど、さまざまな形式での情報提供が行われました。UAIセミナーでは今後も可能な限りの情報保障を進めていきたいと考えておりますので、ご意見、ご要望等がございましたら、本セミナーのページ「Webアクセシビリティ@秋葉原」のお問い合わせ先までご連絡いただくか、もしくはこのエントリーへのコメント、またはa11y.mitsue.co.jp/までメールをお送りください。関係者にて共有し、今後の課題とさせていただきたいと思います。

また、筆者の発表内でもお願いしておりますが、NVDA日本語化プロジェクトへの参加、ご意見、ご質問なども前述の各連絡先にてお待ちいたしております。みなさまのご協力、よろしくお願いいたします。

ミツエーリンクスでは、WCAG準拠JIS X 8341-3対応をはじめ、さまざまなWebアクセシビリティ関連サービスをご提供しています。是非アクセシビリティのページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。

Pick Up