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「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第9回

2008年1月24日
アクセシビリティ・エンジニア 中村

アクセシビリティPodcast、第9回をお届けいたします。今回はアクセシビリティヘッドラインです。いつものように、最新の話題をお届けしてまいります。

概要

第9回では、以下のような最新情報についての話題をお送りします。

  • アマゾンのアクセシビリティ対応、6月完了予定
  • FocusTalkがアップデートモジュールと新しい体験版を公開
  • WCAG 2.0、ワーキングドラフト公開
  • Yahoo! Japan、リニューアル

なお、話題にあがっているサイトなどのリンク先につきましては、「全文を読む」のリンクよりテキスト化された内容でご確認ください。

聴取方法のご案内

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また、iTunesなどRSS対応のソフトウェアをご利用の方には、辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast用RSSも提供いたしております。

なお、ご意見、ご感想などございましたら、当エントリーのコメント入力フォームよりお寄せください。たくさんのご意見をお待ちいたしております。

それでは、どうぞお楽しみください!


「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第9回MP3ファイルのダウンロード

「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第9回 テキスト

植木、辻(以下、二人)
辻ちゃん、ウエちゃんのアクセシビリティPodcast、シーズンツー~!(拍手)
辻:
はい、アクセシビリティPodcast、第9回をお届けいたします。こんにちは、わたしはミツエーリンクスの辻ちゃんこと、辻勝利です。
植木(以下、ウ):
はい、ウエちゃんこと、インフォアクシアの植木です。
二人:
よろしくお願いしまーす。
ウ:
いやー、でも、あれだね、辻ちゃん、
辻:
はい。
ウ:
正月終わってさぁ、
辻:
はい。
ウ:
また太ったよね?
辻:
え、そうっすか?
ウ:
なんかこーう、メタボ、
辻:
(笑)
ウ:
爆走中・・・
辻:
ありがとうございます。あー、いえいえいえ、ありがたくはないんですけど。
ウ:
さっきもなんか、おっきなハンバーガー食べた後で、またクッキーとか買って食べちゃって。
辻:
いやもう、お腹すいちゃってしょうがないんですよね。
ウ:
あれ、奥さんなーんもいわない?
辻:
いや、妻はなんにも言わないんですけど、うちの床がミシミシいうんですよ、僕がうち帰ると。
ウ:
はい、辻ちゃんもうそういうね、くだらないダジャレはいいから、早く今日のヘッドラインいってください。
辻:
はい。えー、今日もヘッドライン項目をお届けしてまいりたいと思いまーす。えー、今週は4本のトピックをお届けします。
アクセシビリティヘッドライン
辻:
それでは、最初のトピックまいりたいと思いまーす。
アマゾンのアクセシビリティ対応、6月完了予定
辻:
というわけで、これ、あの、アメリカのニュースなんですが、
ウ:
うん。
辻:
アメリカのアマゾンと、NFBっていう視覚障害者団体、National Federation of the Blindという団体があるんですけど、そこが共同でやってます、あの、アマゾンのWebサイトのアクセシビリティ対応が今年の6月に完成する予定だというニュースが、
ウ:
おーーーー。
辻:
出てました。
ウ:
これはなかなかビッグなニュースかもしれないですね。
辻:
そうですねー。まあたまたまNFBのサイトを見てて見つけたんですけど。これ、一応賛否両論あるんですね。視覚障害者の方の中にも、特定の企業がアクセシビリティ対応をしなさいってこう、強制されるのはどうかなー、っていうかまあ、企業のWebサイトの運営方法について外部から、いろいろ言われて作業するのはどうかなぁ、っていうような意見もあったりですね。
ウ:
うん。
辻:
なかなか興味深いな、と思ってみてたんですけど。
ウ:
え、じゃあ、アマゾンが自主的にっていうよりは、NFBあたりが働きかけてっていう、経緯なの?
辻:
そう、なんですかねぇ。あのー、Targetの話とかありましたよね。
ウ:
あー、訴訟になった。
辻:
はいはいはいはい。そういった経緯もあるんじゃないかな、って思ってるんですが。
ウ:
うん。
辻:
まあ、このアマゾンのアクセシビリティ対応を受けて、こう日本のアマゾンがどう変わっていくのかっていうのは注目したいところなんですね。
ウ:
そうだよね。まあ、まずねやっぱりアメリカのサイトがちゃんとアクセシビリティ対応してくれれば、それを受けて、他のいろんな国のね、アマゾンのサイトが追随してくれるよね。
辻:
してほしいですね。
ウ:
日本のアマゾンもこれをきっかけにして、取り組み始めてもらえると、
辻:
そうですね、あの、やはり、買い物するスピードが格段にあがると思うんですよね。今でも、あの、アマゾンサイトをよく買い物で使用しますけど、やっぱり、なんとか使ってるよ、っていうレベルだったりするんですよ。だから、もっと快適に、買い物をしても疲れないくらいの、アクセシビリティ対応をしていただきたいな、って思ってます。
ウ:
なんか、このニュースがね、日本のショッピングサイトのアクセシビリティ向上に、
辻:
そうですね、繋がると、
ウ:
繋がってくるといいよね。
辻:
はい。そうですねー。
ウ:
じゃあ、それにちょっと期待して、
辻:
はい。
ウ:
見守っていきたいと思います。
辻:
はい。
ウ:
はい。
辻:
それでは、次のトピック参りたいと思いまーす。
FocusTalkアップデートモジュールと新しい体験版を公開
辻:
というトピックなんですが、
ウ:
はい。
辻:
えー、新しいバージョン、のFocusTalk、12月の中旬でしたかね、突然出てきてびっくり、
ウ:
12月14日ですかね。
辻:
ええ、そうですね。で、出てきまして、あの、さっそくダウンロードして、体験版を試してみたんですが、すごい変わりましたね。あのー、見出し、読み上げ、ができるようになったりとか、リストの前に何個のリスト項目みたいな読み上げがついたり、見出しジャンプもできるようになったんですよね。なんか、こう、すごい、おーーー、って感じでびっくりしたんですけど。
ウ:
これ、ちょっと裏話があって、去年の7月に、Web標準の日々ってイベントがあって、そんときに僕があの、アクセシビリティトラックのコーディネーターをやったんだけども、そんときスカイフィッシュの大塚さんに出てもらってですね、で、この、FocusTalkに見出し読みとか、リストの読み上げ機能を追加してほしいという、
辻:
おーーー、そうだったんですね。
ウ:
リクエストを、強く
辻:
(笑)
ウ:
自分的には出してみたところ、
辻:
はい。
ウ:
なんとその、リクエストを聞き入れてくれたのかどうかわかりませんが、ちゃんとですね、この、今回のアップデートでその機能が加わったと
辻:
なるほど。
ウ:
いうことでですね、また一歩こう、日本のスクリーン・リーダーのレベルが上がったという、
辻:
あがりましたねー。
ウ:
非常にこれはいいニュースでしたねー。
辻:
はい、これで、ほんとにスクリーン・リーダー、どんどんどんどん、こう機能がアップしてきましたので、今度はユーザーさんに是非使い方をがんがん覚えていただいてですね、あの、快適にWeb閲覧をしていただきたいな、と
ウ:
そうですね。うん。
辻:
思うんですよね。
ウ:
今までよりもね、効率的に探してる情報を見つけたりとかね、
辻:
できますよね。
ウ:
ね。
辻:
それでは3本目のトピックまいりたいと思います。
WCAG 2.0、ワーキングドラフト公開
辻:
これ、ウエちゃん、どんな話題ですか?
ウ:
はい、えーと、これはですね、W3Cが策定作業を進めている、WCAG、ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン、これの2.0ですね、
辻:
はい。
ウ:
2度目のラストコール・ワーキングドラフトということで、昨年12月に公開されました。
辻:
はい。
ウ:
で、実はW3Cがこう、勧告を作っていく、プロセスの中で、このラストコールっていうのはですね、
辻:
はい。
ウ:
いよいよ最終段階にはいってきましたよ、と、
辻:
あー、なるほど。
ウ:
まあ、最終草案、ていえばいいのかもしれませんけど、
辻:
はい。
ウ:
ていうフェーズに入ってきた、っていうことで、しかも、2度目なんですね、これ。
辻:
そうでしたよねー。
ウ:
実は、おととしの4月に、1回ラストコールにいったんですけれども、
辻:
はい。
ウ:
あまりにもたくさん、コメントを寄せられて、えー、去年の5月に1回ですね、通常レベルのワーキングドラフトに1回おりたんですね。で、また去年の5月に公開したドラフトに対して、またいろんなコメントが寄せられたんですけれども、まあそれを反映させた形で、今回、まあ満を持してというかですね、
辻:
はい。
ウ:
2度目のラストコール、というステータスに入った、というものです。で、ま、特徴としてはですね、ま、大きくは変わってないと思うんですが、ま、よくみるとですね、これまで特に、認知障害とか、学習障害、のコミュニティの人たちから、そのへんを考えたガイドラインを取り入れるべきだ、というですね、えー、意見が結構寄せられてきていたんですね。
辻:
たしかに、あれですね、こう、アクセシビリティっていうと、どっちかっていうと、スクリーン・リーダーユーザー中心みたいな、こう、
ウ:
そうですね、一応視覚障害、聴覚障害、あとまあ、運動障害、そこらへんがどうしても中心になっていたんですけれども、
辻:
うーん、そうですね。はい。
ウ:
えー、で、今回のラストコール・ワーキングドラフトでは、こう認知障害とか、学習障害っていったところも、カバーすべくですね、いくつか達成基準が新しく追加されたりしています。
辻:
はい。
ウ:
で、ま、今後、スムースにいけばですね、このWCAG 2.0が、正式にW3Cの勧告っていうことになるんですけれども、ま、おそらく、早くてもですね、今年中にそこまでいけるかどうか、という感じなのかな、と今のところでは思っています。
辻:
はい、そうですね。今後の動きが楽しみですね。それでは、次のトピックまいりたいと思います。
Yahoo! Japan、リニューアル
辻:
はい、これ、ヤフージャパン、今年の、
ウ:
1月1日、元旦にリニューアルしましたね。
辻:
はい。
ウ:
うーん。
辻:
いやぁー、あの、アクセスしてみました、ウエちゃんから、そのお話聞いて。実はその、わたし、普段あんまりー、見たことがなかったんですね。でも、トップページとか、検索結果のページとか、確かに使いやすくなってますね。
ウ:
なんかね、別に表立って、ヤフージャパンはアクセシビリティ対応しましたとかいってないんだけど、なんかパッと見から、ねぇ、あ、これ意外とアクセシビリティ考えてやってるんじゃないかな、っていう感じだったんですよ。
辻:
なるほど。
ウ:
で、実際ちょっとソースとかのぞいてみたら、見出しのマークアップとかきちんとしてるし、
辻:
はい。
ウ:
おー、ヤフージャパンもとうとう来たな、という、で、こう、辻ちゃんに早速メールをしてみたと。
辻:
なるほど。あの、去年のWeb標準の日々で講演されてましたよね。
ウ:
うん、そうだよね。
辻:
なんか、その時からムーブメントが来そうな予感が、
ウ:
ね、なんかこう期待感があったのよ、
辻:
はい。
ウ:
だからこう、見事に形にしてくれたっていう感じでね、検索結果ページなんかも使ってみた感じはどうでした?
辻:
使いやすくなってますねー。これあの、また次回にちょっと、ゆっくり時間をとってお話しようかなと思ってるんですが、
ウ:
ま、でもね、ヤフージャパンがこういう感じで、いいリニューアルをしたっていうのは、新年早々いいニュースですね。
辻:
はい。
辻:
というわけで、アクセシビリティPodcast第9回をお届けしてまいりました。
ウ:
はい。
辻:
今日はですね、実はせん、前回お約束したとおり、ちょっとテンポ良くお話してみようと思ってやってみたんですけどいかがでしたかね?
ウ:
まあまあじゃない?
二人:
(笑)
辻:
そんな、冷たいですね。(笑)
ウ:
まあこれはね、僕がどうこうじゃなくて、リスナーの皆さんが決めることですからね。
辻:
そうですね、是非あの、ご意見とか聞かせてください。
ウ:
はい。
辻:
さて、ちょっとわたしたちから告知させていただきたいんですが、まずウエちゃん、
ウ:
はい、前にもこのPodcastでご紹介させていただきましたけれども、アックゼロヨン・アワード2007、応募締め切りが1月いっぱいということで、かなり押し迫ってきてますんで、
辻:
はい。
ウ:
是非ですね、まだ、応募して、いない方、応募しようと思っている方、締切日までに、是非ご応募、ください。お待ちしております、と。で、辻ちゃんのほうはなんか、
辻:
えっと、ミツエーリンクスでは実は、アクセシビリティ・エンジニアを募集しております。
ウ:
おー。
辻:
えー、わたしたちと一緒に、アクセシブルなコンテンツを作っていきたいと考えていらっしゃる方々のご応募をお待ちしております。ただですね、もしかしたらこの音声を聞いていただくころには、募集を終了しているかもしれません。えー、ミツエーリンクスでは、アクセシビリティ・エンジニアのほかにも、多くの職種でわたしたちと一緒に仕事をしていただけるような仲間を募集しておりますので、Web制作に関する仕事をしてみたいとお考えの方は、是非当社の採用ページに、アクセスしてみてください。
ウ:
場合によっては、辻ちゃんに代わってこのPodcastも仕切れると。
辻:
いやぁ、それは・・・わたし、どうなるんですか。(笑)
ウ:
ノーコメントで。
辻:
はい・・・。というわけで、アクセシビリティPodcast第9回、ミツエーリンクスのスタジオからお送りしてまいりました。それでは、
二人:
アディオス、アミーゴス!

コメント

こんにちわ。
私はWeb制作を仕事としているハナマリと申します。
いつも大変楽しく聞いてます。
私は企業サイトを構築することが多く、ガイドラインを作成するなどの仕事もしており、アクセシビリティに関して、日々勉強しています。
お二人の話はわかりやすく、また楽しいので今後もぜひ続けて欲しいと思っています。
ぜひ教えていただきたいことがあります。
企業サイトには、よく組織図や、経営計画などの複雑な内容を図解した図があります。こういったものはaltでは表現しきれません。このような複雑な図を音声ブラウザで理解いただくことはやはり難しいのでしょうか?
辻様は組織図などはどのように理解されるのでしょうか?
色々調べたのですが、複雑な図に関する解決方法はみつかりませんでした。お二人の見解を伺えればうれしく思います。
よろしくお願いいたします。

Posted by: ハナマリ : 2008年1月28日 02:25

ハナマリ様

コメントありがとうございます。
企業サイトの組織図や経営計画を表した図をどのように表現するかは、確かに難しい問題ですね。
私自身はいままで、音声読み上げ環境でわかりやすい組織図などの情報に遭遇したことがありません。ですので、企業サイトなどで会社情報などを参照する際は、あまり組織図などの情報を意識して読んだことがありません。
ただ、組織図や経営計画などはサイト内の重要な情報ですので、何らかの方法で音声読み上げ環境の利用者にも同等なものを提供する必要があるかと思います。
実際にどのような方法があるかにつきましては、第12回のPodcast(3月4日ごろ公開予定)内でウエちゃんと議論したいと思います。少し間が開いてしまいますこと、どうぞご了承ください。

Posted by: アクセシビリティ・エンジニア 辻 : 2008年1月29日 13:05

ありがとうございます!
組織図の場合、カンタンな構造の組織図ならまだよいのですが、企業によっては枝別れが多いものがあります。
音声ブラウザで、どうやったら理解いただけるのだろうと考えてはみたものの、思いつきませんでした。
しかたなくalt="組織図の画像"と入れてみたのですが、タイトルにも組織図とあるのに、無意味だと思い直し、alt=""にしました。ただ組織図ページは図だけの場合が多く、結果音声ブラウザではページの情報が何もない状態になってしまいます。
経営計画の図なども投資には重要な情報なので、可能な限り伝えたいです。
お二人の議論が聞けるとは、思ってもいなかったので大変光栄です。
私もそれまでに、色々考えてみたいと思います。
3月を楽しみにしてます!

Posted by: ハナマリ : 2008年1月31日 00:47

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