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CSUN 2009参加レポート1: 出国

2009年3月18日
アクセシビリティ・エンジニア 辻

3月16日から、カリフォルニア州ロサンゼルスで開催される、Technology and Persons with Disabilities Conferenceに参加するため、アクセシビリティチームの中村と辻の2名で渡米しています。現地では、同じくR&D本部の木達と合流し、How to Make Your Flash Content Accessible and WCAG 2.0 Compliantと題したプレゼンテーションを行うことになっています。

今回から帰国直前まで、できるだけタイムラグの少ない形で、現地の様子をレポートしていけたらと考えております。少しでもこの「障害者、高齢者に関する世界最大級のカンファレンス」の臨場感を感じていただけましたら幸いです。

なお、各人が参加したセッションの詳細などは、4月に開催予定のCSUN 2009参加報告セミナーでお伝えしたいと思います。

出国

3月16日、空港に向かう電車の中で、突然のフライトスケジュールの変更に関する連絡を受けました。今回、全盲である筆者と、初めての渡米となる中村の二人でのフライトだったため、このスケジュール変更は予想外で大変驚きました。

空港についてからはほぼ問題なく手続きも終了し、予定より2時間遅れの飛行機で、サンフランシスコ経由で3月17日にロサンゼルスに入りました。今回は、予想外のフライトスケジュールの変更というハプニングがありましたが、現在は先に渡米していた木達とも合流し、プレゼンテーションに向けて最終調整を行なっているところです。

当社として3回目の参加となる今年のカンファレンスでは、前年に引き続きNVDA開発者とのミーティングも予定されており、日本語化の現状や要望などを意見交換する予定です。

ところで、アメリカにきて最初に全盲の私が困るのが、エレベーターの階数を知らせるアナウンスが日本とは違う点です。当社のあるスクエアタワーには、各階に停止するごとに何階かを音声で教えてくれるエレベーターがありますが、私はアメリカで同じようなものに出会ったことがほとんどありません。

これまで、このカンファレンスに参加するために3箇所のホテルに滞在しましたが、どのホテルのエレベーターでも、各階にたどり着くごとに小さなビープ音が鳴るだけなのです。全盲の利用者は、その数を数えて目的の階に到達したことを知ることができます。どちらの通知方法にも良い点と悪い点があると思いますが、日本では当たり前だと考えてきたアクセシビリティについて、最初にその違いを体感できるのがこのアメリカのエレベーターなのです。

明日はいよいよ、最初のCSUNのイベント、Welcome Receptionが開催されます。時差ぼけにならずに参加できると良いのですが。

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